Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

今シーズンのスタジアムにおける観戦について

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現在住んでいるグァナファト州イラプアト市という街はちょうどメキシコのど真ん中にあり、メキシコサッカー1部リーグのスタジアムへ観戦するためには、非常にロケーションが良いことは過去の日記にも書きました。事実今シーズンから一部観客が入場可能となったので、見に行こうと思えば行けたのですが、ワクチン接種を2度終えたからと言って未だ感染しない保証は全くなく、なおかつコロナ禍が終息したわけでもないので、行くのであれば様子を見て来年からと決めたので、1試合も見に行っておりません。

 

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さらに言えばこれまで通り現地採用という契約で従事しており、なおかつ現在の年齢やこれまでの職歴から言ってどの日系企業でも採用してくれる訳でもなく、加えてこのコロナ禍や自動車産業を悩ませている半導体の供給不足による減産など、メキシコにおける景気もさほど良くなく、なかなかこちらが希望する条件や場所で就職することが叶わない今、まずは与えられた環境で必死になって生き抜かなければならず、今後を考えるとゆくゆくは家族を持って今までのように独身貴族を謳歌することも無いので、現実的にかつてのように毎週末あちこちへ観戦しに行くことも難しくなるという訳です。

 

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ただし万が一PUMASがレペチャヘ(敗者復活戦)でデポルティーボ・トルーカをアウェーゲームで破り、リギージャ(プレーオフ)でも準々決勝、準決勝と順調に勝ち上がるようなことがあれば、決勝戦には平日であれば振替休暇を使ってでも駆け付けようと思っています。今シーズンのPUMASはレペチャヘにギリギリで進出したので、対戦はアウェーゲームになります。なおかつリギージャに進出してもレペチャヘから勝ち上がっている以上、1stレグは平日のオリンピック・スタジアム(メキシコシティ)、2ndレグは土日のアウェーゲームとなります。

 

しかしながら自分が今メキシコで生活をしている最大の目的は、あくまでもPUMASが8度目のリーグ優勝をする瞬間にスタジアムでそれを見届けるということなので、いかなる状況下であってもそれは必ず達成するつもりです。

2021年11月13日開催 FIFA国際マッチデー親善試合 Atlante 5 (2-2) 6 UNAM

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PUMASがアトランテFCを制し、シウダ・デ・デポルテス(スポーツシティ)・スタジアム創立75周年記念杯を勝ち取る

 

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アトランテFCとPUMASはピッチでショーを行い、後半終わりにゴールを決めて引き分けた。 PUMASの得点はワシントン・コロソとジョゼ・ロジェーリオ、アトランテFCはマヌエル・ロペスとドゥーリオ・テハダで2対2の同点にした。 PK戦では、PUMASのゴールキーパー:フリオ・ゴンザレスが2本のシュートをセーブして、ヒーローとなった。 PUMASは、デポルティーボ・トルーカとのレペチャへ(敗者復活戦)前の最後の練習で勝利を収めた。

 

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前半最初に得点チャンスを得たのはPUMASで、アラン・モソが右サイドからの突破して相手ディフェンスとの1対1から ペナルティーエリア内でフリーとなっていたファン・ディネンノにクロスを試みたが、惜しくも相手ディフェンダーがコーナーキックへとクリアした。 アトランテの反撃はチームの点取屋:フアン・ドミンゲスによるもので、ペナルティーエリア内でボールを受けたが、チャンスを無駄にし、彼のシュートはフリオ・ゴンザレスのゴールバーの上を超えた。

PUMASによる激しい立ち上がりにもかかわらず、アトランテは少しずつボールの所有権を取り戻し、数回得点を得た。 アトランテにリースで貸し出されているPUMAS下部組織出身選手であるブライアン・メンドーサは、ゴールキーパーのゴンザレスとの2度連続のチャンスを逃した。 最初の得点機では、PUMASのゴールキーパーが正確にセーブし、コーナーキックに逃れたが、2度目のそれはメンドーサによるミスに終わった。

 

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PUMASの反応は積極的であった。 3回のボールタッチの応酬で、先制。 一度ペナルティーエリアから出たファン・ディネンへのディフェンスからフィードをヒールキックで折り返し、走り込んだワシントン・コロソが左足のシュート一閃で相手ゴールに突き刺した。

後半の入ってアンドレ・リリーニ監督は前半のスターター11人を下げ、それ以外のベンチに居た11人を出場させた。アトランテは後半からさらに激しく攻撃したが、PUMASのゴールキーパー:フリオ・ゴンザレスが最初にロランド・ゴンザレスとの1対1からのシュートをクリア、その後ファン・ドミンゲスと対峙しそれぞれ同点に追い付かれるピンチから窮地を救った。ファビオ・アルバレスからのスルーパスから、4週間の間負傷欠場していたジョゼ・ロジェーリオがクロスシュートでリードを拡げた。

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アトランテの得点はファビオ・アルバレスとヘスス・リバスがボールを失い、左サイドのアタッカーへボールをプレゼントしてしまったものを最後はマヌエル・ロペスがペナルティーエリア内でシュートを決めた。この得点の後PUMASは機能しなくなり、守備面で弱さを露呈した。ヘスス・リバスが左サイドでボールを失い、またもや相手サイドアタッカーからのセンタリングをドゥーリオ・テハダがファーポストにシュートを決めて、同点に。

 

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その後ペナルティーキック合戦となり、フリオ・ゴンザレスが2本のシュートを防いでヒーローとなり、最終的にPUMASが6−5でこの試合を制した。

 

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2022年CONCACAFチャンピオンズリーグへPUMASが公式に出場表明

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CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)チャンピオンズリーグへ公式に2022年にクラブ・レオン、PUMAS、クルス・アスル、サントス・ラグーナが出場表明

 

2021年のCONCACAFチャンピオンズリーグが終わったばかりではあるが、2022年度のCONCACAFチャンピオンズリーグはすでに動き始めており、あと2つのクラブチームが参加権を獲得するのみで、公式ホームページではメキシコサッカー1部リーグの代表としてクラブ・レオン、PUMAS、クルス・アスル、サントス・ラグーナの参加が発表された。

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メキシコサッカー1部リーグのクラブチームは10年以上にわたってこのトーナメント王者となり覇権を維持してきた。引き続きその覇権を維持するためクラブ・レオンとクルス・アスルは2020年と2021年のガーディアンズステージの勝者であり、最大の優勝候補である。特に前者は3年連続の出場となり、今シーズン総合順位表の第4位であるため悲願の初優勝を目指している。一方PUMASは2020年、サントス・ラグーナは2021年の各ガーディアンズステージの準優勝チームである。彼らもまたそれぞれ初優勝を目指すことになる。

 

米国のクラブチームはそのメキシコ勢と常に最大の競争相手として君臨し続けており、3チームがすでに代表として参加する権利を獲得していて、最後の切符はMLS(メジャーリーグサッカー)の今期レギュラーシーズン終了後に決定する。ニューイングランド・レボリューションはイースタンカンファレンス王者、コロラド・ラピッズはウェスタン・カンファレンス王者で、シアトル・サウンダーズFCは2021年シーズンの総合順位表首位、、最後の切符は2021年MLS王者に与えられる。もし上記3チームが勝者となった場合には、次点のスポルティング・カンザスシティに与えられる。

 

カナダのクラブチームは2021年CONCACAFチャンピオンズリーグ準決勝に進出したフォージFCがすでに参加権を獲得しているが、2021年カナダ・プレミアリーグ王者決定戦(CFモントリオール対トロントFC)の勝者にもまた与えられる。

その他カリブ海地域のクラブチームは2021年CFU(カリブ海サッカー連合)クラブチャンピオンシップ王者のASカバリー(ハイチ)、2021年のCONCACAFチャンピオンズリーグ準決勝進出したFCモタグア(ホンジュラス)、同5位デポルティーボ・サプリサ(コスタリカ)と同6位サントス・デ・グアピレスFC(コスタリカ)にもそれぞれ出場権が与えられる。

メキシコリーグ2021年グリッタ前期ステージを振り返って

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以前の日記でも書きましたが、個人的な人生の状況とPUMASの成績がまるでリンクしているかのようだという点について、改めて記してみます。

 

過去2013年前期ステージにおけるPUMASの成績は、おそらくクラブ創設以来最悪の1勝8敗7分け(勝ち点10)という酷いものでした。当時自分は約20年ぶりにメキシコへ渡り、以前は親の会社が海外研修という名目で、アパート代から通勤車にわたるまで全て会社負担という20代前半の若者にとって、破格の待遇であったのと正反対でメキシコシティ国際空港の駐車場でピストル強盗に遭い所持していた現金約5000ドルを奪われ、一文無しとなって路頭に彷徨っていた際に、現在の里親と偶然出会いアグアスカリエンテスの日系企業で通訳として従事するまでの間、居候として1年半お世話になったというものです。

 

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そして今回2021年前期ステージにおけるPUMASの成績は、5勝6敗6分け(勝ち点21、最初の11節までは、1勝5敗5分け)というここ数年で最も酷いものでした。自分はアグアスカリエンテスの日系企業で仕事をしていて、コロナ禍などの理由で会社の業績がおかしくなり最終的に解雇され、たまたま運良くメキシコシティの某企業で営業として仮採用されて、再び念願のメキシコシティにおける生活か出来るか?と思いきや、試用期間中にまたもや解雇されどうなることやらと思っていたところ、たまたま問い合わせのあった某日系企業から通訳として従事しないか?ということで、現在のイラプアトに移住して半年が経過しようとしております。

 

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もしかしたらこのチームのサッカーでリーグ優勝してしまうかもしれないというところまで行った2020年前期ステージにおけるPUMASの成績は、7勝1敗8分け(勝ち点29)という一見数字だけを見たらケチのつけようがないものでしたが、個人的に近年最もリーグ優勝に相応しいと思った2015年前期ステージにおけるPUMASの成績は、11勝4敗2分け(勝ち点35)と決定的に違うのは、オリンピック・スタジアムにおけるホームゲームは3度目のリーグ優勝を果たした1990-91年シーズンの無失点記録578分(約6試合半)に対して、540分(ちょうど6試合)無失点であったこと。シーズンの総得点が4度目のリーグ優勝を果たした2004年後期ステージの計42点に対して、30得点であったこと。最後に総勝ち点が7度目のリーグ優勝を果たした2011年後期ステージの勝ち点38に対して、勝ち点29であったことで分かるように、両センターバックを中心とした守備陣の鉄壁さをベースにして、両サイドからのサイドバックによる崩しが完璧であり、なおかつセンターフォワードが俊敏なタイプとヘディングで点の取れる2枚という非常に整ったものでしたが、常々この日記にも書いてきた通り、ホアン・バスケスがイタリアのセリエAへ移籍した後に後釜がなかなか補充されず(今シーズンはメキシコサッカー2部リーグのPUMASタバスコから昇格されたアルトゥーロ・オルティスが、漸く定着してきたように思える)、攻撃の軸である両サイドバックが最後に在籍していたパブロ・バレーラが去った後に同じく補充されず(今シーズンはアラン・モソが1人で孤軍奮闘しているなか、昨シーズンに漸くまともになってきたカルロス・グィティレスが今シーズン開幕前に負傷離脱)、極めつけは漸く揃ったと思われたセンターフォワードが同じく昨年末にカルロス・ゴンザレスを売却してしまい、ファン・ディネンノ1人になってしまったことが、それぞれ上げられます。

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メキシコリーグ2021年グリッタ前期ステージ 第17節 レビュー

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アンドレス・リリーニ監督は、クルス・アスルに対する勝利を認めていない

 

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PUMASは、レペチャヘ進出を達成した。ロベルト・アルバラードのハットトリックで前半を3-1で折り返した時には、完全に敗北したかのように見えた。後半に入ってファビオ・アルバレスとジオゴ・デ・オリヴェイラによる得点で大逆転裁判を収めて、最後の最後で2021年前期ステージのレペチャヘ進出を果たした。アンドレス・リリーニ監督にとって選手たちが勝ち取った勝利であり、自身はその手助けをしたに過ぎないと捉えている。

「選手たちを呼んで、我々コーチ陣が行う予定の調整について話した。大したことではく、それを達成することを信じていると言った。サッカーとは特に関係の無いことであって、私自身のためではなかった。行なった変化は正しかったが、それはPUMASの選手が持っている才能と闘志によるものだ。毎日起こるようなことではないとは分かっている。レペチャヘでは、修正しなければならない。明日の朝刊を読んで話すことは容易いが、私自身が称賛されるべきではない。」と、コメントした。

 

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大逆転勝利を収めたにもかかわらず、アンドレス・リリーニ監督は今シーズン最初の目標を最終節になって漸くやっと達成して、それが少なくともプレシーズンに描いたような方法ではなかったことを明確にした。レペチャヘにおける対デポルティーボ・トルーカ戦で勝利を収めるには、チームが多くの改善しなければならないことを認めた

「我々は、目標としてリギージャ(プレーオフ)進出を掲げた。対戦したクルス・アスルという昨シーズン王者に勝利をしたことは、非常に大きな幸福感であることだと思う。ディフェンス陣の力が低いため、改善したいと考えている。今日、チームは完全に敗北したかのように見えた。この集団は1年半もの間、私を信じてくれている。私の職責は選手たちをより良くすることであるが、選手たちはこのクラブが持っている愛と不可解な歴史に残る独自のかつ独特の文化的特徴の何かを持っている。」と、指摘した。

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さらにこの大逆転の一角を担った、ジオゴ・デ・オリヴェイラについて話した。今日ピッチ上で発揮したものを引き出せるように、常にコミュニケーションを維持したことを明らかにした。そしてこの2得点が与えた幸福と、対クルス・アスル戦の大逆転勝利を掴むために彼が得たサポートを隠さなかった。

「私が主張したいのは、彼は非常に困難なサッカーリーグへ新補強選手として遅れてチームに合流をして、困難な状況下であったということだ。彼にはたくさんファイトしてもらわなければならないと言った。得点王がゴールを決めなければ、その後チームに存在することが出来なくなる。彼は学びたいと思ってブラジルからメキシコに来ており、これはまだ始まったばかりでほんの小さな一歩だと伝えた。」と、締め括った。

 

メキシコリーグ2021年グリッタ前期ステージ 第17節 UNAM 4-3 Cruz Azul

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PUMASは甦り、クルス・アスルを倒して2021年前期ステージのレペチャヘ(敗者復活戦)へ進出

 

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PUMASは対クルス・アスル戦に4-3と逆転し、レペチャヘ進出の順位を確保する

 

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勝たなければレペチャヘ進出が無いという崖っぷちに追い込まれ、神経の研ぎ澄まされたPUMASとクルス・アスルの一戦は、劇的で活気に満ちたエキサイティングな試合であった。PUMASは、まるで昨年末にリギージャ(プレーオフ)準々決勝の1stレグで3-0と負けた後に2ndレグで4-0と逆転した試合を思い起こさせるような、信じられないほどのしかも前例のないような逆転で4-3とクルス・アスルを破った後、レペチャヘ進出を果たした。

 

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PUMASはアルトゥーロ・オルティスの先制弾の後でロベルト・アルバラードのハットトリック(前半11、19、42分)により、前半を1-3と折り返した。後半に入って甦ったPUMASはバーガーキング(サッカー選手浪人をしていた際に、ハンバーガーショップでアルバイトをしていたため):ディオゴ・オリヴェリアによる今シーズン初得点を含む2得点(後半16、38分)とファビオ・アルバレスの得点(後半1分)で逆転勝ちした。この勝利でPUMASはデポルティーボ・トルーカが待ち受けるレペチャヘへ進出し、クルス・アスルはCFモンテレイとアステカ・スタジアムにおいて無観客試合で対戦する。

 

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もう後が無いPUMASイレブンは、生きるか死ぬかという心構えでオリンピック・スタジアムのピッチへと飛び出した。まずは先制点をというPUMASは勝つためにインテンシティとハングリーさ、そしてレペチャヘに進出するんだという気概を持って非常に速い時間帯に得点した。

 

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その後ロベルト・アルバラードによる3得点で完全に葬り去られたかに見えたPUMASは、後半開始からそれまで忘れていた闘志と勇気、そしてスピリッツを示し試合をひっくり返した。ファン・ディネンノによるヘディングで逸らしたボールをペナルティエリアの手前からファビオ・アルバレスが火の吹くようなダイレクトボレーで突き刺すゴラッソで、レペチャヘ進出まであと2点と迫った。

 

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この得点で両チームによる壮絶な試合のボルテージが一気に加速した。ヨシマル・ヨトゥンは得点チャンスを作り、フリーでペナルティエリア内に侵入し、アルフレード・タラベラと対峙したがシュートは惜しくもゴールポスト直撃。すかさずPUMASもまた反撃したが、ラファエル・バカのクリアによって窮地を脱した。

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PUMASは再び試合を支配しながら、昨年末のリギージャ準決勝の再現がされるのではないかと非常にナーバスとなっていたヘスス・コロナの守るゴールへ殺到した。そして大逆転はジオゴ・デ・オリヴェイラの手によって生まれた。右サイドからのファン・ディネンノによるセンタリングに鋭く合わせて、まずは自身メキシコサッカー1部リーグ初得点となる同点弾を叩き込み、オリンピック・スタジアムには追い付け追い越せのムードが高まった。振り出しに戻ったこの一戦は、両チームによるどちらが次の得点を挙げるか?に焦点が絞られた。ルーカス・パッセリーニが相手ゴールキーパー:アルフレード・タラベラと味方選手2人との3対1になった場面で、力強いシュートを放つもタラベラによるセーブでコーナーキックへ逃れられた。同じようにワシントン・コロソもまた得点チャンスを得たが、放ったシュートはヘスス・コロナによって弾かれた。

 

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そして最後の数分間はエキサイティングであった。再びその存在感を示したバーガーキング:ジオゴ・デ・オリヴェイラはPUMASに勝利をもたらした。リバウンドの応酬となったゴール前で、キーパーの弾いたこぼれ球をスライディングシュートで押し込み、PUMASの夢であったレペチャヘへ進出を現実のものとしたのであった。

 

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メキシコリーグ2021年グリッタ前期ステージ 第11節 レビュー

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「信じることをやめないでくれ、まだレペチャヘ進出が不可能になった訳ではない」:PUMASサポーターへのアンドレス・リリーニ監督の要求

 

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PUMASは最終節に勝たなければならず、他チーム6試合の結果次第でレペチャヘ(敗者復活戦)に進出する可能性を残す

 

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2021年前期ステージのレペチャヘ進出が複雑となった、対サントス・ラグーナ戦における大量失点による今夜の敗戦後に、アンドレス・リリーニ監督は他6試合の結果次第と日曜日の対クルス・アスル戦に勝たなければならないことに対して、サポーターに信じることをやめないことを求めた。

「チームは土俵際にいる。 自力でレペチャヘに進出する可能性を残しているのに、全てをやめる選手はいない。 信じてくれ、信じることをやめないでくれ。まだレペチャヘ進出が不可能になった訳ではない。今、我々はこれまでにないくらいサポーターの応援を必要としている。 3-0で負けた後にサポーターと話すのは簡単ではないが、信じてくれ。他に言うことはない、ピッチで選手たちはベストを尽くすから、冷静になってくれ。」と。彼は語った。

 

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記者会見で、今日のオリンピック・スタジアムでの敗北後、痛みと悲しみがあったことを彼は認め、彼らはすぐにハードワークをしなければならないと語った。

「より早くハードワークをしなければならないのは、そのためだ。 ロッカールームはとても機嫌が悪く、この敗戦後に立ち上ろうとしている。 前を向かせることはコーチ陣の責任であり、まず選手たち、クラブ、我々の周囲にいる人々、そして何よりも我々が2日後には試合に勝たなければならない。」と、付け加えた。

 

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PUMASは今週の日曜日にまだ状況を悪化させる可能性があり、もしくは良い結果を得られるかもしれない、リギージャ(プレーオフ)に進出する(レギュラーシーズンを総合順位表の第4位以内)可能性があるクルス・アスルと対戦する。

「我々が良いサッカーを展開しようとしていたとき、相手チームは打撃を与えた。 それは我々を傷つけ、立ち上がるのに苦労した。 相手チームが試合を支配していることは分かっていたが、抵抗を試みたものの、成果を上げられなかった。彼らが得点チャンスを作り、それを相手チームがマークすると、すべてが非常に複雑になる。 チームは試合を諦めなかった。 得点チャンスを作り、それを決められなかった。 こんな風になるとは思ってもみなかった試合だった。 我々は最終節の試合のために回復しなければならない。 いかなる犠牲を払っても、クルス・アスルを倒さなければならない。」

 

メキシコリーグ2021年グリッタ前期ステージ 第11節 UNAM 0 - 3 Santos

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PUMASはサントス・ラグーナに敗れ、レペチャヘ(敗者復活戦)進出が厳しくなる

 

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PUMASは、日曜日にクルス・アスルと生死を賭けた試合をプレーする。サントス・ラグーナに負けたものの、未だにレペチャヘへ進出する可能性を残す

 

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今日、PUMASは奇跡を起こすために(皮肉なことに)すべての「聖人(サントス)」に何千もの蠟燭を灯す。オリンピック・スタジアムで、対サントス・ラグーナ戦で0-3と敗れたためだ。PUMASは日曜日にクルス・アスルと生死を賭け、メキシコシティダービーと呼ばれる試合をプレーする。CDグアダラハラ、マサトランFC、クルブ・ネカクサ、CFパチューカ、そしてアトレティコ・サンルイスの試合の結果次第でレペチャヘ進出が決まるが、事実上は不可能に見える。この非常に痛い敗戦により、PUMASは総合順位表の第15位で勝ち点18となった。

 

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勝利への空腹を抱えてピッチに飛び出したにもかかわらず、PUMASは深刻なミスを犯し、ディエゴ・バルデス(前半16分、後半7分)、オマール・カンポス(後半19分)による大量得点を喫し、サントス・ラグーナはレペチャヘ進出をほぼ確実となった。この結果総合順位表の第6位で勝ち点23とし、最終節の対アトレティコ・サンルイスでレギュラーシーズンを終える。PUMASは後がない1戦であったことは分かっており、アンドレ・リリーニ監督は、フアン・イグナシオ・ディネンノがクリスティアン・バトッキオのセンタリングを利用して、ゴール右のポストの直撃したヘディングシュートをはじめ、実を結んだかのように見える攻撃的なチームによるベストメンバーをピッチへ送り出した。一方でオリンピック・スタジアムにいる何千人もの観衆は、感情を込めて爆発し、チームがサントス・ラグーナを打ち負かしてレペチャヘ進出が出来ると確信していた。

 

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PUMASによる得点チャンスの数分後、ディエゴ・バルデスがオリンピック・スタジアムにあった希望の明かりを吹き消した。ディフェンス陣による不注意から、ヘスス・イシハラがゴールラインまで突破、ファーポストへ送ったセンタリングから完全にフリーとなっていたディエゴ・バルデスが、ヘディングシュートでゴールへ突き刺し先制。

 

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いきなり冷水を頭からかけられたような先取点の後に、PUMASは同点に追い付くために攻撃を仕掛けたため、サントス・ラグーナのゴールキーパー:カルロス・アセベドはそのプレッシャーにもかかわらず、その攻撃を非常に注意深くコントロールした。サントス・ラグーナは、アルフレード・タラベラの守るゴールにいくつかの危険な反撃を引き起こしたが、PUMASの守備陣はより集中し、サントス・ラグーナが得点差を拡大するのを妨げた。 前半の最後の数分間PUMASはほぼ互角に戦っていたが、サントス・ラグーナの攻撃は嵩に懸かってゴールへ押し寄せた。

 

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主審:アドナイ・エスコべドの後半キックオフの笛が鳴って、PUMASはまず追い付いてレペチャヘ進出へ望みを繋ごうと、ファン・ディネンノやファビオ・アルバレスらがあと少しでゴールというところまで迫ったが、シュートはことごとくゴール脇を逸れて行った。その勢いと忍耐力の喪失がPUMASイレブンによる相手マークミスを引き起こし、再びディエゴ・バルデスのゴールによって彼らの夢が潰えたように見えた。アイルトン・プレシアードは、ディエゴ・バルデスがポジショニングした敵陣ペナルティエリアの中央へセンタリングし、これをバルデスがヘディングシュートでゴールへ押し込んだ。

 

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PUMASは得点差を縮めるチャンスを見つけた。それはペナルティエリア内におけるハンドの判定で、ペナルティーキックを得たからである。キッカー:フアン・ディネンノは、数分前に彼のチームが荒廃し、彼らが逆転することが不可能であるという兆候を示した。ボールを手に取って力強く蹴ったボールは、カルロス・アセベドが左へ横飛びをしてシュートを止め、完全に試合を諦め、痛みを伴う挫折を残した。

 

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メキシコリーグ2021年グリッタ前期ステージ 第16節 レビュー

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「PUMASはレペチャヘ進出する。」と、アンドレス・リリーニは絶対的な確信を持って言う

 

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PUMASは、未だ生き残っている。あと残り数分をディフェンスすれば、レペチャヘ進出圏内に突入していたところだったが、彼らにとって良いニュースはあと2試合を残しているということだ。サントス・ラグーナとクルス・アスル相手に2勝した場合、彼らはレペチャヘに進出可能となる。アンドレス・リリーニは、来週レペチャヘ進出を決めていることを完全に確信していると表明した。

 

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「チームは立ち上がる方法を知っている。我々にとって、このドローは非常に衝撃的だった。我々は間違いなく、レペチャヘに進出すると確信している。 ロッカールームでは最後に追い付かれて勝ち点3点を取れなかったことを悲しんでいたが、この集団は非常に強く、立ち上がるだろう。」と語った。

 

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「我々のメンタリティーは重要であって、批判をされることに慣れているしそうされることすら考えていない。逆境は我々強くするが、結果を受け止めて話すことしか出来ない。」と彼は付け加えた。

 

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PUMASの監督は、イダルゴ・スタジアムからそれほど満足して出て来なかった。 勝ち点3をほぼ手中にしていたが、ディフェンダーのアラン・モソによるミスが彼らを非難することになった。

「結局、私が悪いと思ったのはペナルティキックだった。メキシコサッカー1部リーグでは起こり得ない、ミスだった。それによってドローとなり、非常に後味が悪いものとなった。」と、彼ははっきりとした苛立ちのジェスチャーで述べた。

 

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監督は試合のある時点で2つの重要な問題のために、CFパチューカがそれらに対抗する方法を知っていたことを認めた。 第1にCFパチューカ自身も勝つ必要があり、何故ならばシステム変更をするための充分な陣容を持っていないからだ。

「前半は良いサッカーをした。 多くの時間帯で良く守り、両チームにとって得点チャンスがあった。もし守勢に回るのであればという意味で、選手交代を試みた。後半に入ってから、チームは崩れた。充分なな交代選手たちが居ないので疲労を感じ始め、ある選手たちは非常に疲れてしまった。これらが我々の真実であって、彼らだけで守り切らなければならないという状況だ。残り2試合に勝って、勝ち点2を奪ったミスを素早く修正しなければならない」と語った。

 

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フアン・イグナシオ・ディネンノが3試合連続のアシストをして、ワシントン・コロソが得点を決めた。「チームは、漸く得点を決められるようになった。これまでにそれが決められずに多くの不快な状況を作り出した試合を失うことがないように、それらを早く決められるようになるべきだったが漸くそれが出来た。 0-1で再び勝つことが出来たはずだった。これが出来るのであれば、全てがもっと簡単になる。残り2試合、必要なのは全勝すること。そのために、より力強くなることを願っている。」と、締め括った。 

 

メキシコリーグ2021年グリッタ前期ステージ 第16節 Pachuca 1 - 1 UNAM

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CFパチューカは、PUMAS相手にドローで窮地から抜け出す

 

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CFパチューカは後半の最後までゴールを目指し、ついにペナルティキックを得て、ホームにおける敗戦から救われる

 

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CFパチューカは、イダルゴ・スタジアムにて行なわれたPUMASとの一戦で最後にドローを得た。後半42分にペナルティキックによる同点弾で、前半からリードされていた試合で敗戦を免れた。得点者はPUMASがワシントン・コロソ、CFパチューカはジャイロ・モレノで、両チーム共に総合順位表における勝ち点1を分け合ったが、未だにレペチャヘ(敗者復活戦)進出は決めることが出来なかった。

 

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前半開始から攻撃の勢いを増したPUMASは、CFパチューカのゴールキーパー:オスカル・ウスタリの攻撃を寄せ付けずに守るゴールを目指し、試合を先制して勝ち点3を挙げようとした。CFパチューカもまた攻撃のために諦めずにホームアドバンテージを利用しようとしたが、PUMASのゴールキーパー:アルフレード・タラベラもまた守備陣と一体となって無得点に抑えた。

 

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前半27分、ファン・ディネンノによるセンタリングをワシントン・コロソのファーポストへのゴールでついにPUMASが先制する。そしてそのリードをハーフタイムまで維持し続けた。後半に入ってCFパチューカは前半より力強さを増し、追い付き追い越そうとした。しかしCFパチューカによるこれらの努力にもかかわらず、PUMASのディフェンスラインを越えることが出来なかった。さらにはアルフレード・タラベラもまた無失点を保ち、ゴールに到達したすべてのボールを止めてチームに貢献した。CFパチューカはライバルのゴールを常に攻撃し続けたが、PUMASの守るエリアが堅固なままだったため、得点チャンスを決めきることは出来なかった。

 

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しかしアビレス・ウルタードがエリアの左サイドでトラップをしてシュートを打とうとした際に、アラン・モソがその左足を踏ん付けてしまい主審がペナルティを課したため、このPUMASディフェンスによるミスによってCFパチューカが追い付き、勝ち点1を分け合う機会を生み出した。後半42分、ジャイロ・モレノがこのPKを冷静に決め、CFパチューカにレペチャヘ進出を夢見る機会を与えた。その後は試合の最後の瞬間まで勝敗の決着が付かなかったため、両方のチームによるインテンシティが上がったが、どちらか一方に有利なバランスを崩す明確な得点チャンスがなかったため、スコアは1対1のドローのまま勝ち点1を分け合った。

 

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