PUMASの危機は続く。対クルブ・ネカクサ戦で大量失点、総合順位表の最下位へ
ボールは支配しているものの、攻撃が機能せず。ほんの少しのチャンスを活かした、控えめだったクラブ・ネカクサ相手に敗れる
2021年前期ステージにおけるPUMASの悪夢は続いている。試合の主導権を握っていたが、それは役に立たなかった。勝利を維持するためにリードを取り、自陣に閉じ込める数少ないチャンスを利用した控えめだったクルブ・ネカクサに3-0で敗れた。PUMASは今シーズンたった1得点のみで、存在感を失ったファン・ディネンノと共にチームは危機に陥っている。PK戦でニューヨークシティFCを破って息を吹き返したのも束の間、メキシコサッカー1部リーグにおける複雑な現実に戻り、ケレタロFC相手にホームでスコアレスドロー、そして今度はアウェーでクルブ・ネカクサに敗れた。
ビクトリア・スタジアムで行われた1戦はPUMASが優勢であったが、得点力不足である攻撃陣によるオプションの少なさを再露呈した。昨シーズンと現在との比較において、数々のスタメンの主要選手たちが移籍やレンタル終了で抜けた欠陥はより明白である。チームの状況は深刻であり、可能であると思われた勝ち点獲得はならなかった。
真実は、スコアボードがピッチで行われたプレーを反映していなかったということである。 ボールを最も動かしたのはPUMASだったが、見事な試合をしたクルブ・ネカクサは得点チャンスがほとんどなかったにも関わらず、試合を決める結果とになった。PUMASは前半8分、ガブリエル・トーレスがシュートを放ったが、相手ゴールキーパー:ルイス・マラゴンは何の問題もなくこれをキャッチ。その応酬としてアンヘル・セプルベダはロングシュートでフリオ・ゴンザレスへ脅威を与え、フェルナンド・ゴンザレスもまたダイレクトシュートを放ったが、これは難なくキャッチされた。
クルブ・ネカクサは試合に集中し、PUMASは相手にスペースを与え始めた。前半24分、クルブ・ネカクサはカウンターで最初の得点チャンスを創出したが、ロドリゴ・アギーレはこれをミスし放ったシュートはゴールマウス左をギリギリ掠めていった。PUMASがボールを支配し優勢に試合を進めたにもかかわらずそれは得点には反映せず、逆にクルブ・ネカクサは少ないチャンスをモノにしていった。前半35分、ヘスス・エスコボサはペナルティーエリア左サイドから放った強烈なクロスシュートは、フリオ・ゴンザレスが止めることが出来ないまま先制点となった。
これでは物足りないかのように今度は後半27分、イゴール・メリタオがペナルティーエリア内で相手選手を押し倒してしまい、主審:エドワルド・ガルバンがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のレビューした結果、ペナルティーキックを宣告。アレハンドロ・センデハスがこれを冷静に決め、2-0とした。
さらにアディショナルタイムにはロドリゴ・アギーレが放ったロングシュートがゴールに突き刺さり、ダメ押しの3点目。PUMASはこれで完全に息の根を止められ、今シーズン3敗目。加えて、得点は5試合でたった1点という惨状である。