Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年前期ステージ 第9節 裏話

 

ナイスゲーム、PUMAS

 

 

  • 2得点は共にペナルティキックによってもたらされたが、入らなかった得点の中に非常に明確な得点チャンスがあった。アントニオ・モハメドはメキシコサッカー1部リーグの監督の中でも最もセットプレーの組み立てが上手いと評されるが、ゴール前のフィニッシュに取り組み続けることが重要。また前節のクラブ公式ビデオでフリオ・ゴンザレスが「セサール・ウェルタは、マジでヤバい」と言っていたが、今のセサール・ウェルタのはキレキレだ。気が早いマスコミ陣は「次の犠牲者は、クラブ・アメリカだ。」という見出しが、早くも誌面上に踊っているのも無理はない。

 

  • フリオ・ゴンザレスが好セーブしてゴールを守り、無得点に抑えることが出来た。正ゴールキーパーが、調子を整えてくれて良かった。さすがメキシコサッカー1部リーグで、今シーズン最多セーブというのは、伊達では無い。彼自身のこれまでのキャリアの中で、今シーズンが個人的なリベンジというのはよく理解出来る。そしてこのままパフォーマンスを見せていけば、本人が長期的な目標に置いているメキシコサッカーA代表への招集、そして自国開催である2026年FIFAワールドカップ北中米大会出場も決して夢では無い。

 

  • 全体的にすべてのラインは、かなり良く見えた。途中出場するベンチの選手たちの質を見ても、ファン・ディネンノやグスタボ・デル・プレテ、そしてアルトゥーロ・オルティスなど錚々たるメンバー。そしてスタメン出場している選手たちの平均年齢が20代前半と若返っているのを見ると、彼らが真の意味でゲームにフィットする日が来れば、悲願である8度目のリーグ優勝も決して遠い未来でない感じを強く受ける。

 

  • アントニオ・モハメド監督は、制裁を受けるリスク(イエローカード累積4枚で、もし今節警告を受けたら次節出場停止)を百も承知で賭けに出て、ホセ・カイセドとセサール・ウエルタをスタメン出場させたが、結果的に2人とも素晴らしい試合を見せてくれた。噂ではコスタリカ代表監督へのオファーがあるとか、無いとか。今現在はPUMASを指揮しているので、コメントは控えさせていただくとのこと。

 

  • 次節はいよいよ今シーズン最も重要な試合の1つである、メキシコシティダービーマッチ。チームの当面の目標であるリギージャ(プレーオフ)進出、そしてさらに総合順位表の第4位以内(2ndレグをホームゲームで戦えるアドバンテージ)を目指す上でも、両チームによる因縁の対決ということをさておいて不可欠な要素。余談ではあるが、個人的にアステカ・スタジアムへ行くのは、コロナ禍前の2019年前期ステージ以来となる。