Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年前期ステージ・メキシコシティダービーに寄せて

 

今シーズンのクラブ・アメリカは、9試合のうち5勝1敗3分(1敗は開幕節のホームゲーム対ファレスFC戦1-2)。しかしながらチームのエースであるメキシコ代表:エンリ・マルティンは、7月31日のリーグスカップ・予選リーグ対コロンバス・クルー戦における途中出場以来、8月6日に右脚内側腓腹筋を負傷しリーグ戦を休場中。加えて前節9月24日のアウェーゲーム、対デポルティーボ・トルーカ戦でチリ代表のミッドフィルダー:ディエゴ・バルデスと、メキシコ代表の正ゴールキーパー:ルイス・マラゴンが負傷を負った。

 

 

さらにメキシコサッカー1部リーグは、2週間後にFIFA国際マッチデーを控え来週ダブルヘッダー(平日と土日に2試合)が組まれており、上記各国代表選手らは2026年FIFAワールドカップ北中米大会・南米予選などの試合があり、コーチ陣は今週末のメキシコシティダービーで無理をさせるわけにはいかない事情がある。よって、ブリアン・ロドリゲス(ウルグアイ代表)やリチャルド・サンチェス(パラグアイ代表)も同様にして、フル出場はさせることはないだろう。こういった状況を踏まえると、たとえホームゲームのメキシコシティダービーとはいえ、到底フルメンバーで臨めない一戦で、リギージャ(プレーオフ)のような大一番ではなく、たかがリーグ戦のレギュラーシーズンの一戦であることを考えると、引き分けという結果であれば上等と考えても無理はない。

 

 

対する我がPUMASは今シーズン、9試合のうち4勝2敗3分(2敗はともにアウェーゲームの対ファレスFC戦1-4と、対サントス・ラグーナ戦1-2)。幸いにして各国代表選手がクラブ・アメリカのようにいないのに加え、唯一セサール・ウェルタのみがメキシコ代表として、前述のFIFA国際マッチデーで10月13日の対ガーナ代表と10月17日の対ドイツ代表という親善試合へ召集される見込みである。

 

 

ただメキシコでよく言われる習わしの1つとして、ダービーマッチはそれまでにどのような成績(例えば、今回のPUMASのように連勝中)で臨むことより、どういった態勢で臨むか?が極めて重要であるということだ。したがって仮にクラブ・アメリカがメンバーを落として試合に臨もうが、PUMASがこれまで好調のまま臨もうが関係ないということになる。いずれにしても、1年に2回(レギュラーシーズンに限る。リギージャを加えれば、その限りではない)というメキシコシティダービー、加えて当日のスタジアム周辺の雰囲気は他のリーグ戦の試合と比較にならないぐらい、独特な緊張感に包まれる因縁の一戦を平日である今から一週間楽しむことにしよう。