CFモンテレイは、攻撃力不足のPUMASに付け込む
ファン・ディネンノの負傷、下部組織出身選手中心のスタメンに加え新補強選手の合流遅延が、CFモンテレイに対するPUMASの攻撃力を落とす
CFモンテレイにとって昨シーズンは悪夢のようなトーナメントに見えたが、今シーズンはハビエル・アギーレ新監督となって力強さを生み出している。それはCFモンテレイが今シーズンで、これまでのところ自陣ゴールを無失点で抑えているからだ。そしてCFモンテレイの連勝は続き、今節は1−0でPUMASを打ち負かし、勝ち点10で総合順位表の首位に立った。試合全般を通して優勢で唯一の得点だったアケ・アルノー・ロバのゴールは得点力不足を解消。試合中に一発退場したアラン・モソを失い、相手ゴールの枠に飛んだシュートは0というPUMASを下した。
試合における唯一の得点は前半30分、ピッチのサードクォーターからカルロス・ロドリゲスが起点となり、左サイドにいたマクシミリアーノ・メサへパスを送り、最後はペナルティーエリア内でノーマークとなっていたアケ・アルノー・ロバがセンタリングを押し込むだけのものだった。アケ・ロバは、2020年10月17日のガーディアンズ・ステージ第14節における対プエブラFC戦(3−1)以来の得点で漸くそれまでの得点力不足を解消してみせた。
PUMASにとって最悪だったのは、その得点の6分後にコロナウィルス感染対策を守らなかった故に2試合欠場という罰則を課し、久しぶりにスタメン出場したアラン・モソがアルフォンソ・ゴンサレスへ対する強いスライディングで最初はイエローカードの判定だったが、主審:エドアルド・ガルバン・バスルトはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でそのプレーをレビューし、一発退場の宣告を躊躇しなかったからだ。
前半はハビエル・アギーレ新監督が率いるCFモンテレイが圧倒的な強さを見せ、先制点以外にも明確な得点チャンスが3度あったものの、リードを拡げるための力強さを欠いた。後半に入ってPUMASは漸く反撃を試みたが、ゴール前における得点チャンスの創出することが出来なかったため、ほとんど何も出来ないまま試合を終えることになってしまった。事実、今シーズンの新補強選手:ガブリエル・トレースを投入したが、彼もまた大したプレーをすることなくメキシコサッカー1部リーグのデビュー戦を終えた。アディショナルタイムにはロヘリオ・フネス・モリが追加点を狙ったが、ボールはゴール左ポストに当たって逸れて終わった。
PUMASはこれまで新たに竣工されたBBVAスタジアムでこれまで未勝利というデータ通り、苦しい試合運びで終始防御する一方で、CFモンテレイの詰めの甘さに乗じて攻撃を試みたが、試合を通して得点チャンスを創出することが出来ず、アラン・モソの退場で10人となってしまったこともあり、相手ゴールの枠に飛んだシュートは0という結果に終わった。