Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2022年グリッタ前期 第6節 裏話

 

 

またもやドロー、そして今回もほろ苦い後味

 

 

良かった点:依然として無敗を維持、ピッチ全体におけるチームの守備面とボールを取り戻すことが改善されたので、シーズンにおける最高の攻撃を生んだ。相手チームはほとんど得点チャンスらしいチャンスを作れず、加えて試合における非常に優れたボール支配で圧倒。リギージャ(プレーオフ)進出に向けて、また勝ち点1を積み上げた。

 

 

悪かった点:あれだけ上手くプレーが出来たにも関わらず、勝利を収めることが出来なかった。今のPUMASは補完性という面で天井知らずに優れており、それでもなお勝つことが出来なかった。

 

 

醜かった点:アンドレス・リリーニ監督はチームの限界を見極めており、選手交代に関して優柔不断さが目立ち、個人的には交代のタイミングが非常に遅いと思う。恐らく多くの選手たちを尊重し、必要以上にピッチの中に留めていると考えられる。

 

 

今回もまた日本人駐在員の方が日本へ帰国されるということだったので、便乗させていただき鳴り物入りで移籍したダニエウ・アウベスのプレーぶりを見に、2ヶ月半ぶりにオリンピック・スタジアムのホームゲームへ行って来ました。3試合連続で対CFモンテレイ戦であったのも、何かの縁かもしれません。メキシコシティに前日入りして、これまで何度も行っているテオティワカン遺跡へ。現在は雨期なので雨に降られないか?心配しましたが、好天なのに風が強くちょうどいい塩梅。いつ来ても古代へ思いを偲ばせることが出来ますが、次回の機会がある際には好きな女の子と来たいものです。

 

 

水曜日にダニエウ・アウベスのデビュー戦があった時もそうでしたが、オリンピック・スタジアムにおける観客動員はリギージャ(プレーオフ)さながらで、駐車場はいっぱいでチケットを購入するにも一苦労。今から今シーズンのリギージャ本番が思いやられます。いわゆる、ダニエウ・アウベス効果と言ったところです。加えて前日夜に深夜まで夜更かししたおかげで、朝目覚めたら遅刻。何とかタクシーで飛ばして、ダフ屋さんからチケットを入手する始末に。

 

 

当日まで総合順位表の首位でこれまでのところ5戦1敗という好調なチーム相手に、メキシコシティにおける日曜日の正午キックオフというコンディションがどれだけ影響したのか?は半信半疑ですが、少なくとも相手チームのマヌエル・ブセティッチ監督は試合後の記者会見で「日曜日の正午キックオフで、光化学スモッグに加えて標高2250メートルの高地における試合は、どんなチームでも多かれ少なかれ影響はある。」と言っていました。

 

 

試合はクロスゲームで終始展開。PUMASが攻勢で相手チームは後ろに引いて守りに入り、一発カウンターアタックを狙うのはいつも通り。ただ守備面において前節からスタメン復帰を果たしたアルトゥーロ・オルティスとニコラス・フレイレの両センターバックによるブロックは見事で、メキシコに帰化して代表入りしたロヘリオ・フンネス・モリやメジャーサッカーリーグから戻った同じ代表のロドルフォ・ピサロらフォワード陣をしっかり抑えていました。

 

 

この試合も前節に引き続き、中盤のインサイドハーフにポジショニングしたダニエウ・アウベスのプレーぶりは、水曜日に90分間戦った後とは到底思えないほど。さすがは現ブラジル代表で、先日の東京オリンピック2020年夏季競技大会においてオーバーエイジ枠で金メダルを獲得しただけのことはあります。来週日曜日には古巣のバルセロナFC戦(第57回ジョアン・ガンペール杯)が控えており、アンドレス・リリーニ監督は先発出場させると試合後の記者会見で言っていましたが、これから更にチームへフィットしてくるでしょう。次回の試合観戦予定である、メキシコシティダービーでも期待したいと思います。

 

 

個人的な面では昨年11月に入社した会社で8か月が経過し、仕事面ではおかげさまで順調に従事させていただいております。プライベート面ではなかなかメキシコシティへの里帰りは思うように出来ないものの、数か月に1度はFacebookで知り合った女性に会いに出掛けており(1ヶ月前にもそのついでに里帰りして、2週間前にはオリンピック・スタジアムのホームゲームがあるにもかかわらず、メキシコシティ近郊のプエブラまで行っており)、今週末にはイラプアト近郊のグアナファトへ行く予定です。これだけチームが補強されると、こういったアクティビティとの兼ね合いが複雑な面もありますが、彼女とサッカーの両立を目指して頑張っていきたいと思います。