Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年後期 第7節 Necaxa 3-1 UNAM

 

PUMASはクルブ・ネカクサに破れ、悪い結果の後で厳戒態勢に入る

 

 

PUMASは試合開始直後にミスを犯し、その反撃は追い付かず4試合連続未勝利

 

 

無気力であったPUMASの5分間は、クルブ・ネカクサが大勝するのに十分であった。PUMASはディフェンスラインで混乱をきたし、2失点を喫し、実質的にここで試合の行方が決まった。その後改善したが追い付くには十分ではなく、4試合未勝利となった。この1-3の敗北はPUMASがいよいよ警戒しなくてはならない状態に入ったことを意味する。

 

 

試合開始直後の数分間は、PUMASにとってまさに悪夢であった。チームはディフェンスのミスを修正することが出来ずに、そのエラーは得点差となって非常に速い時間帯に不利な状況を招いた。クルブ・ネカクサのエドガル・メンデスがヘディングシュートを決めたのは、前半2分のことであった。

 

 

PUMASが2失点目を喫したのは、先制点を奪われた直後の前半6分のことであった。同じくエドガル・メンデスがペナルティーエリア左でボールを受け、中央へカットインしながら放ったシュートは、素晴らしいゴラッソとなった。前半10分でPUMASは、すでに崖っぷちへと立たされた。

 

 

最初にチームが強いられたのは、攻撃を開始する前にまずは落ち着いて試合に入り、自信を取り戻すことであった。徐々にそれを行いながら、それまでの悪いイメージを改善したが相手ゴールキーパー:ウーゴ・ゴンサレスが守るゴールを脅かすまでには至らなかった。その思惑は少しずつ機能し始めたが、少なくともクルブ・ネカクサに対して脅威となるようなレベルからは、程遠いものであった。セサール・ウエルタとファン・ディネンノは少しずつ敵陣ゴール前に迫ったが、得点を奪うためにはさらにプラスアルファが必要であった。

 

 

その攻撃が実ったのは前半40分、この試合メキシコサッカー1部リーグデビューを果たした、パブロ・モンロイによる右サイドのコーナーキックから、最後はゴール前の競り合いでニコラス・フレイレがヘディングシュートで押し込んだ。しかしまだ相手チームによるリードは1点残っており、前半はそのまま1-2で折り返した。

 

 

そして後半に入って、PUMASの攻撃はより緊張感を持ってようやく本来あるべき姿になりつつあった。しかしグスタボ・デル・プレテは、セサール・ウエルタによるパスを上手く繋げることが出来ず、そのセサール・ウエルタやファン・ディネンノによる散髪なシュートは、すべて相手ゴールキーパー:ウーゴ・ゴンザレスによって抑えられた。このような状況に対して、最初に選手の途中交代をしたのはクルブ・ネカクサであった。前線や中盤の選手たちを入れ替えて強化したのに対して、PUMASもまた第3節から負傷欠場していたエドゥアルド・サルビオをピッチへ送り、殺すか殺さられるかという試合の流れを変えようと試みた。

 

 

エドゥアルド・サルビオは期待された前線におけるパスを繰り出してグスタボ・デル・プレテを援護したが、彼がボールをコントロールして放ったシュートは、相手ディフェンス陣によってブロックされた。PUMASが攻撃の手を緩めなかったので、クルブ・ネカクサはそれを耐えて凌ぐ時間帯が続いた。こうして後半39分、ウルグアイ代表:アグスティン・オリベロスが試合の決着を付ける3点目を挙げて、クルブ・ネカクサがホームゲームで勝利を収めたのであった。

 

 

逆にPUMASは危険な状況に入ることになったのは、前節から3試合未勝利で終わる可能性が出て来てしまったことで、この連敗を招いた守備陣によるミスをいくら修正してしても、常にビハインドを負って攻撃を仕掛けても無意味であるからである。今週末の土曜日には、オリンピック・スタジアムにおいてCDグアダラハラを迎え撃つ今シーズン最初のダービーマッチが行われるが、この試合ではいやおうなしに勝利が求められる。それが出来なければ、この警戒態勢は黄色信号から赤信号に変わるからである。