Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

CONCACAFチャンピオンズリーグ 決勝 1st.レグ レビュー

 

アンドレス・リリーニ監督は、シアトル・サウンダースFC戦のドローで「悲しく、失望」に終わった

 

 

PUMASの監督はCONCACAFチャンピオンズリーグ決勝1stレグにおける結果を残念に思い、レフェリングを批判した。

 

 

シアトル・サウンダースFCが PUMASとドローに終わったCONCACAFチャンピオンズリーグ決勝1stレグは、試合後の記者会見でファン・ディネンノによる2得点のアドバンテージを逃した後悔を隠さなかったアンドレス・リリーニ監督を失望させた。チームに相手チームをゴールから遠ざける能力が無かったことを認め、勝ったも同然のドローに終わったMLS(メジャーリーグサッカー)のライバルとの試合が複雑であったことを指摘した。

 

 

「後味が悪く、悲しく、苛立たしい状況で、アドバンテージを持っていた中で試合は厄介で、難しかった。相手チームがよりボール支配率を持っていて、試合のコントロールは決定的では無かった。自陣のゴールエリアから、ライバルを遠ざけることが出来なかった。」

 

 

また最初のペナルティーキックを献上したプレーの前にイゴール・メリタオに対するファールを取らなかったレフェリングに対して、話すことに時間を割いた。そして5月4日(水)にシアトルのセンチュリーリンクフィールドで行われる2ndレグにおいて改善されることを望んでいると付け加えた。

 

 

「レフェリーは最初のペナルティーキックを献上したファールの前のプレーで、イゴール・メリタオに対するファールを取らなかった。2本のペナルティーキックにより、勝ったも同然であった悲しさと苦い後味を残した。この後非常に複雑な相手チームのピッチへ向かうが、願わくばレフェリングが中立でこのようなことが再び起きないことを願っている。良い時も悪い時もなければいけないし、何も失った訳ではない。最後の瞬間になれば、全てが明らかになるだろう。」

 

CONCACAFチャンピオンズリーグ 決勝 1st.レグ UNAM 2-2 Seattle Sounders FC

 

試合の決着は、全てシアトルで決まる!PUMASはCONCACAFチャンピオンズリーグ決勝1stレグにおいてアドバンテージを手放す

 

 

お祭りは悲劇に変わった。 PUMASはそれをコントロールし、フアン・イグナシオ・ディネンノの2得点が彼をトーナメント得点王タイトルに導いたが、守備のミスは彼に多大な犠牲を払うことになった。 セバスチャン・サウセドとエフライン・ベラルデによるファールで課された2本のペナルティーキックにより、アドバンテージは無くなり、最終的に2-2のドローになった。ニコラス・ロデイロはシアトル・サウンダースFCのペナルティーキッカーであった。彼の左足は、チームを犠牲者から決勝戦の大本命へと変えた。そして今、試合の決着は全てシアトルで決まる。

 

 

どんな選手でも、決勝戦で負けたくない。スタジアムの雰囲気は完全にお祭り騒ぎで、オリンピック・スタジアムはかつて無かったぐらいに揺れた。試合開始前に降り出した雨もまた、止まなかった。メキシコシティは試合中、激しい水滴に見舞われた。試合前の欠場者予想における疑惑は、消え去った。ピッチの中盤にはレオネル・ロペスが君臨し、ファン・ディネンノは攻撃陣の中で一際輝きを放った。

 

 

サポーターたちは、ビッグプレーを熱望していた。ジオゴ・デ・オリヴェイラとアラン・モソによるドリブル突破は、スタンドの歓声を呼んだ。PUMASはホームゲームで試合の主導権を握った。シアトル・サウンダースFCは最初の数分間、耐えに耐えた。

 

 

まずはニコラス・フレイレによるオーバーヘッドキックとエフライン・ベラルデの山なりのシュートが警告の兆候であった。シアトル・サウンダースFCによる生ぬるい反撃は、かつてメキシコサッカー1部リーグでプレーをしていたラウール・マリオ・ルイディアスによるものだった。クリスチャン・ロルダンもまた反撃に加わったが、大した効果は無かった。

 

 

そしてついに、ジオゴ・デ・オリヴェイラによるサイドからの攻撃が結果に結び付いた。ファン・ディネンノへの左サイドからのセンタリングは、ペナルティーエリア中央で相手両センターバックの間に落ちた。スタンドの歓声は、まるでゴールが決まったかのようなものだった。ディネンノがボールを持ってペナルティーマークへ向かい、観衆はその瞬間を携帯電話に収めようとしている間、雨足もさらに強くなった。

 

 

最初のキックは、相手ゴールキーパーにファインセーブされた。しかしながらVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるレビューの結果、シアトル・サウンダースFCの選手がフライングしてエリア内に侵入したので、蹴り直しとなった。そして今度は、冷静に相手の逆を突いた。

 

 

アラン・モソが膝を抱えて倒れん込んだ時には、前半終了間際であった。モソは全力で叫び、その痛みは手に取るように分かった。アンドレス・リリーニ監督は交代せざる得ず、ヘスス・リバスをピッチへ送った。後半開始直後には、もうすでに雨は上がっていた。PUMASは開始直後からプレッシャーを掛けて、全てが機能し始めた。ハビエル・アレアガとジェイマル・ゴメスは、右サイドから駆け上がったヘスス・リバスからのセンタリングを見失い、ファン・ディネンノはその間から強烈なヘディングシュートを放った。

 

 

この追加点でスタジアムは、完全に勝利に酔った。直後にシアトル・サウンダースFCも反撃した。ペナルティーエリアに侵入したラウール・ルイディアスが一矢を報いたかに見えたそのシュートは、PUMASの守護神であるアルフレード・タラベラがニヤリと微笑みながらこれをファインセーブ。

 

 

そして後半15分、アンドレス・リリーニ監督は両サイドへ更なる攻撃を仕掛けるべく、ジオゴ・デ・オリヴェイラとジョゼ・ロジェーリオを下げて、セバスチャン・サウセドとワシントン・コロソをピッチへ送った。サウセドの最初のプレーは、ペナルティーエリア内におけるスライディングをした際に犯したハンドであった。これでシアトル・サウンダースFCがペナルティーキックを獲得。これをニコラス・ロデイロが冷静に決めて、1点差。

 

 

これで両チームともに落ち着いたかのように見えたが、後半終了間際、シアトル・サウンダースFCのブライアン・シュメッツァー監督は、ケリン・ロウを投入して4-2-3-1のフォーメーションに4−1ー4-1とした。ニコラス・ロデイロはペナルティーエリア内で、エフライン・ベラルデによるファールを受けて、このプレーもまたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるレビューの結果、ペナルティーキックに。最終的に試合は2-2の同点となり、試合の決着は、2ndレグが行われる全てシアトルで決まることとなった。

 

 

CONCACAFチャンピオンズリーグ 決勝 1st.レグ プレビュー

 

「2年間のハードワークと努力の総仕上げだ」:アンドレス・リリーニ

 

 

PUMASの監督は、チームを世界サッカーのトップに導き、ユースアカデミープロジェクトを継続することを目標としている


17年前と同じように、PUMASはCONCACAFチャンピオンズリーグの決勝戦に出場する。チームは、アンドレス・リリーニ監督が率いるプロジェクトでタイトルを獲得しようとしており、それは2年間にわたるハードワークの総仕上げとなる。

 


「PUMASを優勝させてサポーターにタイトルを与えたいと思っている。 チームのポイントは形成された集団であり、素晴らしいものを持っている選手たちであることだ。彼らは躓いても、常に起き上がる。我々は辛く苦しい瞬間を過ごしたが、今日こうして決勝戦の舞台に立つ。このチャンスを逃すことは出来ない。我々は非常に高いモチベーションで、それをとても楽しんでいる。自分はまったく緊張していない。 それどころかそれを特権の場所としてとらえ、することすべてを楽しんでいる。我々全員で辿り着いた場所がこの決勝戦であり、プレーをすることが出来ることだ。選手たちがこの2年間に行なっていたハードワーク、努力、献身、そしてコミットメントの総仕上げとなる。」

 

※選手たちの宿泊先ホテルへ、試合前日サポーターたちが駆け付けた様子

 


PUMASの対戦相手は、CONCACAFチャンピオンズリーグにおける最も手強いクラブの1つであるシアトル・サウンダーズFCで、ここまで3勝3分けの無敗で臨む。そのため監督はオリンピック・スタジアムが、相手チームにとってプレッシャーになるよう求めている。


「彼らはMLSの主要なチームであり、引き続き最近のシーズンで主要な選手たちだ。ここまでにおける歩みを維持することは容易ではない。それが我々にとって、ホームゲームを味方に付けなければならない理由だ。だからこそ、彼が攻撃した場合、我々はクレバーに、うまく対抗しなければならない。 ホームゲームでは勝たなければならないし、それがウチのチームの特徴だから、キックオフ直後から攻撃する。我々は無我夢中になることはできない。このチャンピオンズリーグは、いかにうまくディフェンスすることによって勝つことが出来る。我々はトレーニングし、秩序、忍耐を強調し、スペースを探さなければならない。我々が攻撃し、後ろにしっかり引いているときは力強い。」

 

 

一方PUMASはここ2節続けてリーグ戦で負けて(対アトレティコ・サン・ルイス戦とCDグアダラハラ戦)おり、この試合に臨む。これはPUMASが過去に残した状況であり、ミスの修正にのみ焦点を当てている。

「我々は、これらのここ直近2試合のミスを修正することに焦点を当てている。このチャンスは1回のみであり、全部で180分の2試合だ。大きなモチベーションであり、集団はしっかりしていて、試合開始から強く、相手チームは非常に複雑なライバルであり、我々はホームゲームで良いサッカーをすることによって彼らを打ち負かさなければならない。」

 


CONCACAFチャンピオンズリーグ決勝1st.レグの前日に、アンドレス・リリーニ監督は2名の重要な欠場者(ファン・ディネンノとレオネル・ロペス)が予定されているが、僅かな希望の光として試合直前になれば攻撃陣の要であるファン・ディネンノはもしかしたら出場可能かもしれないということだ。

「ヘロニモ・ロドリゲスとアマウリ・ガルシアは負傷からの回復にと間取り、この試合には出場不可能だ。レオネル・ロペスの状況は改善しているが、それでもまだ出場した試合(対アトレティコ・サン・ルイス戦)における負傷の痛みが残っているので、日々状況を確認し続けており、出場可能かどうか微妙なところだ。ファン・ディネンノは筋肉痛であるが、明日まで見合わせる。本日通常メニューのトレーニングに参加せず、この類の試合では、100%の状態である選手を起用するのが通常だ。相手チームにアドバンテージを与えたくないが、無理であれば残りの25人から選ぶまでだ。」

 

メキシコリーグ 2022年グリッタ後期 第16節 レビュー

 

「特に次の試合がCONCACAFチャンピオンズリーグ決勝戦なので、精神的な回復に取り組まなければならない。ここ直近2節の悪い試合の後で、非常に良くならなければならない。」
 

 
「相手チームの出来の良さが我々を上回り、追い付くことが出来なかった。相手チームの得点に繋がる多くのコンセプトミスを犯したが、彼らのパフォーマンスを強調すべきであって、決して攻撃でそれを打ち消すことは出来なかった。」
 

 
「我々は次の試合に直面して回復しなければならない。リギージャ(プレーオフ)に絶対進出したいにも関わらず、2節続けて連敗したことでより複雑な状況であるので、我々にとっても、すべての人にとっても非常に重要だ。」
 

 
「ハーフタイムでバランスとコントロールを求めて調整した。前半はライバルにボールを渡せばすぐに反撃されたので、後半は調整しましたが、攻守の切り替えは上手く出来なかった。前半は多くのボールを失い、後半はより良くなり始めたが追い付くことは出来なかった。」
 

 
「ファン・イグナシオ・ディネンノはふくらはぎに負担がかかっており(全治1週間の見込み)、日々チームの医療チームと一緒に水曜日の決勝戦では出場出来るように焦点を合わせている。チームが彼を必要としているので、願わくば回復してもらって助けになって欲しい。」
 

メキシコリーグ 2022年グリッタ後期 第16節 Guadalajara 3-1 UNAM

 

CDグアダラハラがレペチャへ(敗者復活戦)へ。PUMASを3−1と叩く
 

 

CDグアダラハラは次節(来週金曜日)にアグアスカリエンテス(対クルブ・ネカクサ)で、大量得点差勝てば得失点差で総合順位表第4位以内となりレペチャへをパス可能に

 

 

CDグアダラハラはプレーを楽しみ、得点を決め、そして(リーグ優勝を)願っている。チームは機能し、持っているポテンシャルを示し、戦術的な指示を明確に守り、どんなチーム相手でも戦えるように選手たちを各ポジションへ配置している。前監督:ミッチェル・レアーニョが指揮を執っていた際には下位に沈んでいたが、今レペチャへ進出圏内にいてあわや直接リギージャ(プレーオフ)進出を夢見ている。

 

 

エルネスト・アレクシス・ベガのCDグアダラハラにおけるベストパフォーマンスとなったこの試合、ゴールとアシスト、そして献身的なプレーでこれ以上は要求できないほどの決定的な働きを見せた。前半11分、ペナルティエリア外で最も高い決定力を持つパベル・ペレス・エルナンデスと共にパスを回して、エリアの端でボールを受け、目の前にいたイゴール・メリタオを交わし、次にニコラス・フレイレを振り切り、最後はエフライン・ベラルデを置き去りにしてゴールキーパー:アルフレード・タラベラと1対1となってこれを決め切った。
 

 
PUMASはこのカウンターパンチから立ち直るのに時間がかかり、最初はクリスティアン・カルデロンが位置する左サイドから反撃を試みたが上手くいかず、今度はヒルベルト・セプルベダが位置する真ん中を狙った。前半20分、右サイドのセバスチャン・サウセドによるコーナーキックから、ペナルティーエリア奥に寄っていたアルトゥーロ・オルティスがダイレクトボレーを放ったが、これは惜しくもゴールキーパーの上を超えて行った。前半30分にはマルコ・ガルシアによる左サイドのフリーキックからのセットプレーで、真ん中にいたジョゼ・ロジェーリオが頭で合わせたが、これもゴールポスト右を掠めていった。
 

 
これに対してCDグアダラハラは前半終了間際、相手陣内における右サイドからのコーナーキックをクリアするとそのままカウンターアタックでアレクシス・ベガが右サイドを突破してマークに付こうとしたマルコ・ガルシアをドリブルで置き去りに。逆サイドでフリーになっていたロベルト・アルバラドへスルーパス。これを最後は相手ディフェンダー:エフライン・ベラルデを振り切って、押し込み追加点。
 

 
過密日程による疲れが見えると同時にチーム得点王であるファン・ディネンノや、攻撃の要であるボランチ:レオネル・ロペスをそれぞれ負傷欠場で欠くPUMASは、後半に入って漸く反撃の狼煙を上げる。後半13分、ワシントン・コロソが左サイドからドリブル突破。エリア外にいたファビオ・アルバレスに一旦叩き、これをヒールキックで背後にいたジョゼ・ロジェーリオへ。最後は反転して、ミドルシュート。ゴラッソで1−2とした。
 

 
しかしその数分後、今度はCDグアダラハラが中盤でセバスチャン・サウセドによるルーズボールを拾ったヘスス・アングロがそのままペナルティーエリアへ侵入。相手ディフェンダーが間合いを詰めて来ないと見るや、これをそのままシュート。ゴール右隅へ決めて、3点目。CDグアダラハラは次節の最終節(来週金曜日)にアグアスカリエンテス(対クルブ・ネカクサ)で、大量得点差勝てば得失点差で総合順位表第4位以内となりレペチャへをパス出来る可能性がある。
 

メキシコリーグ 2022年グリッタ後期 第15節 レビュー

 

「我々はミスを犯したことを分析し、(メキシコサッカー1部リーグとCONCACAFチャンピオンズリーグの2つの目標に対して)優先順位を付けるということはしない。 今日の試合でプレーしなかった選手は、多くの筋肉負荷や肉体的倦怠感を持っていた。」

 

 

「我々はリギージャ(プレーオフ)圏内から離れることは出来ない。(次節の)CDグアダラハラ戦では、プレレペチャへ(敗者復活戦)として戦う。」

 

 

「試合に負けることは、傷つくものだ。自分は勝つことから学ぶことが好きだ。試合に負けると、自分の身代わりとなる。我々が最善を尽くしていない場合、こういう結果を招く。今後二度とこういうことは起こり得ない。全員で、この教訓を生かしていく。」

 

 

「我々は酷いプレーをした。ロングボールを蹴り過ぎたし、ミスを犯した。それは、衝撃的であった。レペチャへ進出が複雑となったかどうかは分からない。我々は、まだレペチャへ圏内(総合順位表12位以内に留まっている。今日はチーム得点をするチャンスを掴めなかった。」

 

メキシコリーグ 2022年グリッタ後期 第15節 Atlético San Luis 2-0 UNAM

 

PUMASはアトレティコ・サン・ルイスに敗れ、レペチャヘ(敗者復活戦)進出が複雑に

 

 

PUMASは4試合連続で生きるか死ぬかの試合が待っているので、メキシコサッカー1部リーグとCONCACAFチャンピオンズリーグの2つの目標を達成することは不可能のように見える

 

 

PUMASは、アルフォンソ・ラストラス・スタジアムでアトレティコ・サン・ルイスに2-0で敗れた後、レペチャヘ進出切符獲得が厳しくなった。アトレティコ・サン・ルイスが勝ち点20で総合順位表の第9位へ上昇し、PUMASは勝ち点19のまま第10位。他の試合結果次第では、第12位にまで後退する可能性があるからである。

 

 

アトレティコ・サン・ルイスの得点は、前半13分サンティアゴ・トリゴスによるペナルティーエリア内におけるハンドの判定でヘルマン・ベルテラメがペナルティーキックで先制、さらには後半26分にルイス・フェルナンド・レオンがPUMAS守備陣の集中力不足に付け込んで、ヘディングシュートを決めた。

 

 

PUMASにとって、今シーズンの締め括りは複雑な見通しだ。この敗戦後、週末にはCDグアダラハラのアクロン・スタジアムをアウェーで訪れ、翌週の火曜日にはにはオリンピック・スタジアムでCONCACAFチャンピオンズリーグ決勝1stレグでシアトル・サウンダーズFCを迎え撃ち、週末にはホームゲームで最終節のCFパチューカ戦。最終的にはCONCACAFチャンピオンズリーグ決勝2ndレグを翌週の火曜日にシアトル・サウンダーズFCをアウェーで訪れる予定だからだ。

 

 

アトレティコ・サン・ルイスは、このままの順位ではレペチャヘ進出が厳しい状況であると分かっていたので、アルフォンソ・ラストラス・スタジアムにおいてPUMASを倒す準備万端で、ピッチへ繰り出した。よって前半早々から先制する気満々で、敵陣へ殺到。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のレビューによって、サンティアゴ・トリゴスのハンドでペナルティーキックを獲得。これを昨シーズンの得点王争いを演じた、ヘルマン・ベルテラメが冷静に決めて、1-0とした。

 

 

この得点の後PUMASは同点に追い付こうとしたが、アトレティコ・サン・ルイスのゴールキーパー:マルセロ・アルベルト・バロベロが、ファビオ・アルバレスのミドルシュートに反応、ゴールから掻き出した。守備陣もまた良く守り、ワシントン・コロソやジオゴ・デ・オリヴェイラのサイドからの攻撃に対して冷静に対応した。

 

 

後半開始からアラン・モソ、ジョゼ・ロジェーリオ、レオネル・ロペスらがベンチから途中出場したため、PUMASは攻撃に積極的になったが、マルセロ・バロベロの好守に阻まれた。アトレティコ・サン・ルイスもまた追加点のチャンスに恵まれたが、ヘルマン・ベルテラメが肝心なフィニッシュの精度を欠いた。

 

 

数分後にはアトレティコ・サン・ルイスがPUMASによるマンマークの甘さに付け込んで、追加点を挙げた。ルベンス・サンブエサによるコーナーキックから、ディフェンダーのルイス・フェルナンド・レオンがヘディングシュート。これにはゴールキーパー:フリオ・ゴンザレスも成す術が無かった。最後の数分でPUMASはとにかく同点にしようとしたが、彼らにはもう既に他の試合で見せたような闘志もスピリッツも無く、傷心のままメキシコシティへの帰途に着いた。

 

 

メキシコリーグ 2022年グリッタ後期 第14節 裏話

 

オリンピック・スタジアムでの観戦は、約2年3ヶ月ぶりでした。そしてメキシコシティへ里帰りするのは、年末年始以来でした。おかげさまで、今回も勤務先の駐在員さん達に大変お世話になりました。

 

 

まずは、ソチミルコへ。セマナサンタということもあって、観光客で非常に混雑していました。今まで見たことが無いくらいの運河を行くトラヒネラという船が渋滞していました。

 

 

その後は、ソカロにあるテンプロ・マヨール博物館へ。ここも比較的、混雑していました。数年前に初めて行った際には、その展示物などに圧倒された記憶が強かったのですが、今回は前回ほどではありませんでした。

 

 

そして最大のお目当てであった、オリンピック・スタジアムでの観戦。このスタジアムは陸上競技場でもありフィールド内にトラックがあるため、サッカーの試合を見るには比較的ピッチから遠いので、今回は初めて1階席に行って見ました。結論としてはパルコ(貴賓席)が、日陰で一番快適であることが分かりました。

 

 

ハーフタイム中に先日ドバイで行われたミナカップに優勝したメンバーらに遭遇。記念撮影をさせてもらいました。4〜5年後には、おそらくこの選手達がTOPチームでプレーをしているでしょう。今から楽しみです。

 

 

常日頃陣取っているサポーター仲間らがいる2階席の様子がアップされていたので、最後におまけとして貼っておきます。

メキシコリーグ 2022年グリッタ後期 第14節 レビュー

 

「自分自身のことを振り返ると、恥ずかしいよ(苦笑)。我々がしていることはたくさんあるが、日々のハードワークは酷いものだ。選手たちは(週2試合の過密日程により)時に回復しきれないでプレーをしている。何かが起こったとき、このクラブが持っている可能性に対する自分の気持ちを解放し、どこへでも飛んでいく。それは常に監督の自身のものである、熱いものからのエネルギーの解放だ。そうしなければならないが、多分それはあまり流暢ではない。」 

 

 

「2、3名の選手たちに、フィジカル的に全力を出し切るように指示した。相手のディフェンスライン(4バック)やダブルボランチ(マティアス・クラネビッテルとルイス・フランシスコ・ロモ)が動かないのを見た際には、10人という数的不利を感じなかった。イゴール・メリタオには、ボールを(出来るだけ)対角線に蹴るよう指示をした。その後ワシントン・コロソが途中出場して、それに応えてくれた。」

 

 

「(自身の契約満了まで)あと半年残っている。我々は冷静でいなければならないし、自分は首脳陣から言われるまではどこにも行かない。ここで彼らは私を悩ませることになるだだろう。」

 


「我々はレフェリーのジャッジについては、介入しない。彼らは時にアンフェアな判定をするが、不平は言わない。私のさらに上に人たちがいて、審判委員会で彼らがこれらの状況について対処しなければならない。」

 

 

「進歩はチームが自分たちらしさ・個性を認識することだ。これは2年前から始まり、我々はその中で成長した。変化することは、我々が遅れをとらないようにすることだった。私が率いているチームは、常に何かを教えてくれる。この場にいれることを、誇りに思う。」

 

 

「我々は物事を少しずつ、確実に進めていく。そして、謙虚に成長する。取らぬ狸の皮算用はしない。現在総合順位表第7位だが、(第4位以下の12チームは勝ち点差6で)団子状態だ。先ずは、リギージャ(プレーオフ)進出を目指す。」

 

メキシコリーグ 2022年グリッタ後期 第14節 UNAM 2-0 Monterrey

 

10人のPUMASがワシントン・コロソの2得点で、CFモンテレイを制す
 

 
PUMASイレブンがホームアドバンテージを活かし。10人になりながらも第14節で勝ち点3を挙げる
 


オリンピック・スタジアムで行われたこの一戦で、PUMASがCFモンテレイを破るには後半最後の2分だけで十分だった。そしてこの勝利で、新たにレペチャへ(敗者復活戦)圏内に突入した。ワシントン・コロソの2得点(後半45分、46分)のおかげでPUMASは勝ち点19で総合順位表の第7位となり、CFモンテレイは勝ち点22のまま。来週の半ば(水曜日)にPUMASはアウェーでアトレティコ・サン・ルイスを訪れ、CFモンテレイはホームでCFアトラスを迎え撃つ。
 

 
CFモンテレイはメキシコシティ正午の猛暑を気にせず、フルスロットルで試合をスタートした。 前半3分、フィンセント・ヤンセンが最初で最もクリアな試合をしました。ステファン・メディナによるロングフィードの後、ヴィンセントは完全にフリーで敵陣エリアに入りフィニッシュをする準備が出来たが、アルフレード・タラベラの飛び出しが見事だったので、両足の間を丸く保ち相手の先制点を防いだ。このプレーの後、CFモンテレイはドローによる勝ち点1を挙げるために意図的に下げた。
 

 
それは少しずつフィジカル面で消耗し、オリンピック・スタジアムにおける気温がその日の最高気温に達し、PUMASが意図するホームゲーム。いわゆる日頃からこの環境でトレーニングをしていてこの環境に慣れており、逆に慣れていない相手チームが消耗し最後は力尽きるのを嫌ったためである。PUMASはジョゼ・ロジェーリオとジオゴ・デ・オリヴェイラによるサイドからのセンタリングに賭けていた。しかしCFモンテレイはこの狙いを熟知して研究をしていたので、その通りには行かなかった。
 

 
PUMASによる前半唯一の得点チャンスは、終了間際であった。アディショナルタイムにファビオ・アルバレスが左サイドにポジショニングしていたファン・ディネンノへ叩き、これをカーブをかけたシュートでピンポイントに狙ったが、惜しくも相手ゴールキーパー:エステバン・アンドラダにセーブされ、コーナーキックへと逃れた。フアン・ディネンノは、このプレーの後セバスティアン・ベガスの足を踏んづけてしまい、イエローカードの制裁を受けた。しかしさらにその後、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でレビューしたところ、試合の主審:エリク・ジャイール・ミランダはその制裁を取り消し、一発退場のレッドカードを掲示した。
 

 
後半に入って、CFモンテレイは数的優位を利用して先制点を狙ってピッチの上でボール支配権を握った。しかしながらアルフレード・タラベラが孤軍奮闘して、ゴールを守った。ルイス・ロモはバイシクルシュートでゴールの枠を捉えたかと思われたが、これもまたタラベラにセーブされコーナーキックへと逃れた。PUMASの反撃が少ないと見たCFモンテレイは再びアクセルを吹かせたが、勝利の女神はPUMASに味方した。ルーズボールを拾ったマクシミリアーノ・メサが放ったシュートは、惜しくもゴール左ポストを直撃。跳ね返ったボールは、ゴールの枠を外れて右サイドのゴールラインを超えて、コーナーキックとなった。
 

 
CFモンテレイによるPUMASへのプレッシャーは次第に強くなり、最後の数分で多くのサポーターがスタジアムから家路に着き始めたが、最後の数分にドラマティックな結末が待っていた。この試合ベンチスタートであったワシントン・コロソは、後半24分にジョゼ・ロジェーリオと代わって途中出場。後半45分、一度ビルドアップしたボールをセンターバック:アルトゥーロ・オルティスへ叩き、そこからロングフィードされたボールをドリブルで抜け出したコロソは、ヘディングでボールコントロールしながらゴール左隅へゴール。
 

 

さらにその数分後には自陣ペナルティーエリア内の競り合いから、もう一人のセンターバック:ニコラス・フレイレによるスルーパスを受けたコロソは再びゴールキーパーと1対1から、冷静にボールを押し込み追加点。PUMASは今シーズンの5勝目をホームスタジアムで挙げたのであった。