Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

祝クラブ創設65周年

 

f:id:ClaudioSuarez:20190913065033j:plain

 

 

f:id:ClaudioSuarez:20190913020844j:plain

1954年9月12日、PUMASはモンテレイのテクノロヒコ・スタジアム(旧CFモンテレイのホームスタジアム)において、対CFモンテレイ戦(3-1で勝利)がプロクラブとしての初試合となった。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190913015442j:plain

メキシコサッカー2部リーグ加盟から8年後の1961-62シーズン終了後、オリンピック・スタジアムにおいて対トレオンFC戦(5-1)に勝ち、ついにメキシコサッカー1部リーグ昇格を果たした。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190913021142j:plain

1975年6月20日、クラブ・アメリカ、レオネス・ネグロス、アトレティコ・エスパニョール(クルブ・ネカクサの前身)とのメキシコ杯でクラブ初タイトルを獲得した。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190913021200j:plain

1977年7月3日、ハリスコ・スタジアムにおいて対レオネス・ネグロス戦(1-0)に勝ち、3度目のタイトルがリーグ優勝となった。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190913021211j:plain

1976年10月23日、ウーゴ・サンチェスがウニベルシタリオ・スタジアムにおいて対UANLティグレス戦(1-0)で75分間プレーをするプロデビューを飾り、クラブの伝説的な選手としての第1歩を踏み出した。1981年までにメキシコリーグ戦183試合に出場して99得点を挙げている。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190913021236j:plain

1991年6月22日、オリンピック・スタジアムにおいて対クラブ・アメリカ戦(1-0)に勝ち、3度目のリーグ優勝となった。現UANLティグレスの監督:リカルド・フェレッティのゴラッソが決勝点となった。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190913021246j:plain

2004年がPUMASのクラブ史上において最も成功を収めた1年となった。

2000年3月にはウーゴ・サンチェスが監督に就任し、短期間監督を務めた。ミゲル・メヒア・バロン監督を挟み、2001年9月に再びウーゴ・サンチェスが監督に就任すると、後期ステージではCDグアダラハラをオリンピック・スタジアムにおいてペナルティーキック決着を制し13年ぶりのリーグ優勝に導いた。また前期ステージでもCFモンテレイをテクノロヒコ・スタジアムで制し、大会形式が2ステージ制に変更されてから初めて2連覇したクラブとなった。

 

メキシコリーグ2019年前期 第9節 裏話

f:id:ClaudioSuarez:20190912055640j:plain

 

 

 2019年前期ステージにおける1番の山場とも言える、首都ダービーが今週末(独立記念日の三連休)の土曜日に行われます。以前に住んでいたトラルパンから、徒歩数分の場所にあるアステカ・スタジアムが今回の舞台になります。この首都ダービーにおけるPUMASのクラブ・アメリカへのライバル意識は、1960年代のプリメーラ・ディビシオン(1部リーグ)昇格とともに始まり、クルス・アスル(厳密には、クラブ創設はイダルゴ州)へのライバル意識と比べてかなりの歴史を持っています。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190912055714j:plain

 

両クラブはメキシコシティに本拠地を置いており、ライバル意識の誕生と成長には排外主義的な空気が手伝いました。数年後クラブ・アメリカはPUMASのアイドル的存在だったメキシコ代表フォワード:エンリケ・ボルハを獲得しましたが、ボルハは契約に至る前の記者会見で「クラブ・アメリカに売られたくない」と発言していました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190912055727j:plain

 

1980年代のリギージャ(プレーオフ)決勝の舞台では、疑惑の残る判定でアメリカがPUMASに2度敗れたことから、両クラブのライバル意識が伸長しました。1990年代はPUMASがリギージャ(プレーオフ)決勝でクラブ・アメリカに勝利(1990-91シーズン)して始まりましたが、この対戦は2試合のスコア合計3-3(3-2、0-1)の引き分けであり、アウェーゴール差で勝敗が決したものでした。2000年代になると下部組織出身選手までもクラブ・アメリカを嫌悪しだし、この時代にはバーラ・ブラーバ(南米特有のサポーター組織=ラ・レーベル)が誕生しました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190912055742j:plain

 

そういう歴史はその場にいないと味わえないものですが、その時代を知らずともスタジアムへ足を運んで空気を吸えば、何となく分かるくらい普段の試合とは全く雰囲気が異なることが分かります。サポーター仲間のメキシコ人で試合前に時間を潰している合間に「何てピリピリするんだろう、対クラブ・アメリカ戦は!」と言い合うぐらいです。

 

 

数年前までこのクラブ・アメリカとの首都ダービーだけは、1度もスタジアムへ足を運ばないことはありませんでした。しかし昨年は当時の勤務先がグアナファト州イラプアト市であったり、その現場における仕事の都合で残念ながら参戦出来ませんでした。特に昨年のリギージャ(プレーオフ)では2度クラブ・アメリカと対戦し、後期ステージでスコア合計6-2・前期ステージでスコア合計6-2という大敗をそれぞれ喫し、選手たちにも苦手意識が芽生えたように思います。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190912055758j:plain

 

今週の火曜日からチケット発売となり、通常の試合よりも約2倍(当日ダフ屋から購入する場合には、約3~5倍)の価格帯となっております。個人的に9月の日曜日はすべて出勤となっており今回ばかりは行けないかなと思っておりましたが、幸運にも日曜日の夜勤シフトに勤務することになったので、土曜日の朝高速バスで移動して試合終了後の夜行バスで再びアグアスカリエンテスへ戻り、一度自宅で仮眠してから業務に入ることにしました。リーグ中断前の試合内容は酷かったクラブ・アメリカも、ミゲル・エレラ監督が指揮を執っている際には今年の2月以外は首都ダービーで黒星を喫したことがないのに加えて、今シーズンのPUMASがしているサッカーの内容があまり良くないので気楽な気持ちで臨みたいと思います。

メキシコリーグ2019年前期 第9節 プレビュー

f:id:ClaudioSuarez:20190912013457j:plain

 

クラブ・アメリカは、素晴らしいライバルチームだ:ミッチェル監督

 

f:id:ClaudioSuarez:20190912013543j:plain


PUMASのホセ・ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督はクラブ・アメリカとの対戦の前に、この試合は首都ダービーなので少し他の試合とは異なることをほのめかした。

「彼らは同じ街に所属する偉大な伝統を持つチームなので、もう少しインテンシティを高くして準備している。もう一度、やり直しが効かない1戦だ。」

 

f:id:ClaudioSuarez:20190912013704j:plain

 

プレシーズンマッチで1度倒したことのあるクラブ・アメリカについて、監督はこの1戦で学ぶことがあったと説明した。

「全てのインテンシティを持ってプレーをし、良い結果が出た1戦だった。何も勝ち点を挙げることはなかった(プレシーズンマッチだったので)が、クラブ・アメリカと対戦したいという気持ちを与えてくれた。どの相手チームと対戦するのとは同じではないので、基本的に100%以上のプレーする。選手たちのレベルが高く、素晴らしい瞬間を味わえる。」

 

「クラブ・アメリカのようなチームと対戦するときは、いつも彼らのレベルとクオリティによって快適に感じる余地はない。アステカ・スタジアムが舞台であり、何かを動かしてくれると理解しているので、我々のサポーターに応援に駆けつけて欲しい。我々はこの試合に直面しても大丈夫だと思う。」と、述べた。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190912013920j:plain

 

そして、土曜日にクラブ・アメリカがどのようなスタメンを起用するか?について心配していないと付け加えた。

「何かを依頼をすることがあるとすれば、我々コーチ陣がどのようにプレーして欲しいかという期待にチームが応えることだ。チームが大丈夫であるかどうかについて心配している。ミゲル・エレラ監督がどんなスタメンを起用しようとも、非常にタフな対戦相手になるだろうし、我々は用心しなければならない。全ての試合においてチームが200%であって欲しいが、非常に大きなライバル関係があるのでこの1戦だけは特にそうあって欲しい。」

 

f:id:ClaudioSuarez:20190912013751j:plain

 

そして、こう付け加えた。

「私は常にこういう試合において、選手たちに恐れず大いにリスペクトしながら他の試合と同じようにプレーをするように勧めている。我々のハードワークの良いところは、いつも楽しんでいるということだ。そしてそれによって、多くの人々に喜びを与えるだろう。もちろんやり直しのきかない1戦だが、我々のサッカーをすることに対して注意を奪われるので特別な試合であるとは受け取らない。」

 

f:id:ClaudioSuarez:20190912013944j:plain

 

そして彼は、チームのパフォーマンスはシーズンが開幕した時に作成された計画に従っていることを強調した。

「(シーズンが開幕する時に)企画し、そして我々が好む全てに対して、達成出来ていない。もう一度だけ繰り返すが、ボールを支配し相手にダメージを与える可能性がある位置に到達することだ。それを作り、チャンスを得て、守備的に優れている。それは我々が望む仕事のラインであり、そのラインはシーズンの終わりに我々に理由を与えることになるだろう。」

 

f:id:ClaudioSuarez:20190912013956j:plain

 

最後に、今日のトレーニングにマルティン・ロドリゲスとパブロ・バレーラが欠席したことについて報告した。

「マルティン・ロドリゲスは母国で家族の問題が生じたのと、パブロ・バレーラは左膝に違和感があるので先日のフィラデルフィア・ユニオン戦にも遠征しなかった。再発しないように回復して欲しい。トレーニングすることも可能であったが、もう1日様子を見ることにした。」

 

クラブ・アメリカの今シーズン・フォーメーション

f:id:ClaudioSuarez:20190907042607j:plain

 

それでは、今節の対戦相手︰クラブ・アメリカのフォーメーションについて。

 

クラブ創設103年でリーグ優勝最多の13回、1昨シーズンのリーグ王者。メキシコサッカー1部リーグで、最もファンが多いクラブです。

特筆すべきは現ミゲル・エレラ監督(元メキシコ代表監督)が率いている(2012-13、2017-現在)際に、対PUMAS戦の首都ダービーにはリギージャ(プレーオフ)を含めて一度しか(12戦9勝1敗2分け)負けたことがありません。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190907042830j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190907042948j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190907043030j:plain


今シーズンの特徴は、下部組織出身選手の21歳でメキシコ代表のミッドフィルダー:エドソン・アルバレスがオランダ・エールディヴィジのアヤックス・アムステルダムへ、そして守護神であったアルゼンチン代表のゴールキーパー: アグスティン・マルチェシンと攻撃陣の主力選手であったコロンビア代表のミッドフィルダー:アンドレス・マテウス・ウリベがそれぞれポルトガル1部リーグのFCポルトへ移籍。昨年春にリギージャ(プレーオフ)で活躍したフランス代表のフォワード:ジェレミ・メネズが退団。

代わってロサンゼルス・ギャラクシーよりメキシコ代表:ジョバニ・ドス・サントスが、スタンダール・リエージュ(ベルギー1部リーグ)よりメキシコ代表のゴールキーパー:フランシスコ・ギジェルモ・オチョアがそれぞれ加入。しかしながら、そのジョバニ・ドス・サントスやチリ代表のストライカー:ニコラス・カスティージョ、そしてコロンビア代表のミッドフィルダー: ニコラス・ベネデッティらが負傷をしてしまい、代わりに下部組織出身選手らが何とかその穴を埋めようとしていますが、本来の力強さは今のところ見られません。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190907042653j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190907042702j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190907042714j:plain


そういう状況を鑑みて、ウルグアイ1部リーグのリベルプールFCより20歳のセンターバック:セバスティアン・カセレスを、パラグアイ1部リーグのオリンピア・アスンシオンよりパラグアイ代表で23歳のミッドフィルダー:リチャルド・ラファエル・サンチェスを、ウルグアイ1部リーグのCAフベントゥより21歳のフォワード:フェデリコ・ヴィーニャス(1年間のリース)をそれぞれ補強し終わりました。ただしこれらの選手たちは9月初旬になって移籍が発表されたばかりであり、これからチームに合流してメキシコシティの高地などに順応することになります。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190907043109j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190907043128j:plain


まずは、今シーズンここまでの結果。 現在のところ、4勝1敗3分けで勝ち点15の第3位です。今シーズンから基本的に4-2-3-1のシステムをベースにしています。

続きを読む

2019年9月7日開催 FIFA国際マッチデー親善試合 Philadelphia Union 3-0 UNAM

f:id:ClaudioSuarez:20190910021505j:plain

 

大量失点!PUMASがフィラデルフィア・ユニオンに親善試合で、ぺちゃんこにされた


PUMASはスタメンの大半がベンチメンバーで戦った試合で完全に相手に上回られ、口論となる寸前であった。親善試合の様相を呈したタレン・エナジー・スタジアムにおいて、フィラデルフィア・ユニオンに3-0で敗れた。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190910021807j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190910021823j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190910021838j:plain


ミッチェル監督は、ゴールキーパー:ミゲル・フラガ、イドゥケル・ドミンゲス、パブロ・ハケス、ルイス・キンターナ、ジェイソン・アングロ、ダヴィッド・カブレラ、ケヴィン・エスカミージャ、アマウリ・ガルシア、ファン・マヌエル・イトゥルベ、マルティン・バララガンとフェリペ・モラの11人をスタメンとして起用した。一見競争力のあるメンバーに見えたが、マルコ・ファビアンを欠いたフィラデルフィア・ユニオンは、力強くこのようなワンサイドゲームを展開した。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190910021859j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190910021921j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190910021951p:plain


前半22分PUMASが優勢に見えた時、 アンソニー・フォンターナがフリーキックからゴールを守るミゲル・フラガを超すゴラッソで1-0と先制した。PUMASに反撃の機会を与える前の前半36分に、左サイドからのセンターバックをアンドルー・ウッテンがヘディングシュートで追加点を挙げた。ハーフタイムに入る前の前半41分、ファブリス・ジャン・ピコーがペナルティーキックを決めて3点目。残る時間は若手選手たちにプレーをする時間を与えたPUMASだったが得点を挙げることも出来ず、後半6分にはファン・マヌエル・イトゥルベが強いタックルで退場処分となった。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190910022129j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190910022239j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190910022246j:plain


このようにして2019年前期ステージのリーグ戦再開前に行われた、親善試合を終えたPUMASは今週の土曜日にクラブ・アメリカの本拠地:アステカ・スタジアムをアウェイゲームで訪れる。

 

 

フィラデルフィア・ユニオンの今シーズン・フォーメーション

f:id:ClaudioSuarez:20190905022857j:plain

 

それでは、今週末に行われる親善試合の対戦相手︰フィラデルフィア・ユニオンのフォーメーションについて。

  

最初にメジャーリーグサッカー(Major League Soccer,MLS)とは、アメリカ合衆国およびカナダのプロサッカーリーグでMLSは、米国およびカナダの主要なプロスポーツリーグの1つとなっている。24クラブのうち、米国が21・カナダが3クラブで構成されている。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190905023130j:plain

 

レギュラーシーズンは、20チームを東西10チームずつの東西2ディビジョンに分けて、同一カンファレンスとはホーム・アンド・アウェー方式2回総当たりの18試合、別カンファレンスとは1回総当たりの10試合に、そのチームのホームタウンの距離的に近い6チームとはさらにもう1回総当たりの合計34試合を行い、両ディビジョンの上位6チームずつの12チームが決勝トーナメントにあたる「MLSカップ」に駒を進める。

 

このレギュラーシーズンで最も優秀な成績をおさめたクラブには「サポーターズ・シールド」という表彰が行われる。またCONCACAF(北中米カリブ海地域)チャンピオンズリーグへの出場権は東西地区優勝クラブと、2位のうち勝ち点上位の3クラブがそれぞれ出場権を与えられる。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190905023152j:plain

 

フィラデルフィア・ユニオンは2010年にリーグへ加入し、未だリーグ優勝を経験したことはない。チームカラーはPUMASと同じく紺と金、本拠地はアメリカ合衆国の東部、ペンシルベニア州の都市フィラデルフィア。ホームスタジアムは、タレン・エナジー・スタジアム(収容人員:18500人)。今シーズンは現在のところ、15勝8敗6分けで勝ち点51のイースタン・カンファレンス第1位。

 

注目すべき選手は、チームの得点王でかつてはブンデスリーガ2部に在籍していたポーランド人:カツペル・プシビウコ、グアダラハラ下部組織出身選手でブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトに在籍していたメキシコ代表:マルコ・ファビアン、サンパウロFCからウクライナ・プレミアリーグへ経て移籍したイウシーニョ(イウソン・ペレイラ・ディアス・ジュニオール)などです。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190905023226j:plain

 

試合数が2部リーグ制のメキシコサッカー1部リーグよりも多いので、ここ数ヶ月で順位表の上位チームとの対戦した試合を5つピックアップ。

続きを読む

2019年前期ステージのPUMAS、そして個人的な状況について

f:id:ClaudioSuarez:20190905103414j:plain

 

PUMASはこの後、9月7日(土)に親善試合として対フィラデルフィア・ユニオン戦があるものの、FIFA国際マッチデーとしてメキシコ代表は9月6日(金)に対米国戦、9月10日(火)に対アルゼンチン戦が組まれており、とりあえず長いリーグ戦もここで約2週間の中断となります。

 

第8節まで消化して、成績は4勝4敗(ホームゲーム:3勝1敗、アウェイゲーム:3敗)です。勝ち点12の第9位タイで8得点6失点、勝った試合はすべて2得点しています。リギージャ(プレーオフ)に進出圏内と言われる、総合順位第8位以内に入る勝ち点26を獲得するためには、残り10節であと勝ち点14(4勝2分け)が不可欠となります。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190904013406j:plain

 

リーグ戦再開初戦である第9節には現在順位表・第3位の対クラブ・アメリカ戦(アウェイゲーム)、第12節には同じく第2位の対サントス・ラグーナ戦(ホームゲーム)、そして第15節には現在まで首位を走っているケレタロFC戦(アウェイゲーム)が控えており、それ以外にも昨シーズンのリギージャ(プレーオフ)準決勝へ進出したクラブ・レオン戦(ホームゲーム)もあります。いずれのチームも良い内容のサッカーを展開しており、それぞれ全く油断の出来ない試合になるでしょう。

 

今シーズンのPUMASはホームゲームでしか勝利していないため、リーグ戦の後半残りホームゲーム5試合で4勝以上挙げるためには、上記以外の対クルス・アスル戦、対CFアトラス戦そして今シーズンから加入した対FCファレス戦ですべて勝利しなければなりません。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190904013847j:plain

 

クルス・アスルは今シーズン2勝2敗4分けと成績が振るわず、これまで3シーズンの間チームの指揮を執っていたペドロ・カイシーニャ監督がついに更迭。新監督候補には、リーガエスパニョーラのセルタ・デ・ビーゴを率いるアントニオ・モハメド(画像中)、MLSのサンノゼ・アースクエイクスを率いるマティアス・アルメイダ(画像左)、そしてつい昨シーズンまでメキシコサッカー1部リーグに在籍していたロボス・BAUPを率いていたフランシスコ・パレンシア(画像右=元PUMAS選手、監督)らの名前が挙がっております。

CFアトラスは前節主力選手たちが移籍もしくは負傷をして戦力が非常に下がっているクラブ・アメリカをホームゲームで3-0と破っており、FCファレスもまたCFモンテレイを1-0とホームゲームで勝利していて、それぞれ気が抜けない相手となりそうです。

 

個人的な話題となりますが、先日アウェイゲームの対モナルカス・モレリア戦を見に行った際に、今シーズンのPUMASには大きな期待は出来ないなと感じたと同時に、順位表の上位チームが繰り広げているサッカーとの質の違いを痛感しました。加えて、7月から入社した現在の会社で今月より3週間にわたって日曜日の業務が発生。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190904013524j:plain

 

これまでメキシコに住んでいた際に一度も欠かしたことのない対クラブ・アメリカ戦のスタジアムにおける観戦も、今回ばかりは断念せざるを得ないどころかテレビ中継の観戦すら出来ない(先週末の対デポルティボ・トルーカ戦)状況です。従って今シーズンは、昨シーズンのように全17節すべて観戦どころか2週間に一度のペースでメキシコシティにおけるホームゲーム観戦も、1ヶ月に一度行ければ良いといった感じになりそうです。

 

PUMASがリーグ優勝をする瞬間を生観戦で味わうべく昨年の1月から再びメキシコへ移住し生活をしている訳ですが、こればかりは対戦相手チームはもちろんのことチーム自体がその実力を兼ね備えていなければ達成することが出来ないので、まずは日々の生活基盤をしっかり作った上で、来るべきその日に備えたいなと思っています。

メキシコリーグ2019年前期 第8節 UNAM 2-1 Toluca

f:id:ClaudioSuarez:20190903043415j:plain

 

ロスタイムの得点で、PUMASがデポルティボ・トルーカを制す

 

f:id:ClaudioSuarez:20190903043533j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903043553j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903043628j:plain


PUMASの連敗はストップ、オリンピック・スタジアムにおいて2-1でデポルティボ・トルーカを倒す

 

f:id:ClaudioSuarez:20190903043640j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903043709j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903043805j:plain

 

最後の最後まで苦しんだものの、PUMASが2019年前期ステージ第8節でデポルティボ・トルーカを2-1で破り、メキシコサッカー1部リーグにおける連敗を止めた。カルロス・ゴンザレスが第1節の対アトレティコ・サンルイス戦以来、今シーズン2点目をマーク。ここ最近の攻撃陣による得点力不足への指摘と、サポーターからの懇願に対して落ち着かせた。先制点は戦術的にPUMASがデポルティボ・トルーカを上回り、試合の大部分で力強さを見せた報酬となった。勝ち点を積み上げるのに苦労していた両チームともにそれぞれプレッシャーがあり、トーナメントの現時点でリギージャ(プレーオフ)に進出を目指して時間との勝負を挑んだ。ミッチェル監督はスタメンをそれまでの4-3-3というフォーメーションから、ここ数節の対モナルカス・モレリア戦やCFモンテレイ戦で影響が出ていた中盤をより強化するため、3-4-3に変更した。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190903100431j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903100448j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903100508j:plain

 

試合開始直後の前半2分、デポルティボ・トルーカはフェルナンド・トビオによるフリーキックから得点チャンスを得たが、ゴールキーパー:アルフレッド・サルディヴァルに防がれた。その応酬としてパブロ・バレーラがサプライズのセンタリングを挙げたが、エマヌエル・ジグリオッティにカットされて事なきを得た。セットプレーからヴィクトル・マルコラが挙げたセンタリングは、ジョナタン・マイダナがインターセプトしてゴールエリアから遠く離れた場所へクリアした。カルロス・ゴンザレスはこれまでの試合よりもアクティブな動きを見せ、前半13分に相手ゴールキーパー:アルフレッド・タラベラを交わすゴールかと思われたが、主審:フェルナンド・ヘルナンデス・ゴメスはオフサイドの判定でノーゴールとした。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190903100536j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903100603j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903100619j:plain

 

前半15分、エマヌエル・ジグリオッティのロングシュートはポストを直撃。PUMASサポーターを驚かせた。カルロス・ゴンザレスもパブロ・バレーラによるセンタリングをシュート。ゴール脇を掠めていった。その直後、PUMASは再びチャンスを得る。右サイドからアラン・モソがボールを挙げ、ヴィクトル・マルコラがヘディングシュート。ボールは、惜しくもゴールバーを掠めていった。ダヴィッド・カブレラもミドルシュートを放ったが、タラベラに止められる。ファン・パブロ・ヴィゴンもまた同じようにシュートを放ったが、ボールはゴールからほど遠い軌道を描いた。前半終了間際、PUMASはリバウンドボールを利用してカウンターアタックへ。ジェイソン・アングロが左サイドからセンタリングを挙げたが、カルロス・ゴンザレスの左足によるシュートは単なる試みに終わった。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190903044831j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903044846j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903044905j:plain

 

後半に入ってミッチェル監督は中盤に新たな流れを生むために、ダヴィッド・カブレラを下げブライアン・メンドーサを投入した。後半5分、ルイス・キンターナとアルフレッド・サルディヴァルが衝突する場面が発生。医療陣が駆けつけて手当をすると、サルディヴァルは立ち上がりピッチの上で再びプレーをすることが可能となった。PUMASの攻勢は後半11分、カルロス・ゴンザレスがペナルティエリア内に侵入。パブロ・ヴィゴンによる優れたパスをコントロールし、パワフルなシュートでタラベラを制して、6試合連続無得点だった汚名を返上した。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190903100644j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903050637j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903044801j:plain

 

リカルド・ラ・ヴォルぺ監督はフェデリコ・マンクエージョとディエゴ・リゴナトを下げてリチャルド・ルイスとアレクシス・カネロを、更にはウィリアム・フェルナンド・ダシルバを下げてジョバンニ・レオンをそれぞれ投入して攻勢に出た。更にフェリペ・パルドによるシュートは、精度を欠いた。PUMASはペナルティエリア内におけるハンドで追加点を挙げるチャンスを得たかのように見えたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による判定でペナルティーキックは取り消しとなった。デポルティボ・トルーカが最後に息を吹き返したのは後半45分、エマヌエル・ジグリオッティが一時的に同点と追い付いた場面であった。しかしその直後PUMASはブライアン・メンドーサがヘディングシュートを押し込み、苦痛に満ちた勝利にオリンピック・スタジアムは歓喜の輪が爆発した。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190903044632j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903044641j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903044653j:plain

 

PUMASはそれまでの試合でいくつかの戦術的な欠点の証拠を残し、勝ち点を積み上げるのに苦労したが、それはミッチェル監督が長いトーナメントにおいて求めている最高の形を見つけることにも繋がったのであった。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190903044111j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903044028j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903044042j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190903044052j:plain

メキシコリーグ2019年前期 第7節 Monterrey 2-0 UNAM

f:id:ClaudioSuarez:20190831002801j:plain

 

ヒーロー、誕生!マルセロ・アルベルト・バロベロがCFモンテレイ・ゴールのカーテンを閉め、対PUMAS戦の勝利に貢献

 

f:id:ClaudioSuarez:20190831003450j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831003249j:plain



アルゼンチン人ゴールキーパーの素晴らしいパフォーマンスが、CFモンテレイがPUMASに対して勝ち点3を挙げるを助け、プライドを示す

 

f:id:ClaudioSuarez:20190831003312j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831003356j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831003542j:plain


PUMASを2-0で制し、勝ち点12でリギージャ(プレーオフ)に進出圏内へ突入した。CFモンテレイは連勝街道に戻り、PUMASが彼らのお得意様であることを確認し、感動的で論争の的となるレフェリーのジャッジとマルセロ・バロベロによるビッグセーブのあった試合となった。PUMASは前半からマルセロ・バロベロが守るCFモンテレイ・ゴールに対して攻勢に出たにも関わらず、最初の得点チャンスを得たのは前半13分にロヘリオ・フネス・モリがシュートを放ったものであった。しかし線審:カレン・ジャネットによるオフサイドの判定により、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるレビューもなく無効となった。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190831004220j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831004250j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831004308j:plain

 

その後の前半17分、ジョン・ステファン・メディナによるファン・パブロ・ヴィゴンに対する疑わしいファールの判定でPUMASがペナルティーキックを獲得したように見えたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるレビューで主審:ディエゴ・モンターニョはペナルティーキックを取り消し、PUMASの選手によるファールの判定を下した。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190831003655j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831003716j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831003732p:plain

 

CFモンテレイは前半23分、マクシミリアーノ・メサによるもう1つのオフサイド判定によるゴール取り消しの後、最終的に32分再びマクシミリアーノ・メサがペナルティエリア内の見事な個人技で、ジェイソン・アングロをカットインで交わしファーポスト側に左足のシュートで先制点を挙げた。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190831004104j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831004130j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831004149j:plain

 

その後PUMASは何度かマルセロ・バロベロによるビッグセーブによって、数々のチャンスを潰した。前半28分にはセットプレーからニコラス・フレイレによるヘディングシュートを、43分にはフェリペ・モラによる同じくヘディングシュートをそれぞれ弾き出した。ロヘリオ・フネス・モリはドルラン・パボンによるスルーパスから完全にフリーとなり、ゴールキーパーのいないゴールへただ押し込むだけのプレーで、信じられないようなミスを犯した。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190831003813j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831003831p:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831003851j:plain

 

後半に入って再びPUMASが攻勢に出てあわや同点というところまで行ったが、左サイドからセンタリングを挙げたドルラン・パボンのパスに対して、新たにロヘリオ・フネス・モリが今度はヘディングシュートで追加点を挙げた。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190831004422j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831004553j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831011932j:plain

 

後半17分、フィンセント・ヤンセンとアビレス・ウルタードが途中出場し、ロヘリオ・フネス・モリとロドルフォ・ピサーロの代わりにカウンターアタックでトドメの3点目を挙げようとしたが、試合はそのまま2-0で終了。CFモンテレイが勝ち点3を挙げた。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190831003919j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831003934j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190831003944j:plain

 

メキシコリーグ2019年前期 第7節 プレビュー

f:id:ClaudioSuarez:20190830031000j:plain

 

試合を支配出来るチームになって欲しい:ミッチェル監督

 

f:id:ClaudioSuarez:20190830031024j:plain


PUMASのホセ・ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督は今シーズンにおけるこれまでのチームの歩み(3勝3敗で勝ち点9)について、こう意見を述べた。

「第6節まで消化して、現時点でリギージャ(プレーオフ)に進出圏内にチームは留まっている。本当に我々は改善に次ぐ改善をしたいが、規則正しくプレーをするためには時に時間を要する。我々は通常、安定したチームであると思う。不規則なプレーをする時に、チームは非常に不安定になる。全ての面において悪くないプレーをしていても、時に試合で負けることがあるものだ。」

 

f:id:ClaudioSuarez:20190830031037j:plain

 

「選手たちとほぼ3ヶ月間トレーニングをしていることは、我々がしたいプレーをしたり無秩序が我々に対してダメージを与えることを理解することに対して、時にあまり苦労しない。」と、付け加えた。

そういう意味で、こう説明した。

「勝ち点9のバランスは、我々が示したサッカーのクオリティによるものではないかもしれない。数々のエラーは、我々に対して非常に大きなダメージを与えている。試合を支配出来るチームになって欲しい。何かネガティブなことが起きた際に、チームが無秩序にプレーをするようになる。ボールが前線に進んだ際にゴールを決めきれていないが、その際にはより安定している。試合には多くの状況があり、それらが常にポジティブであるとは限らないので、これを変える必要がある。我々は、最も失点の少ない守備陣の1チームであり続けているが、失点をするたびに試合のバランスを取る方法を見つけていない。それはメンタル面の問題でもあるので、ハードワークしなければならない点だ。」

 

 

f:id:ClaudioSuarez:20190820135008j:plain

 

そしてこの件に関して、こう付け加えた。

「我々は勝ち点9を獲得し、だいたい安定したチームだ。失点は少ないものの、相手チームのゴール前で多くの得点チャンスを作れていない。ただ、それは悪い状況ではない。シーズンまだ先は長いし、最終節にはリギージャ(プレーオフ)進出出来るようにする。我々にとって日程はハードで、準備万端でいなければならない。選手たち全員がプレーするので、陣容は流動的である必要がある。チームは、非常に良い気質を持っている。我々は規則的なチームでは思わないが、不安定なチームだとも思わない。」

 

f:id:ClaudioSuarez:20190828020725j:plain

 

同じように、木曜日の対CFモンテレイ戦について語った。

「非常に面白い一戦だ。CFモンテレイは常に上位に位置することに慣れているが、我々と似たような順位にいる。彼らにとって、やりにくい試合になると思う。多くのソリューションとサブメンバーを持っていて、選手たちの年棒は我々の方が低いだろう。我々の義務は最大限の謙虚さと競争力を持ってプレーをするので、争ってCFモンテレイに勝とうとすることだ。」と、説明した。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190830031141j:plain

 

CFモンテレイの新スタジアムにおいてこれまで勝ち点を挙げられていないことについて、こう述べた。

「それは、意欲向上や目標達成のための刺激の1つだ。これまでにリーグ優勝している監督と共に素晴らしいチームだが、現在順位表では我々の下にいる。過去の実績は悪いが、いつかは変えなければならない。 簡単ではないが、彼らにとってもそうではない。プレシーズンのクラブ・アメリカ戦やレギュラーシーズンのUANLティグレス戦、そして明日もそうなると期待しているように、おそらく我々にはレベルの高いチームと対戦する資質がある。我々がチームとして集団でプレをーして、ボールを持っているとき、または持っていないときの選択肢が分かれば、木曜日に見ているものに対して非常にポジティブな反応を与えるだろう。」と、付け加えた。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190820135951j:plain

 

最後に、チームのフォワード陣による得点が少ない点について、こう答えた。

「プレシーズン、そしてレギュラーシーズンと我々のスキームは変化している。時に、3TOPであったりする。ヴィクトル・マルコラは左サイドバックのように彼らを使っていて、自身も得点をしている。チームで最も目を引くのは、センターフォワードが1TOPまたは2TOPであることで、攻撃中のチームの基準となる。しかしチームが得点するチャンスを作らない方が、もっと心配だ。フィニッシュの精度は試合によってバラつくことがあるが、通常我々のフォワード陣は的確なポジショニングをしている。」