Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年前期ステージ 第13節 裏話

 

対CFモンテレイ戦におけるPUMASの敗因について

 

PUMASは試合を通して攻撃を優勢に進めていたが、後半のアディショナルタイムに逆転を喫し、オリンピック・スタジアムにおいてサポーターの前で痛烈な打撃を受けた。ここでは2023年前期ステージ第13節における、対CFモンテレイ戦の敗因について紹介する。

 


力強さ不足とアディショナルタイムにおける失点

PUMASは試合の主導権を握り、攻撃陣のミスで繰り返し容赦し続けたが、CFモンテレイは90分+3分のアルフォンソ・ゴンサレスの枠内シュート1本で勝利するまで辛抱強く待った。PUMASの守備面における欠点を示した右サイドでのプレーでボールはその場に残され、CFモンテレイの攻撃的ミッドフィールダーがゴールに向かって左足でゴールを決め、CFモンテレイのサポーターにとっては日曜日の正午、照りつける太陽の下でサポートし続ける中、価値のある遠征となった。

 


セサール・ウェルタとそれ以外の10人のプレーヤーたち

現在PUMASにおいてセンセーションを巻き起こしているフォワードのセサール・ウェルタは、左サイドでディフェンダーのビクトル・グスマンやセバスティアン・ベガスらとのせめぎ合いを見せたが、スピードやフェイントでチームメイトのペナルティエリア内への侵入を防ぐために、ほぼ乗り越えられない壁を築いた。
セサール・ウェルタはチームメイトがそこにいなかったにも関わらず、PUMASの攻撃におけるウェイトの多くをサイドで担い、残りの攻撃ラインは相手ゴールキーパー:エステバン・アンドラダが守るゴールに向かって殺到したため、試合の主役として浮上した。この任務に果敢に取り組んだものの、ドリブル突破を図る度にミスのオンパレードであった。

 


試合中における負傷による選手交代は、攻撃の重心を逸らすことに

CFモンテレイのフェルナンド・オルティス監督は、前半11分左サイドバックのエリック・アギーレと17分ジョルディ・コルティソが負傷したため、前半20分前に2度にわたる選手交代を余儀なくされ、それぞれセバスティアン・ベガスとロドリゴ・アギーレを途中出場させることで当初のフォーメーション4-2-3-1から4-4-2に変更した。セバスティアン・ベガスの場合、チームは攻撃面での比重を落としたものの、ポジションごとに交代しながら守備で大成功を収め、PUMASで最も重要な選手であるセサール・ウェルタのドリブル突破をほぼ完全に封じた。

一方、ロドリゴ・アギーレの加入により、CFモンテレイはロヘリオ・フネス・モリとの2TOPでプレーすることが可能となったが、試合を通して彼の貢献は注目されることはなく、相手チームにとってゴールへのシュートに対する危険をもたらすこともなかった。 注目に値したのは、そのロドリゴ・アギーレが後半25分にネイサン・シルバとの衝突により退場し、これも退場を余儀なくされたことだ。 

 


アクシデント続きの試合

オリンピック・スタジアムのピッチにおける決闘は、双方の負傷のため、かなりの時間にわたって最大8回中断された。 前半11分にエリック・アギーレが右太ももの違和感のためピッチを離れてロッカールームに向かい、その6分後にはジョルディ・コルティソがリサンドロ・マガジャンとの口論で肩から転倒し、同じく負傷退場した。前半はCFモンテレイのジョナタン・ゴンサレス、ロヘリオ・フネス・モリ、エクトル・モレノ、セバスティアン・ベガス、エステバン・アンドラダの6枚とPUMASのネイサン・シルバのイエローカードで終了したが、主審がアディショナルタイムとして8分追加したことは注目に値する。後半もまた何度か中断されたが、後半25分のネイサン・シルバとロドリゴ・アギーレの衝突によってピッチ上で引き続きプレー出来るか?試みたものの、べストコンディションではなかったために両選手が退場となった。