Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年前期ステージ 第10節 裏話-2

 

例(プロフィール画像)の彼女とは、おかげさまで毎週末もしくは少なくとも隔週末に会って夕食をしているのですが、先週末はあいにく娘さんが風邪を引いてしまい、残念ながらちょろっと会うのみでしたが、その際に珍しく「サプライズよ。」と言って、上記画像のPUMASのぬいぐるみをプレゼントしてくれました。なんでも以前にメキシコ国立大学で学んでいたことがあるらしく、「あなたのPUMASを忘れないように。」とのことでした(苦笑)。

 

 

今回のメキシコシティダービーマッチは約4年ぶりの観戦ということもあって、少々奮発してクラブ・シートというピッチ脇の特等席。価格がやけに高いなと思ったら、ドリンクとフード(タコスやハンバーガー)が食べ放題付きでした。先日のこともあるので最近はあまりビールを飲まないようにしているので、あまりお買い得感はありませんでした(苦笑)。

 

 

さて話題を試合のほうに戻すとして、今シーズンのクラブ・アメリカ新監督は、東京オリンピックでブラジル代表を優勝に導いた、アンドレ・ジャーディン。アントニオ・モハメド監督が試合後の記者会見で話していましたが、このダービーマッチでクラブ・アメリカはわざとボールをPUMASに持たせて、カウンターアタックを狙う作戦に出ました。特に気になったのは、相手チームのコーチ陣。監督よりも選手たちへ試合中、具体的に指示を出しているのが印象的でした。

 

 

特にセサール・ウェルタへのマークは徹底しており、いつものように自由にプレーをさせてくれませんでした。マッチアップは今メキシコ代表でも売り出し中のケビン・アルバレス。おまけにイエローカードを貰ってしまう始末で、次節の対ケレタロFC戦(1週間に2試合で、平日のオリンピック・スタジアムにおけるホームナイターゲーム)を累積5枚で出場停止となってしまいました。そして裏話-1にも書いた通り、ホセ・カイセドが負傷退場。彼もまた、次節欠場を強いられてしまいました。

 

 

いつも書いているように、PUMASの泣き所はサイドバック。特に右サイドのパブロ・ベネデンドは総合順位表の下位チーム相手であればまだしも、今回のような一流クラブが相手だとまだまだそのスピードに付いていけません。今回のマッチアップはブリアン・ロドリゲスで、何度もピンチを招いていました。

 

 

前述のホセ・カイセドに代わって途中出場したのが、アルトゥーロ・オルティス。この試合セサール・ウェルタ同様、存在感を失っていたのが相手フォワードのフリアン・キニョネス。これは流石に元メキシコ代表というプレーぶりで、ほぼ完璧に抑えて仕事をさせていませんでした。

 

 

同様にして、相手のストライカー:エンリ・マルティンをキッチリ抑えていたのが、リサンドロ・マガジャン。ネイサン・シルバとの両センターバックは非常に安定感があり、決勝点となったペナルティキックを誘発したマンマークの受け渡しさえ無ければ100点満点の出来でした。ホセ・カイセドの負傷退場、そしてアルトゥーロ・オルティスの投入で、結果的に5バックにしたのが良かったのかも知れません。

 

 

最後にこの試合の個人的なMVPは、ゴールキーパー:フリオ・ゴンザレス。ペナルティキックも一度は完全にセーブしたかに見えましたが、残念なことにリバウンド処理を誤ったのみで、ここ数戦の出来は素晴らしいの一言。今後の試合にも、改めて期待したいところ。2023年前期ステージ・メキシコシティダービーに寄せてで書いた通り、クラブ・アメリカの攻撃の中心でもある、チリ代表:ディエゴ・バルデスの欠場によって、本来のプレーが出来なかったことを考えると、PUMASが攻めあぐねてしまった感が強いです。

 

 

4年ぶりのメキシコシティダービーマッチは残念な結果となってしまいましたが、次節の平日ナイターゲームの後はこれもまたメキシコシティダービーの対クルス・アスル戦(同じくアステカ・スタジアムにおけるアウェイゲーム)。今回の座席は試合の全体が見にくいピッチレベルだったので、試合全体が見渡せるようにもう少し上の方で観戦する予定です。