Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2018年前期 プレーオフ準決勝 2ndレグ 裏話

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日曜日の午後早めに集合してアステカ・スタジアムのたまり場で飲んだビールの味は、今までにないくらい最高でした…このまま時間が過ぎなければ良いのになぁと思いつつ、つい飲みすぎて試合が始まる頃にはボーっとしてしまいました。

 

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もしかしたらひょっとする可能性があるのかもしれません。

とは書いたものの基本的な考え方は変わっておらず、シーズン中ずっと書いていた通り『特に両センターバックを中心としたディフェンス陣が一線級のチームと対戦した場合』必ずスピードまたはパワー負けする現状ではリーグ優勝まで少なくともあと2~3シーズンは掛かるだろうと。

 

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首都ダービーのアウェイとは言え、個人として比較的それまで相性が良かったためか?多少楽観的に臨んでいたこともあり、これだけミス連発し大量失点の試合をまざまざと見せつけられることになろうとは予想だにしていませんでした。

 

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おそらく大半のサポーターらも、同じようなフィーリングだったように見受けられました。試合後に「いや、何ともないぜ。」とか、強がりを言っていた仲間もいましたが、7年ぶり8度目のリーグ優勝を一瞬であれ夢見ていただけに、突き付けられた現実はとても厳しいものでした。

 

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アステカ・スタジアムのアウェイゲームは、2階席にレーベルら他のサポーター仲間も一緒の大所帯になるため、いつも通り試合開始直後まではみんなが相当気合の入った応援をしていました。一方、クラブ・アメリカもリギージャ(プレーオフ)決勝進出を賭けた一戦でもあり、1stレグとは打って変わった試合運びをしていました。

 

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 いろいろな意味で非常に楽しみであると同時に、ここでこのチームの真の意味での価値が問われる一戦になるでしょう。

と書いたとおりの試合になりましたが、この翌週も月曜日から引き続きバヒオ地区出張。このブログも、以前住んでいたイラプアトのホテルから更新しております。現在働いている会社で、今までにないような期待や責任。将来を見据えた上でも重要な局面にいるという自覚があるため、これまでのように気楽にサッカー観戦などをしている場合ではないこともあって今シーズンにリーグ優勝をしてしまえば、後は仕事に専念できるのになぁと自分に都合が良いように考えていました。

 

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いろいろなテレビ番組でダヴィッド・パティ―ニョ監督は辞任するべきだとか言われていましたが、マティアス・アルスティサはCFアトラスとのレンタル契約が終了。またUANLティグレスのイスマエル・ソーサがPUMASに復帰間近だとか、早くもストーブリーグが始まっている感もあります。来シーズンのチーム像は、はっきり言って今のところ不透明です。

 

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途中で日本へ帰国してしまい、生観戦出来なかったリギージャ(プレーオフ)決勝まで行った2015年前期ステージ当時ほどの充実感はありませんが、今シーズンも11月まではイラプアトやグアダラハラに住んでいた関係で思うような参戦は出来なかったものの、そこそこ楽しめたシーズンだったかなと。しかしながら、今後の更新や自分自身の仕事とプライベートがどうなるか?は何とも言えません。両面において、今ここでがむしゃらにやらずにいつになったらやるんだ?という局面であるのは間違いありません。

メキシコリーグ2018年前期 プレーオフ準決勝 2ndレグ América 6-1

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クラブ・アメリカはリギージャ(プレーオフ)決勝対クルス・アスル戦へ。PUMAS相手に過去に例のない大差勝ち

 

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ロヘル・マルティネス、エマヌエル・アギレラ、ブルーノ・バルデス、ディエゴ・ライネス、レナト・イバーラとギド・ロドリゲスらの得点。クラブ・アメリカが6-1で、10試合連続で対PUMAS戦無敗

 

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後半残り15分で、PUMASサポーターの大部分がアステカ・スタジアムのトンネルを家路に着いた。

 

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クラブ・アメリカが前例のない6-1でPUMASを倒し、対クルス・アスル戦のリギージャ(プレーオフ)決勝戦へ進出し、5年前の2013年後期ステージ以来の再戦となった。

 

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PUMASは前半7分、レナト・イバーラの先制点後に追い付くのが精一杯。シュートを防ぎに行って臥位の体の下をボールがすり抜けるミスを犯した、PUMASゴールキーパー:アルフレッド・サルディヴァルのおかげで大量失点に繋がった。

 

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PUMASの得点王:カルロス・ゴンザレスが、前半24分に同点弾を放ったところまで試合は1stレグのオリンピック・スタジアムで行われたのと同様に均衡していた。

 

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しかしその4分後に、ホームチーム最大のクラッシャーであったディフェンダー:ブルーノ・バルデスのコーナーキックからのヘディングシュート(アレハンドロ・アリバスによるマークミス)によって追い越した瞬間から全てが変わった。

 

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シャイなビジターチームは同点に追い付くために正面攻撃を試みたが、更なるサルディヴァルによるミスによって3点目の失点。ハーフタイムには2点差のリードによって、すっかり意気消沈してしまった。

 

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しかしながら、クラブ・アメリカによる更なる攻撃が待っていた。後半開始早々もう1つのコーナーキックから、PUMASディフェンダーが防ぎきれなかったハイボールをギド・ロドリゲスが右足で決め、4-1とした。

 

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完全に混乱に陥ったPUMASはそれでも奇跡を起こそうと試みたが、後半6分レナト・イバーラからのパスを受けたディエゴ・ライネスが5点目を決め、逆に絶望の淵へ追いやられた。

 

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そしてPUMASが少しだけ反撃を試みようとしたものの、主審:フェルナンド・ゲレロは後半25分ロヘル・マルティネスに対するアレハンドロ・アリバスとサルディヴァルによるペナルティーエリア内におけるファールでペナルティキックを宣告。これをエマヌエル・アギレラがミスなく決め、6点目というPUMASが名誉を汚す不祥事となった。

 

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レフェリーはパブロ・バレーラに対するレッドカードを一度は躊躇ったものの、ディエゴ・ライネスに対する激しいタックルをしたアラン・モソを退場処分としたことがより大きな屈辱となり、既に勝負はあったが対クラブ・アメリカ戦で1966年に5-1という大敗して以来最大の6-1というスコアとなった。

 

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最後の15分間はクラブ・アメリカが完全にボールを支配し続け、5年前以来のリギージャ(プレーオフ)決勝進出となり、いみじくも2013年後期ステージで破ったクルス・アスルとの再戦となった。

 

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メキシコリーグ2018年前期 プレーオフ準決勝 1stレグ UNAM 1-1 América

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両チームが攻撃偏重で、点の奪い合いになる展開となった首都ダービーの情熱

 

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PUMASとクラブ・アメリカは準決勝 1stレグでドロー、ピッチとスタンドにおいて高ぶった感情の対戦

 

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オリンピック・スタジアムは激しい感情でいっぱいとなり、非常に異なった両チームがお互いのミスを消し合う激突。準決勝は決勝へのステップとして非常に高い代償を伴うので、1stレグはお互いの感情が剝き出しとなった。

 

近年は事件は起きていなかったものの言うもがな高い危険を潜めた対決のため、スタジアム周辺は警官で埋まった。オリンピック・スタジアムは寒かったが、これもあまり意味がないことだった。重要であったのは、22人のスターティングメンバ―を励ますための熱いハートだった。

 

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スタンドはいつものように、大部分がPUMASサポーターで埋め尽くされた。そしてクラブ・アメリカがアウェイで訪れる時は、通常よりもさらにその傾向が強い。彼らに主導権を渡さないような、結果が必要であったからだ。PUMASは前半リズム良く試合に入ったが、クラブ・アメリカの守備陣を崩すことが出来ず、2ndレグへ向けて良い結果を掴むために少々期待外れの感がサポーターにはあった。

 

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PUMASはボールを支配し攻撃するがクラブ・アメリカは規律良く守り、逆に前半21分ディエゴ・ライネスの先制点がオリンピック・スタジアムを静まり返らせた。彼の自信溢れるプレーはヴィクトル・マルコラよりも老練で、サイドから抜き去った後にアルフレッド・サルディヴァルのニア―ポストを脅かすシュートだった。クラブ・アメリカがリードを奪ったが、PUMASサポーターによる選手たちへの𠮟咤激励は衰えなかった。

 

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追い付くのは、時間の問題のように思われた。PUMASサポーターのプライドが、それを後押しした。クラブ・アメリカのゴールキーパー:アグスティン・マルチェシンは、何度もドローになる場面を救った。スタジアム全体が深呼吸をしながらそれを見守り、両手を挙げながら叫び続けた。アラン・モソの中央から放ったシュートがマルチェシンを脅かしたが、惜しくもゴールポストをすり抜けた。

 

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パウル・アギラールがあわや追加点かという瞬間に、オリンピック・スタジアムのハートが止まりそうになった。しかし後半に入って、PUMASは息を吹き返した。アラン・モソのセンタリングを中央でフリーになったマルティン・ロドリゲスが押し込んで、ついに追い付いた時に観客席は最高潮となり、感情が爆発した。

 

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フェリペ・モラとカルロス・ゴンザレスは追加点を挙げるチャンスを掴んだが、クラブ・アメリカのディフェンス陣はそれを許さなかった。ダヴィッド・パティ―ニョとミゲル・エレラ両監督はお互いの交代要員を投入したものの、試合はPUMASが優勢でクラブ・アメリカの首根っこを鷲掴みにした。

 

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そして迎えた後半27分、ヘンリー・マテウスが放ったシュートをルイス・キンターナの手がそのコースを阻むプレーをビデオ・アシスタントレフェリーでレビューした結果、クラブ・アメリカがペナルティキックを獲得。しかしロヘル・マルティネスが緩く蹴ったボールをアルフレッド・サルディヴァルにセーブされ、絶好のチャンスを潰した。

 

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スタジアムはサルディヴァルを称え、ピッチとスタンドにおいて高ぶった感情の試合となった。アステカ・スタジアムにおける2ndレグは、両チームが決勝戦に進出するために持てる全てを出し切って争う試合となる。

 

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ダヴィッド・パティ―ニョ監督・独占インタビュー 内容書き起こし

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TDN(テレビサ・スポーツネットワーク)
FUTBOL EN SERIO(フットボール・エンセリオ=真面目にサッカー)
国内リーグおよび国際サッカーの深さを知るために最も適切な番組

 

PUMASのダヴィッド・パティ―ニョ監督は、チームがチャンピオンになるために必要なことを教えてくれる

「我々に言って下さい。3点、5点、10点。PUMASがリーグ優勝をするために、何点取らないといけないでしょうか?何点が好ましいですか?」
「私が言うとすれば、そう沢山の点という訳にはいかないでしょう。監督という観点から言えば、3点は良い数字でしょうね。もちろん、チームを持続させるメンタリティと共にね。まず、リーグ優勝をするための考え方が必要だ。次に、攻撃と守備両面で効率的でなければならない。最後に、チーム全体が走らなければならないという努力の寛大さだ。ハヴィエル・アギーレが私の監督(メキシコ代表時)だった時に言っていたように、たくさん走らなければならない。」

ダヴィッド・パティ―ニョ監督は、PUMASがホームゲームで良いパフォーマンスを得るためにどのような要因が影響したのかを教える

「先週の日曜日には素晴らしい試合をして勝ちましたが、なぜ今シーズンこんなにホームゲームで苦労したのでしょうか?戦略的なものなのか?それともPUMASが攻撃に入った際に、相手チームが良く守ったのか?」
「ホームゲームで負けたのは、1試合だけだ。拙い試合をした、対ケレタロFC戦だ。1試合1試合、ゲームは全てとても異なる。何と言ったら、いいだろうか。明らかにホームゲームではオリンピック・スタジアムに訪れる全てのチームに対して、間違いなく強い試合をしなければならない。あなた方は覚えているかどうか知らないが、今シーズン前半は雨に祟られた試合がいくつかあった。言い訳になるだろうが、試合の組み立て方には影響があった。そして2試合で、キックオフ時刻が変更(正午から午後4時)になった。さらに、手強い相手チームとの対戦が多かった。もう1試合負けた試合が、対クルス・アスル戦だった。」
「アウェイゲームより、挙げた勝ち点が少なかったですよね。」
「2~3試合(勝ち点6~9)くらい、勝ち点を挙げられなかった。私はこの結果は、ある状況に依存したものだと思っている。明らかに相手が守りに力を入れるし、スペースを簡単には開けてくれない。勝ちに行かなければいけない状況で、中盤でボールを失いカウンターアタックを受けたりもする。そして、それが失点に繋がる。そういった1つ1つが状況に依存した結果、出たということだ。」

ダヴィッド・パティ―ニョ監督は、昨シーズンPUMASが陥ったスランプについて語る

「あなたは、激しいスピリッツのどこかに笑顔がある。いつもPUMASと共にいて、プロジェクトを遂行する哲学を持って。我々は、いつも急いで物事を考える。プロジェクトをのんびり待ったりはしない。すべての人々が、物事全てがものすごく早く進んで欲しい。そして、彼らはその理由を与えている。」
「あなたが言っていることは、分かる。まずは、こうコメントしようか。最初に外野が騒ぎ始める。しかしながら、我々はいつもリギージャ(プレーオフ)進出圏内に位置していたんだ。よく覚えていないが、最後の3試合で勝ち点1(2敗1分け)だった時があったと思う。でもトーナメントの後半で盛り返して、最初の目標であったリギージャ(プレーオフ)進出を果たしたんだ。もちろん、目標としていた勝ち点32には2点足りなかったけれど最後には進出した。つまり、こういうことだ。だから(外野が騒ぐということは)、全く理解できない。自分が知っている人たちには、こう話したんだ。自分の果たすべき仕事は、もう少しで達成する。(外野が騒いでいたスランプは)まるで、脱出するのが難しい落とし穴に落ちたようだった。しかし。もう終わりだとその穴の上から騒いでいるのを聞くわけにはいかない。」

ダヴィッド・パティ―ニョ監督がマティアス・アルスティサがPUMASで果たした役割について語る

「本当にマティアス・アルスティサは、とても従順だ。偉大な青年だ。」
「あなたが、従順にしたのですか?」
「いやいや、彼はロッカールームでチームのみんなを引っ張っているんだ。彼は自分のチームにおける役割を分かっていて、多分自分の方がチームで最年長である。彼はピッチに出る前に、みんなに指示を出したんだ。もちろん彼はベテラン選手で、経験も豊かだ。しかし、本人がリーダーシップを取るという役割を果たしているんだ。これは、その他のチーム全員にとって模範なんだ。分かる?自分はチームが団結しているので、とても彼にそして全員に感謝している。君がマティアス・アルスティサを言及したから、彼のその態度について語っている。これは、自分が毎日話していることなんだ、」

ダミアン・サモヒリニが、UANLティグレスに対するPUMASの試合形態を分析

今夜は、今シーズン素晴らしい采配を揮っているダヴィッド・パティ―ニョ監督がこの場におられます。先週末リギージャ(プレーオフ)準々決勝の鍵となった、また誰もが信じられなかった試合をしました。それでは、振り返って見てみましょう。

PUMASがした試合とは、これまでしてこなかったものでした。後方に4バック(左サイドバックにヴィクトル・マルコラ)中盤に4枚(左サイドにマルティン・ロドリゲス)、そして前線に2TOP(カルロス・ゴンザレスとフェリペ・モラ)。このシステム変更は素晴らしく機能し重要なプレーを生み出し、そしてUANLティグレスにとって複雑なものにしました。

ディフェンス陣はとても良くコミュニケーションを取り、取規律良く守っていました。この場面でルイス・キンターナは下がって、空中戦に備えていました。このコミュニケーションと規律が良く表れている場面が、これです。アレハンドロ・アリバスはアンドレス・ジニャックのみならず、他のプレイヤーをも良く抑えていました。例えば、もう一度違う場面を見てみましょう。ここではジニャックに抜かれますが、アンドレス・イニエストラがセンターバックらのカバーリングをしています。ヘスス・ドゥエーニャスとの1対1でもしっかりカットして、トラブルを回避しました。

左サイドバックに入ったヴィクトル・マルコラは、ほとんどの場面で勝っていました。ダイナミックな攻撃を支えていました。

今、ダヴィッド・パティ―ニョ監督は、2018年前期ステージ・リギージャ(プレーオフ)準決勝でのPUMASの次の試合(対クラブ・アメリカ戦)について語る

「リギージャ(プレーオフ)準決勝:PUMAS対クラブ・アメリカ戦は、両チームのサポーター、選手たちそして監督にとっても非常に魅力的な瞬間だ。あなたは、これまでの人生において勝ったり負けたりしてきたライバルと全てを賭けて対戦するつもりですか?」
「もちろん。主に選手たちや監督にとってだね。我々にとって、この対戦は下部組織時代からずっとダービーだ。この試合は、それ以外の試合とは全く違うものなんだ。ましてや、それがリギージャ(プレーオフ)における対戦なんだ。想像してみてよ。試合は、90分間ではなく180分間(1stレグと2ndレグ)なんだ。我々はダービーならではのスピリッツやフィニッシュ、インテンシブさと責任を持って全ての面においてハードワークをしないといけないし、試合を戦わなければならない。自分はチームが非常に良い状態であると見ているし、適切な状況で必要な感情を持っている。」

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これ以外にも、様々な今シーズンにおけるチームのことについて語っていました。特に印象的だったのは、昨シーズンのチーム得点王:ニコラス・カスティージョが退団し、その穴をどう補強するか?という場面で、首脳陣に掛け合ってメキシコサッカー1部リーグの得点王ランキング上位選手を上から順番に、移籍可能な選手にオファーを出し補強をしたという部分です。そこで白羽の矢が立ったのが、カルロス・ゴンザレスだったという訳です。他にも下部組織出身選手でメキシコ代表まで成長したヘスス・ガジャルドも他チームへ移籍するというのが分かっていて、アラン・メンドーサらをスタメン出場させるようになったなどのこと。

 

かねてから個人的にダヴィッド・パティ―ニョ監督には全幅の信頼を置いていましたが、これで今シーズンはこれまでとは少し違った結果が出ている理由の数々が明らかになった気がしました。一番大きいのは、それまでTOPチームを率いる以前に下部組織の指揮を執っていて、そこで各選手たちの能力や個性を十分に把握したうえでデビューさせ、活躍するまで起用し続ける点です。悲願である8度目のリーグ優勝まであと2~3シーズンは掛かるだろうなとこれまでは感じていましたが、もしかしたらひょっとする可能性があるのかもしれません。

メキシコリーグ2018年前期 プレーオフ準決勝 1stレグ・プレビュー

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フェリペ・モラとヴィクトル・マルコラは、PUMASのファンに対して暴力沙汰の無い首都ダービー:対クラブ・アメリカ戦を楽しむために『穏やかに見よう』と誘った

 

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PUMASの選手たちは、対クラブ・アメリカ戦のシリーズが記録を破り続ける絶好の時に来たことを保証した

 

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フェリペ・モラとヴィクトル・マルコラはPUMASのファンに対して、暴力沙汰の無い首都ダービー:対クラブ・アメリカ戦を楽しむために誘った。「穏やかに見よう。それがパーティーであることを願っている。楽しむための試合だ。」と、火曜日に行われたアカデミー施設におけるトレーニング後に語った。

 

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フェリペ・モラは、ロッカールームにおけるチームの団結力と、人々がチームに持っていた低い期待についてコメントした。

「我々は、非常に満足している。誰一人として我々に賭けていなかったし、引き続きそうであるよう願っている。このダービーは、今シーズン様々な記録を破り続ける絶好の時にやってきた。」と、付け加えた。

 

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「我々は、謙虚な陣容だ。ビッグネームな選手はいないし、高額な選手もいない。我々はトーナメントを通して外野を黙らせる方法を知っており、それを示してきた。」

 

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ヴィクトル・マルコラは、リーグ戦第7節の対クラブ・アメリカ戦(2-2)で犯した失策でチームは学び、PUMASは違うチームであると述べた。

「あの試合は、我々が今シーズン前に進むために役立った。クラブ・アメリカは良い選手たちの素晴らしいチームだが、我々は全員が同じプレーをするためにとても団結していて競争力があるチームだ。我々はシリーズを勝ち進めるために(クラブ・アメリカよりも)より良いプレーしたいと考えている。」と、説明した。

 

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「リギージャ(プレーオフ)準決勝のような場合に。精神的に努力する必要があるか?どうかは分からない。各選手が同じようにハードワークをし、その場の状況を理解して辿り着くための努力をする。クラブ・アメリカが相手だ。どんなことをしても勝ちたいし、どんな状況になってもリギージャ(プレーオフ)決勝戦に行きたい。そしてリーグ優勝を勝ち取って、人々に喜びを与えたい。」

 


 

メキシコリーグ2018年前期 プレーオフ準々決勝 2ndレグ 裏話

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◆戦前の個人的な予想

UANLティグレスには以前から相性が悪かった(3年前のリギージャ(プレーオフ)決勝と2年前の準々決勝でそれぞれ敗れていた)ので、今シーズンもおそらくいい勝負は出来たとしても、厳しい状況だろうと思っていました。リーグ戦でも第13節にホームゲームで3-3のドローでしたし、リカルド・フェレッティ監督はメキシコサッカー1部リーグを熟知しているので、1stレグで2-1で敗れた時点ですでに術中にハマっていると感じました。

 

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◆プライベートな環境

メキシコシティで就職して、約1ヶ月。顧客の大半がバヒオ地区にあることもあって、早速この週の火曜日から木曜日まで出張しておりました。1stレグの試合(モンテレイ)は何とか自宅で見れる予定だったのですが、帰りのバスが渋滞にハマってしまい結局自宅へ戻ったのは、ハーフタイム。おまけに2点目を取ればほぼ準決勝進出という展開であったにもかかわらず、まんまと相手に逆転される始末。2ndレグは日曜日にオリンピック・スタジアムであったのでしっかり観戦してきましたが、今週も木曜日から金曜日まで出張予定。よって準決勝1stレグはホームゲームなので仕事帰りに観戦可能だったのですが、あえなく回避することになりました。

 

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◆ダヴィッド・パティ―ニョ監督の采配

スタメン発表がされた時点で少し意外だったのは、左サイドバックのアラン・メンドーサをベンチスタートにしてヴィクトル・マルコラを先発。加えていつも交代要員であるダヴィッド・カブレラを先発させて、守備重視のような布陣。しかし3得点のうち先制点と追加点の起点となったのは、どちらもヴィクトル・マルコラからのセンタリングでした。以前からダヴィッド・パティ―ニョ監督に関しては全幅の信頼を置いていましたが、今回の鮮やかな采配ぶりはさすがと思わざるを得ません。さらに昨日(メキシコ時間で3日夜)のケーブルテレビに生出演して、インタビューを受けておりました(後日、内容を書き起こし予定)が、そうだったのかという改めて知らされた一面がありました。

 

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◆1stレグと2ndレグ試合内容の違い

UANLティグレスは常にボールを支配しながら、自慢の攻撃陣による得点で試合を進めるチームですが、確かにPUMASにとってアウェイであった1stレグは71%と圧倒していました。しかしホームゲームの2ndレグは、54%とほぼイーブン。準決勝進出のためにはまずは1-0の勝利が最低条件だったので、前半から試合の入り方も気合が入っていた感じがしました。また先制点が入った後すかさず同点に追いつかれましたが、慌てることなく落ち着いて追加点を狙いに行った試合運びも、リーグ戦では見られなかった一面であったように思います。

 

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◆生観戦・リギージャ(プレーオフ)初勝利

2015年前期ステージにPUMASはリギージャ(プレーオフ)決勝戦まで進出したのですが、あいにく自分はその前に日本へ帰国していたため今回が初めて生観戦で初勝利であったことを、試合が終了した後になって改めて気が付きました。いつものサポーター仲間たちがたむろしている駐車場で、ビールを飲みながらこんなに気分が良い日曜日の午後は、今まで無かったなぁとしみじみ思いました。ただあくまでもこれはスタートであって、本来は決勝戦(おそらくキックオフ時刻は日曜日正午でない=3年前もナイターだった、加えてこれから対戦するチームはCFモンテレイ以外はすべて順位表でPUMASより上位のため、2ndレグはアウェイ)でこういう気分を味わいたいものです。

 

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◆リギージャ(プレーオフ)準決勝

準決勝の相手は首都ダービーとなる、クラブ・アメリカ戦です。相手チーム監督は元メキシコ代表監督も務めたことのある、ミゲル・エレラ。彼がクラブ・アメリカの監督になってから、対PUMAS戦は過去無敗。今シーズンのリーグ戦では第7節にアウェイで対戦していますが、第5節のアウェイでCFモンテレイ(もう片方の準決勝進出チーム)に0-1で敗戦した後、ダブルヘッダー週の第6節ホームゲームでケレタロFCにも0-1で敗れ、厳しい日程で終始相手を圧倒し2人の退場処分で数的有利だったにもかかわらず、最後にドローとなる2-2(ダヴィッド・パティ―ニョ監督は、負けたに等しいと語っていた)でした。いろいろな意味で非常に楽しみであると同時に、ここでこのチームの真の意味での価値が問われる一戦になるでしょう。

メキシコリーグ2018年前期 プレーオフ準々決勝 2ndレグ UNAM 3-1 U.A.N.L

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もうお得意先である時期は、終わった!PUMASがUANLティグレスを倒し、リギージャ(プレーオフ)準決勝進出

 

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PUMASが2015年前期ステージ以来、3年ぶりにリギージャ(プレーオフ)準決勝進出を決める

 

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リギージャ(プレーオフ)準々決勝(2016年前期プレーオフ)と決勝戦(2015年前期プレーオフ)の2度に渡る対UANLティグレス戦に敗れた後、ついにPUMASはをオリンピック・スタジアムにおいて3-1(スコア合計4-3)で破ることでリベンジを果たし、2018年前期ステージ・リギージャ(プレーオフ)準決勝へ進出した。こうしてPUMASは2015年前期ステージ以来のUANLティグレスに敗れたリーグ優勝を争う決勝戦以来、3年後になってようやく再びリギージャ(プレーオフ)決勝戦へのステップに戻ることになった。

 

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今シーズンPUMASは36年ぶりにグアダラハラにおける未勝利という悪循環をリーグ戦とカップ戦で断ち切り、またUANLティグレスに対しても長い間お得意先として君臨し1977年シーズン(以前は1シーズン制)や2015年前期ステージの決勝戦、更には2016年前期ステージと2016年北中米カリブ海地域のクラブチャンピオンズリーグの準々決勝でそれぞれ敗れていたが、ようやく一矢を報いた。

 

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勝利が義務付けられていたPUMASは、前半において重要であった先制点のチャンスにアラン・メンドーサに代わって左サイドバックとしてスタメン出場したヴィクトル・マルコラがペナルティーエリアにフリーで侵入しシュートを放ったものの、相手ゴールキーパー:ナウエル・グスマンに阻まれた。

 

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UANLティグレスも、エドゥアルド・バルガスとアンドレ・ピエール・ジニャクがペナルティーエリア付近におけるシュートで2度の明らかなチャンスがあった。後半に入って試合は進み、6分間に3得点が入るほど急展開を見せた。

 

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1点目は後半7分、フリーキックからヴィクトル・マルコラが素晴らしいセンタリングを送り、チーム得点王:カルロス・ゴンザレスがヘディングシュートを決めホームチームが先制した。

 

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オリンピック・スタジアムのテンションは最高潮に達したが、たった2分後にはまるでジェットコースターのように急降下。1stレグの先制点を挙げたハビエル・アキーノの時(ペナルティーエリア付近から放ったミドルシュートが、PUMASディフェンダー:アラン・モソの背中に当たってコースが変わった)同様にUANLティグレスに幸運の女神が微笑んで、ラファエウ・カリオカが放ったロングシュートがゴールバー直撃し、リバウンドがPUMASゴールキーパー:アルフレッド・サルディヴァルの背中に当たり、そのままゴールに入った。

 

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しかしそれにもかかわらず、今度はPUMASが運命を偶然の産物にはしなかった。後半14分、ヴィクトル・マルコラの偉大なセンタリングをフェリペ・モラがヘディングで合わせ、逆転した。この瞬間から状況は一変し、今度はUANLティグレスが1点を挙げなければならなくなった。そしてダヴィッド・パティ―ニョ監督はフェリペ・モラを下げてアラン・メンドーサを、そしてダヴィッド・カブレラを下げてマティアス・アルスティサをそれぞれ攻撃陣に投入した。

 

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リカルド・フェレッティ監督はこの状況を打開するために、エネル・バレンシアとビクトル・イスマエル・ソサをそれぞれ投入したが、不十分だった。逆にロスタイム、UANLティグレスが前掛かりになっているところをカウンターアタックから、カルロス・ゴンザレスが相手ゴールキーパー:ナウエル・グスマンを交わし、マティアス・アルスティサへ流し込んでがら空きになったゴールへダメ押し弾を決めた。

 

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PUMASは準決勝でクラブ・アメリカと対戦することで首都ダービーとなり、クルス・アスルはCFモンテレイとそれぞれ対戦する。

 

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