Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

プレシーズンマッチ・スカイ杯第4節 UNAM 2-0 América

 

PUMASがクラブ・アメリカが倒すも、スカイ杯においてグループリーグ敗退が決まる
 

 
クラブ・アメリカを倒したにも関わらず、PUMASは決勝戦進出を逃す

 


PUMASはラファエル・プエンテ監督が就任して、初めての失敗を記録した。つまりPUMASがスカイ杯第4節の試合で、最大のライバルであるクラブ・アメリカに対して2−0で破ったという事実にも関わらず、このカップ戦の決勝戦に進むことが出来なかったのである。前半17分にグスタボ・デル・プレテが先制し、後半48分(アディショナルタイム)にガエル・ロドリゲスが追加点。

 

 

PUMASは1勝1敗1分2分で勝ち点5を挙げたが、グループAでクルス・アスル:勝ち点5(1勝2分、但し3試合のみ消化)の次位となり、クラブ・アメリカ:勝ち点4(1勝1敗1分、同じく3試合のみ消化)を上回り、暫定的に第2位となった。しかしこの両チームは直接対決を残しており、どちらが勝ってもPUMASを上回る。また仮に引き分けたとしても同様であるため、この時点でPUMASの決勝戦進出はなくなった。

 

 

クラブ・アメリカを破ったことは、PUMASは2023年後期ステージへ向けて準備が整ったことを意味し、開幕節でオリンピック・スタジアムにおいてファレスFCを迎え撃つ。一方でクラブ・アメリカはスカイ杯決勝進出を狙い、その後にアステカ・スタジアムにおいてケレタロFCを迎え撃つ。

 


前半終了時に客席で沸いた拍手とチャントは、オリンピック・スタジアムのピッチで良いサッカーが出来ていなかったにも関わらず、対クラブ・アメリカ戦というメキシコシティダービーを最小得点でハーフタイムを終える為の気概、スピリッツ、そして闘志を示したスタメン選手11人に対するサポーターによる感謝の気持ちであった。

 


PUMASは前半8分、エドゥアルド・サルビオがペナルティーエリア右サイドから強烈なシュートを放ったが、相手ゴールキーパー:オスカー・ヒメネスが素晴らしい反応でこれを防いだ。そして前半15分、不安定で混乱しているかのように見えたクラブ・アメリカ守備陣の不正確な隙を突いて、先制点を挙げる。エドゥアルド・サルビオによるスルーパスを受けたグスタボ・デル・プレテがゴールキーパーと1対1となり、浮き球でこれを制してボールをゴールネットに突き刺した。このゴールは熱狂的なPUMASサポーターに喜びを与え、逆にクラブ・アメリカのサポーターは少しオフサイド気味であったため、不満足そうに見えた。

 


この先制点はクラブ・アメリカ選手たちの闘志に火を付け、すかさず追い付こうとしたが、中盤と前線の選手たちが得点チャンスを作ろうと試みたが、ゴールキーパー:フリオ・ゴンザレスが再三のチャンスを抑え切って窮地を救い、前半を1−0で折り返した。不利な状況であったにも関わらず、クラブ・アメリカが見せた前半終盤の攻撃は後半に入っても引き続き同じで、壁パスなどで次々とパスを繋いでチャンスを作った。さらに途中交代で様々な選手たちを起用したが、その不明確な狙いはフリオ・ゴンザレスが守るゴールを脅かすまでには至らなかった。一方でPUMASもまた追加点を狙ったが、クラブ・アメリカのディフェンス人がピッチでうまく修正し、またPUMASの攻撃陣もシュートを吹かしたりしたため、オスカー・ヒメネスは穏やかな時間帯を過ごした。

 



後半最後の10分にはクラブ・アメリカが同点に追い付こうと前に出て、両サイドからの駆け上がりでエンリ・マルティンへのセンタリングを狙ったが、PUMAS守備陣がこれを執拗にマークして明確なプレーをさせなかった。主審はアディショナルタイムを6分取り、この試合の行方はこのままPUMASによる1−0で終わろうかと思われたが、下部組織出身選手:ガエル・ロドリゲスが追加点を挙げる。彼はオリンピック・スタジアムのピッチにおける最終ラインからセンタリングにも見えるボールをゴールに向かって蹴った。これをオスカー・ヒメネスが目測を誤って、結局ボールはゴールネットに収まった。こうしてPUMASはホームスタジアムにおいて、2−0で最大のライバルであるクラブ・アメリカを破ったのであった。

 

 

プレシーズンマッチ・スカイ杯第4節 プレビュー

 

プレシーズンマッチであろうが、公式戦であろうが我々は勝ちに行く:ウリセス・リバス

今週金曜日のスカイ杯・対クラブ・アメリカ戦は、来シーズンに向けてのチームの準備として重要となるであろうと認めた

 

 

ウリセス・リバスは、今週金曜日のスカイ杯における対クラブ・アメリカ戦は重要であると述べる一方で、来シーズンの開幕に向けて準備をしているという点を見失っていない。

「チームは来シーズンが始まることに対して非常にやる気満々で、待ちきれない感じだ。 明日はクラブ・アメリカとの非常に素晴らしいトライがあり、良い試合ができることを願っている。 間違いなく、クラブ・アメリカに対して、我々全員が望んでいるのは勝つことだ。 とても良い試合になることは間違いなく、我々は絶対に自分たちのすべてを出し切るつもりだ。 良い試合をして、良いスピリッツで開幕戦に臨むつもりだ。」と、彼は説明した。

 

 

そして、次のように付け加えた。「クラブ・アメリカとの試合は常に特別な感覚があり、PUMASのジャージを着てプレーをすることが出来るのは、とても素晴らしいことだ。プレシーズンマッチとして、リスクを冒して、監督が求める試合にフィットする。最も重要なことは、試合を通して良い気持ちで出場することだ。プレシーズンマッチであろうが、公式戦であろうが我々は勝ちに行く。これらの試合はプレシーズンマッチであるという安心感を持って、我々自身同士がフィットしている。開幕戦にベストな形で臨むということが、最も重要だ。」

 

 

「チームにはクオリティの高い選手がいる。 我々は良い試合をしてきたし、特定チャンスを生み出してきた。 ゴールが生まれるように、最終ラインに達した選手に自信を与えなければならない。 素晴らしい集団とチームの雰囲気が生まれた。 団結したチームは素晴らしいことを達成することがあるが、それをロッカールームで目にする。 選手たちは、クラブが相応しい位置にいるように取り組んでいる。」

ピッチ上で監督のアイデアを表現することについて、「試合の中における時間とトレーニングが必要だ。リーグの主役を張るためにそのアイデアを利用して、ボールを支配し、前節の試合では相手を完封するという指示であった。これは達成することが出来たし、試合を行うたびにそのアイデアの実現に近づいている。」

 

 

自身のPUMAS加入について、

「このチャンスのために、とても準備をしてきている。準備万端だし、シーズン開幕に向けて非常に期待している。チームメイトたちはとても良くサポートしてくれているので、フィットするのは非常に簡単だった。サントス・ラグーナ以外では最初のチームなので、非常に異なった複雑なものになるだろうと思っていた。サントス・ラグーナは、自分のサッカー選手人生において全ての場所であり、常に心の中にある。そして今、ここは都市として全てが違う。それさえ除けばチーム、コーチ陣、首脳陣はみんな非常にサポートしてくれていて、この場にいることが出来てとても幸せだ。」

 

 

同じ中盤のチームメイトに対して、好き嫌いが無いと述べた。

「エドガー・アラフィタ(PUMASタバスコ)、サンティアゴ・トリゴスやイゴール・メリタオら、みんな非常に良い選手たちだ。彼らと中盤を組み立てることが出来て非常に満足だし、全てのチームメイトたちも同様だ。」

最後に、ダニエウ・アウヴェスと一緒にプレーしたいとコメントした。

「彼のような選手と同僚でいれることに、非常に期待している。彼について良い面ばかりを聞いているし、自分が幼い頃から彼のプレーを見てきて、同じピッチの上に立てるなんて信じられない。」

 

プレシーズンマッチ・スカイ杯第3節 レビュー

 

我々は真剣に対峙する:ラファエル・プエンテ監督は、対クラブ・アメリカ戦(メキシコシティダービー)にやる気満々

PUMASは進化を示さなければならない、対クラブ・アメリカ戦でスカイ杯における参加を締め括る

 

 

ラファエル・プエンテ監督はスカイ杯の締め括りに、オリンピック・スタジアムにおける最初の対クラブ・アメリカ戦(メキシコシティダービー)を迎えることになるが、そのチーム陣容の高さによるライバルチームとの試合にやる気満々であるものの、重要なことは2023年後期ステージ開幕であるため、未だプレシーズンマッチに過ぎないと警告した。未だに来シーズン新補強選手の加入が終わっていないクラブ・アメリカとの対戦について、オリンピック・スタジアムにおける対クルス・アスル戦(スコアレスドロー)の後に語った。

「あのようなチーム陣容のライバルチームと対戦する機会があることは、サポーター同様にやる気満々であるし、喜ばしいことだ。チームを完成させるために、この分析を続けている。クラブ・アメリカのようなライバルチームと対戦することの重要性は分かっているし、その対戦を真摯に受け止めるが、それはプレシーズンマッチであり、それ以上のものは来シーズン開幕以降だ。」

 

 

スコアレスドローに終わったクルブ・ネカクサ戦について、ラファエル・プエンテ監督は規律の良い守備を強調し、就任前のシーズンにおけるチームの悪かった結果とを比較した。

「守備の堅実さは非常に重要だ。昨シーズンのチームは、後方で多くの苦しみを味わい、相手チームを完封した試合は3試合だったが、今日はそれを実行できた。前節は幾つかの不注意があったのでそれを実行することが出来なかったが、常に堅実な守備が不可欠となる。全般的に言えば、守備の問題は我々を落ち着かせてくれている。」

 

 

またPUMASによる拙い結果や得点が無いことによる、サポーターからのブーイングについても言及した。

「サポーターには要求する権利がある。異論をはさむ余地がないのは、インテンシティや闘志が盛んな部分だ。我々はフィットするプロセスにあって、明らかに改善している。攻撃面では、今日得点チャンスを作るためのクリエイティビティが欠けていた。また守備面では、ミスが多かった。」

 

プレシーズンマッチ・スカイ杯第3節 UNAM 0-0 Necaxa

 

スカイ杯第3節のPUMAS対クルブ・ネカクサ戦は、スコアレスドローに終わる

 

 

クルブ・ネカクサに対するスコアレスドローで、PUMASは勝ち点2を積み上げる

 

 

PUMASはスカイ杯で引き続き勝ち星を上げることが出来ず、今度は対クルブ・ネカクサ戦でスコアレスドローとなった。この結果グループAの最下位となる勝ち点2となり、クルブ・ネカクサは勝ち点3となった。PUMASはこのカップ戦で未だ生き残っているが、他チームの試合結果次第(クルス・アスル対デポルティーボ・トルーカ)と今週金曜日にオリンピック・スタジアムにおける対クラブ・アメリカ戦に勝たなければならない。

 

 

前PUMASの監督であった、アンドレス・リリーニのオリンピック・スタジアムへの帰還はPUMASの選手たちにとって、ピッチで最良のコンディションを示すモチベーションアップとなった。したがってPUMASはキックオフからボールを支配し、相手ゴールキーパー:ウーゴ・ゴンザレスが守るゴールに近づこうとしたが、肝心な攻撃の精度を欠き、先制点を挙げることは出来なかった。

 

 

クルブ・ネカクサはPUMASのフォワード陣:ファン・ディネンノとグスタボ・デル・プレテによる数発のシュートとヘディングに耐えながら、ピッチにおいて快適であった。この試合を落としたり、引き分けたりするとラファエル・プエンテ新監督となって最初の失敗となるだけに、勝ち点3を挙げる必要性に駆られたのはPUMASであった。前半は両チーム共に攻撃の正確さを欠いたので、お互いの自陣における動きがほとんどなく、見せ場が無い状況にサポーターからはブーイングが湧いた。

 

 

後半に入ってPUMASは再び試合の主導権を握り、キックオフの数分後にダニエル・ゴンザレスが相手陣内でフリーとなり、力強いシュートを放ったものの、相手ゴールキーパー:ウーゴ・ゴンザレスはコーナーキックへと逃れた。クラブ・アメリカの正ゴールキーパー:ギジェルモ・オチョアによるセリエA移籍が決まり、クルブ・ネカクサの正ゴールキーパー:ルイス・マラゴンがクラブ・アメリカへ正式に移籍する運びとなったので、今後のパフォーマンスに問題が無いことを示した。

 

 

どうしても勝ち点3が欲しいラファエル・プエンテ監督は、全力を尽くしてベンチに控えるより良い選手たちを投入することを決定。チームがピッチにおいて再ポジショニングしている間、クルブ・ネカクサは最初の得点チャンスを得た。ビルドアップにおけるミスにより、PUMASはミルトン・ヒメネスにボールをプレゼントしてしまい、放ったシュートはポスト直撃。窮地を救ったフリオ・ゴンザレスは、一躍脚光を浴びる格好となった。

 

 

試合の終盤になって、フリーキックからのプレーでゴール前でヘディングの競り合いとなった際に、イゴール・メリタオがゴールキーパーへバックパスを試みたボールは、あわやオウンゴールとなるポスト直撃。リバウンドしたボールはペナルティーエリア内を転々として、辛くもコーナーキックへと逃れた。こうして、PUMASは勝ち点1を拾ったのであった。

 

 

プレシーズンマッチ・スカイ杯第2節 レビュー


監督はPUMASサポーターによる得がたいものに対して、心を惹かれ、思いを馳せるメッセージを捧げた

 

PUMASの監督は試合後の記者会見において、マスコミからの質問に答える前に時間をかけてオリンピック・スタジアムに集まったサポーターについて話した

 

 

PUMASのラファエル・プエンテ監督はスカイ杯で未だ勝利を収めていないが、愛するチームを率いることを楽しんでいる。 彼はまだほとんどの人から承認を得ていないが、オリンピック・スタジアムにおいてクルス・アスルに1-2で敗れた後、PUMASサポーターについて話す時間を取った。

「最初に言いたいことは、この素晴らしいサポーターを前にして、チームがその役割を果たすことが出来なかったということだ。彼らがいかにサポートをやめないか、そして絶え間な応援しているか?それは、このクラブに所属する我々全員がクラブ内で非常に大切にしている特権だ。こういう局面に遭遇すると、思わず鳥肌が立つ。」と、説明した。

 

 

もちろんラファエル・プエンテ監督は、敗北が満足している結果ではないことを明らかにしたが、個人的にクルス・アスルをPUMASが支配していた姿をピッチで見られたことに満足している。

「ホーム・スタジアムで、そしてファンの前で負けるのは悔しいので悔しさは残るが、特に前半は試合を支配できたという良い感触を持っている。」 クルス・アスルの得点は「非常に具体的な守備エラー」の結果であり、相手チームによる攻撃ではないとさえ指摘した。

 

 

ラファエル・プエンテは、PUMASの監督として初めての敗北 (スカイ杯における対クルス・アスル戦の1-2) を経験したにもかかわらず、チームは正しい方向に進んでいると確信している。

「非常に重要なトーナメントが1月8日に始まることを知っているので、それは我々にプレッシャーを与えない。日々それに対処するつもりだ。敗北の苦味は残るが、前向きな気持ちだ。前半は完全に試合を支配していて、間違いを修正しなければならないという認識を持っている。」

「たとえ1つの草試合であっても、我々は負けたくない。1月8日にすべてを目指す必要があることを念頭に置いている。この敗戦が我々の視界を曇らせることはない。」と、未だもう1人の新補強選手と契約することを待っているPUMASの監督は語った。

 

 

来シーズンに抜けたチーム陣容はこれでまとめようとしているが、他にどこからか誰かを加入出来ること願っている。

「ポジションは攻撃の最前線で、用途が広く少なくとも 2つもしくは 3つの機能を果たすことができる選手が望ましい。」

 

今のところサポーターは、監督が次節にどういう答えが出せるかを待っている。アンドレス・リリーニ前PUMAS監督率いるクルブ・ネカクサがアウエーで訪問し、クラブ・アメリカとの常に重要なメキシコシティダービーに加えて、2023年後期ステージでの開幕戦は1月8日のオリンピック・スタジアムにおける対ファレスFC戦だ。

 

プレシーズンマッチ・スカイ杯第2節 UNAM 1-2 Cruz Azul

 

クルス・アスルが・スカイ杯第4節において、PUMASを制する

 

 

クルス・アスルは先制されたが、プレシーズンマッチ初勝利を収めるために行なった選手変更によって、試合により良くフィットした

 

 

PUMASとクルス・アスルは2023年後期ステージの準備を続けており、両チーム共にスカイ杯で2度目の試合を行なった。翌シーズンに向けて、両監督が持っている幾つかの狙いが少しずつ見え始めた。しかしながらクルス・アスル側では、FIFAの選手移籍システム上来年まで(翌シーズン開幕まで)新補強選手:アウグスト・ロッティやラミロ・カラーラらのお披露目は出来なかった。

 

 

試合では良いプレーをしようと試みたものの、多くの不正確なプレーやミスがあって、両チーム共にそれを活かせなかった。PUMASはよりダイナミックなプレーや縦パスを見せたが、クルス・アスルはそれに対して後方にとどまらず、試合序盤に何度か得点チャンスを得たが、ウリエル・アントゥナがそれをフイにした。

 

 

最初に先制したのはPUMASで、前半9分アルトゥーロ・オルティスによるハーフライン付近からのロングフィードを、グスタボ・デル・プレテが相手ディフェンダー:ラファエル・ゲレーロとの競り合いに勝ち、そのまま右足のシュートでボールを押し込んだ。

 

 

クルス・アスルが同点に追い付こうとして、またPUMASは追加点を狙う姿勢を見せたので試合は動くかと思われたが、両チーム共に得点チャンスは得られなかった。前半26分、カルロス・ロトンディが同点に追い付くためのシュートを放ったが、ゴールキーパー:フリオ・ゴンザレスに抑えられた。またホルヘ・ルバルカバは追加点を狙ったが、相手ゴールキーパー:ホセ・コロナに防がれた。

 

 

後半に入って両チーム共に数多い選手交代を行なったので、試合はそれまでとは全く別の展開を見せた。イゴール・メリタオがPUMASのリードを拡げるために放ったシュートは、ゴールバー直撃であったものの、リズムは保ちつつ得点を挙げるための調整力が欠けていた。

 

 

PUMASはチャンスを逃し、後半13分にクルス・アスルは途中交代出場したゴールキーパー:ヒル・アラカラのミスで放ったゴールキックが短すぎて、これを拾ったカルロス・ロトンディがミドルシュートで同点に追い付いた。さらにクルス・アスルはミゲル・セセーニャのヘディングシュートで逆転しようと試みたが、惜しくもクロスバー直撃に終わった。

 

 

引き続きクルス・アスルは得点チャンスを創出し、後半23分ホルヘ・ガルシアによる素晴らしいパスから、最後はロドリゴ・クルスのシュートで逆転に成功した。PUMASは効果に欠ける攻撃によって、逆にクルス・アスルはパンチのある攻撃を示した1戦となった。

 

 

プレシーズンマッチ・スカイ杯第2節 プレビュー

 

ホルヘ・ルバルカバ 「スカイ杯は学んで、改善するために有益だ」

 

 

ホルヘ・ルバルカバ:PUMASがラファエル・プエンテ新監督のスタイルに適応するために、明日の対クルス・アスル戦のような試合は有益だと認めた

サンティアゴ・トリゴス:カタールにおけるメキシコ代表との実戦形式や試合形式、またはそれに近い形の練習相手となった経験について語った

 

今週金曜日のスカイ杯における対クルス・アスル戦の前に、サンティアゴ・トリゴスとホルヘ・ルバルカバが、PUMASのプレシーズンとカタールにおけるメキシコ代表チームの実戦形式や試合形式、またはそれに近い形の練習相手としての経験について話した。

 

 

ルバルカバは、ラファエル・プエンテ新監督に非常に感謝していると述べた。

「PUMASに就任してから、我々がカタールにいた時にメッセージを送ってもらった。我々2人を応援していて、メキシコへ戻ってからも非常に良くしてもらっている。」

 

スカイ杯第2節(彼らにとっての開幕戦)における対デポルティーボ・トルーカ戦のドローについて、こう語った。

「ラファエル・プエンテ監督が望むプレースタイルに慣れなければならない。開幕戦は多くのミスをして、今後プレーをするような形ではなかった。ただ、これらの試合はチームとして学んで、改善し、翌シーズンに優勝するために有益だ。

 

 

さらに、カタールでのメキシコ代表とのトレーニング セッションは「素晴らしい経験だった。 最高のものから学ぶことは、常に自分を大いに助ける。 非常に有意義だった。 また、ダニエウ・アウベスは素晴らしい方で、我々に試合を観戦するチケットをプレゼントしてくれた。」

 

「今度は、PUMASに集中する番だ。 自分にはいつか達成したい夢と目標があるが、今はここで頑張る時だ。いつの日か、ヨーロッパでプレーできることを願っている。チームが常に勝てるように、常にベストを尽くす。」

 

 

一方でサンティアゴ・トリゴスは、チームメイトに同調した。

「ラファエル・プエンテ監督は素晴らしい方で、カタールにいた間も我々2人を気に掛けてくれた。彼は我々2人にチームの将来を賭けており、プレシーズン中に選手全員にチャンスを与えてくれた。翌シーズンも監督は同様にし続けて、我々はベストな方法でそれを受け入れる。」

対デポルティーボ・トルーカ戦と今週金曜日にオリンピック・スタジアムで行われる対クルス・アスル戦について、こう語った。

「新しい監督と新しいアイデアで始めたばかりで、2試合だけでは翌シーズンを通してプレーをすることは示すことは不可能だ。だからこそ、このプレシーズンマッチが有益であって、アイデアやフォーメーションを試して、我々は非常に元気だ。対クルス・アスル戦は非常に重要な試合であって、我々に対して高いレベルを要求する非常に良い対戦相手だ。我々はそれを真摯に受け止めて、良い試合にするためにベストを尽くさなければならない。」

 

 

同様に、新補強選手:ウリセス・リバスと2ボランチとしてプレーをしたことについて次のように語った。

「彼のことを知らなかった。 我々はほぼ2週間トレーニングを行ってきた。 それは監督が翌シーズンに何をするように求めているか?という考えに焦点を当てることは、すべてのチームメイトとフィットして、ハードワークをするか?の問題だ。経験豊富な選手から学んで改善し、ハードワークし続け、良い大会にしなければならない。」

 

最後に、カタール合宿で行なったメキシコ代表との実戦形式や試合形式、またはそれに近い形の練習相手の役割を高く評価した。

「サッカー選手として、また人間として成長をし、今後のキャリアにおいてどうやってプレッシャーを付き合うのか?をするために有益な経験だった。彼らと共にワールドカップを過ごすのは、特別なものだ。」と彼は締めくくった。

 

プレシーズンマッチ・スカイ杯第1節 レビュー

 

ラファエル・プエンテ監督の対デポルティーボ・トルーカ戦後の談話「チーム内において、競争が欠けている」

 

 

ラファエル・プエンテ監督は対デポルティーボ・トルーカ戦が1-1のドローに終わったことについて満足していたが、チームがこのプレシーズンマッチで彼のスタイルを吸収して、2023年後期ステージによりいい形で臨むことを望んでいる。

試合後の記者会見で前半は相手チームに支配され、後半は先制されてから追いかける展開となって、後半終了間際に追い付けたと語った。

「前後半は、対照的だった。前半はプレシーズンを通して取り組んできたものとかけ離れていたが、相手チームは個人的に非常に気に入っている、しっかりと植え付けられたボール支配のスタイルで攻撃してきたので複雑だった。後半はかなり大勢の選手交代によって、我々の狙い通りにチームはそれを忠実に実行し、トライをした。明確な得点チャンスがあって、正当な方法でそれを得たように思える。」と、語った。

 

 

「チーム内において競争が欠けていて、デポルティーボ・トルーカのようにボール支配をするチームは1部リーグの数少ないので、今日の対戦相手のようなチームと争うことは素晴らしいことだ。つまり、どのような試合になるか?分かっていて、実際にその通りになって、後半はチームがやりたかったサッカーを出来た。」

 

 

個人的には、オリンピック・スタジアムにおける初めての采配は特別なものであった。

「本当に楽しめる場所や仕事が出来て、自分を興奮させただけでなく、非常に高い付加価値があった場所だったので、非常に満足だった。若かりし頃選手としてこのピッチに足を踏み入れる機会があった*1ので、このスタジアムには大きな愛情を持っているし、間違いなく特別な1日だった。」

 

 

PUMASには欠場者と、新たなデビューを果たした選手がいたことを説明した。

「セバスティアン・ソサの場合は年末まで前チームとの契約があるので、起用出来なかった。ウリセス・リバスは新補強選手の1人で出場した。ジョナタン・サンチェスは負傷していたので、出場出来なかった。」と、コメントした。

 

 

そして、最後にダニエウ・アウベスについてこう付け加えた。

「彼はFIFAワールドカップ・カタール大会における出場を終えて、休暇期間を過ごしている。それは満了しなければならず、間違いなくその後チームに合流するだろう。」

 

*1:ラファエル・プエンテ監督は13歳のときからPUMASの下部組織で8年間過ごし、メキシコのユースチームにも召集され、ラファエル・マルケスやヘラルド・トラードなどの選手とプレーしていた。

プレシーズンマッチ・スカイ杯第1節 UNAM 1-1 Toluca

 

ファン・ディネンノの得点で、PUMASがデポルティーボ・トルーカ相手に後半終了間際にドローに追い付く

 

 

ラファエル・プエンテは後半終了間際のペナルティーキックで、PUMAS監督としてのデビュー戦において後味の悪い結果を免れる

 

 

ファン・ディネンノはバルベル・ウエルタのハンドによるペナルティーキックで、PUMASの救世主として、1月6日に開幕する2023年後期ステージのプレシーズンマッチ・スカイ杯初戦を1-1で終えた。デポルティーボ・トルーカの得点者はカルロス・ゴンザレス(後半26分)による力強いヘディングシュートであった。この結果、グループリーグAはクルス・アスル、クルブ・ネカクサ、PUMASそしてデポルティーボ・トルーカがそれぞれ勝ち点1を獲得した。次節PUMASは16日金曜日にオリンピック・スタジアムにおいて、クルス・アスルと対戦する。デポルティーボ・トルーカは19日月曜日にネメシオ・ディエス・スタジアムにおいてクラブ・アメリカと対戦する。

 

 

オリンピック・スタジアムに集まった約3000人のサポーターが発したブーイングや口笛、そしてトランペットの散発な音は、メキシコ杯PUMAS対デポルティーボ・トルーカ戦前半45分間にピッチで起きたことをまさしく反映していた。前半終了後にPUMASサポーターがいらいらしたり、失望したのはラファエル・プエンテ新監督によるサッカーが示した内容が貧弱なものであったためである。放ったシュートは前半を通して、ハーフライン付近から放ったファン・ディネンノによる1本のみであった。

 

 

サポーターが不満であったのはこれだけではなく、試合をコントロール出来なかったり、ボールを保持出来なかったことに対するものであった。それに対してデポルティーボ・トルーカは、そのチャンスをフイにしてフリオ・ゴンザレスが守るゴールにシュートを決められなかった。基本的に試合はピッチの中央で、両チームによるミスの応酬であった。

 

 

サポーターが発したブーイングや口笛、そしてトランペットの散発な音はPUMASイレブンを目覚めさせ、先制するために前線へ出た。ジオゴ・デ・オリヴェイラが得たチャンスは、この試合で最も明確なものであった。デポルティーボ・トルーカのセンターバックを超えるセンタリングの後、ペナルティーエリア内においてフリーでシュートを放ったが、相手ゴールキーパーに弾かれてPUMASサポーターによるゴール!という叫びをかき消した。

 

 

この攻撃の後、デポルティーボ・トルーカは即座に反撃。強烈なヘディングシュートでPUMASサポーターを凍り付けさせた。センタリングの後、ジャン・メネセスはペナルティーエリア内に浮き球を供給。これを飛び込んでヘディングシュートしたボールはネットに突き刺さるかと思われたが、辛うじてフリオ・ゴンザレスが反応。クロスバーに直撃した。数分後にデポルティーボ・トルーカは、ついに先制。フェルナンド・ナバーロが左サイドのコーナーキックから、最後はカルロス・ゴンザレスがヘディングシュート。これには、フリオ・ゴンザレスも対応し切れなかった。

 

 

このまま試合は時間が経過して、どこからPUMASが同点に追い付くことによって、ラファエル・プエンテ新監督のデビュー戦を後味の悪いものから救えるか?見出せなかったが、後半終了間際にバルベル・ウエルタによるペナルティーエリア内におけるハンドでペナルティーキックを得たファン・ディネンノが、冷静にこれを決めて同点に追い付いたのであった。

 

 

プレシーズンマッチ・スカイ杯第1節 プレビュー

 

我々は強い集団を形成している:エドゥアルド・サルビオ

 

 

PUMASがプレシーズン中に行なったトレーニングを強調、火曜日に対戦するデポルティーボ・トルーカとのメキシコ杯初戦で、チームが良い姿を見せられることを期待している

 

 

エドゥアルド・サルビオは、オリンピック・スタジアムでデポルティーボ・トルーカを向かい撃つメキシコ杯初戦を前にして、アカプルコとクラブアカデミー施設におけるプレシーズンのトレーニング後で、チームが力強く見えることに太鼓判を押した。

「我々は準備万端だ。素晴らしいチームで、強い集団を形成している。チームが日々プレシーズンマッチをするたびに、改善している。素晴らしい大会になるよう、全力を尽くすつもりだ。」

 

 

「我々は良いサッカーをして、プレシーズン中にミスを修正して、可能な限りベストな状態で翌シーズンの開幕戦を迎え、高いレベルで競争できるように努めている。そのためのトライの準備を迎えている。ラファエル・プエンテ監督は全選手がプレーをしている様子を、たとえそれが数分であっても見たいと考えているだろう。チームのレギュラーである11人はまだ固まっていないと思う。このスカイ杯で、チームの良い姿をお見せできることを願っている。」

 

 

「チームの目的は、明確だ。このクラブはリーグ優勝以外、何も値しない。非常に若い選手たちがいて、間違いなくチームはリギージャ(プレーオフ)決勝まで戦い、今シーズンの主役になりたがっている。我々の目標は1試合1試合でなければならず、このクラブとこのジャージのために必死に戦うつもりだ。」

 

 

チームの監督によるパフォーマンスについて、こう語った。
「チームは監督の考えを自分たちのものとして、可能な限り早く理解して行動に組み込みようにしている。つい最近、幾つかの親善試合をしたばかりだ。試合中やここ数か月で、考えの変化が見られるだろう。監督が選手たちをどのように扱うことや、彼がまとめたコーチ陣に我々は満足している。共にリーグ優勝出来ることを願っている。」

 

 

「自分の目標はここで選手として成長し、良いサッカーをして、チームと共にリーグ優勝をすることであり、昨シーズンよりもいい結果を出せるように努力する。加入初日からチームメイトがどのように迎えてくれて、扱ってくれたことによるメキシコシティにおける暮らしとクラブでのトレーニングに非常に満足している。この場でクラブに何年も在籍していたいと思っているし、自分自身のハードワークを試合で発揮することで彼らが最初から与えてくれた全ての愛にお返しすることが出来るだろう。」と、強調した。

 

 
同様にして、下部組織出身選手のチームへの組み込みを強調した。
「若手選手たちは非常に働き者で、成長してチームにおける重要な役割を担いたがっている。我々は彼らのことを非常に必要としているが、チームもまた実際に必要としているので主要な選手として一歩前へ前進することだろう。」

最後に2022年FIFAワールドカップ・カタール大会で、母国アルゼンチン代表が準決勝の対クロアチア戦において、幸運を願った。
「我々は選手たちを知っていて*1、アルゼンチンにジュール・リメ・トロフィーを持ち帰るためにベストを尽くしているのは分かっているので、ここから応援して最善を願っている。願わくば、13日(火曜日)が全てのアルゼンチン国民にとって素晴らしい日になりますように。」

 

*1:エドゥアルド・サルビオは2009年にはアルゼンチン代表デビューを飾っており、通算13試合に出場。2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会に臨むアルゼンチン代表メンバーにも選出されており、グループステージの2試合にスタメンで出場した。