Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2023年後期ステージ 選手紹介(MF編)

 

6:マルコ・アントニオ・ガルシア・ロブレド(右サイドハーフ)

身長:164cm 体重:67kg

2000年1月17日生まれ(22歳)

デビュー:2020年1日12日(PUMAS)

経歴: 2019年~2020年、2022年~現在(PUMAS、40試合3得点)、2020~2022年(Pumasタバスコ、12試合1得点)

メキシコシティ生まれ、下部組織出身。攻撃的ボランチまたはサイドハーフとしてプレーする。2020年~2021年には、Pumasタバスコ(2部リーグ)にレンタル移籍をするも、2022年には再びTOPチームへ復帰。現在に至る。2020年後期ステージに1部リーグデビューを果たし、下部組織出身選手たちの誰もが通るスピードによる違いの洗礼を受けるも、第8節までは順調に成長していった矢先のメキシコシティダービーで大怪我を負ってしまい、復帰できたのは2021年グリッタ前期ステージ 。それでも第14節には豪快なゴラッソを決め完全復活を印象付けたが、再び2022年グリッタ後期ステージまで出場することが出来ず、それから休みがちで今シーズンも果たしてどこまで持っている(もしくは、それまで見せていた)能力を発揮できるのか?疑問が残るところ。

 

 

8:イゴール・マテウス・メリタオ(ボランチ)

身長:186cm 体重:84.5kg

1994年6月23日生まれ(28歳)

国籍:ブラジル

デビュー:2018年5月19日、アソシアソン・フェロヴィアリア・ジ・エスポルテス(ブラジル4部リーグ)

経歴:2018年フェロヴィアリア(ブラジル4部リーグ・38試合3得点)、2019年ボタフォゴFR(ブラジル2部リーグ、28試合1得点)、2020年フェロヴィアリア(ブラジル4部リーグ・19試合3得点)、パラナ・クルーベ(ブラジル3部リーグ、10試合1得点)

ボランチでありながらもペナルティーエリアの外からでも、数人の相手ディフェンダーに囲まれた状態から左足のシュートでゴールを奪える能力を持つ。ダニエウ・アウヴェスやウリセス・リバスらと中盤を組みながら、主に攻撃陣を引っ張るような役割を求められる。ブラジル1部リーグのプレー経験は無いものの、今のチームに必要なものを兼ね備えているような印象。昨シーズン終盤には漸くメキシコサッカー1部リーグのスピードに慣れてきたようで、今シーズンはこれまで以上の活躍を期待。

 

 

11.カルロス・グティエレス・エステファ(右サイドハーフ)

身長:177cm 体重:72.7kg

1997年4月9日生まれ(23歳)

デビュー:2019年10月20日(アトレティコ・サンルイス)

経歴:2019年PUMAS、2019〜2020年アトレティコ・サン・ルイス(5試合無得点)、2020年〜PUMAS

下部組織出身。一時アトレティコ・サン・ルイスへレンタル移籍され、そこでメキシコサッカー1部リーグデビューする。2020年から古巣へ戻り、1昨シーズンを通してスタメン出場するなどアンドレス・リリーニ監督の信任も厚く、レギュラーシーズンやリギージャ(プレーオフ)でも、フォワード陣に対するサイドからのセンタリングを供給。1部リーグのスピードにも慣れてきた咋シーズンは更なる精度と持ち前の豊富な運動量を問われたが、開幕直前にトレーニング中足を骨折してしまいシーズン丸々棒に振った昨シーズン開幕前のプレシーズンマッチに出場したり、最終節前(第7節順延分)にスタメン出場したが、ぶっちゃけ怪我をする前に見せていたパフォーマンスからは程遠いレベル。1日も早く、そのレベルを取り戻して欲しいところ。

 

 

15:ウリセス・リバス・ヒリオ(ボランチ)

身長:178cm 体重:72kg

1996年1月25日生まれ(26歳)

デビュー:2014年4日10日(サントス・ラグーナ)

経歴: 2013~現在(サントス・ラグーナ、137試合5得点)

タイトル:2013,2015年前期ステージ・アンダー20メキシコ1部リーグ優勝、2014年前期ステージ・メキシコ杯、2015,2018年後期ステージ・メキシコ1部リーグ優勝、2015年年間王者決定戦(全てサントス・ラグーナ)

コアウイラ州トレオン市出身。2014年4月10日にリベルタドーレス杯グループリーグの対アルセナルFC戦(0-3)でTOPチームデビュー。8月19日にはメキシコ杯(本大会優勝)の対コレカミノスUAT戦(3-0)でフル出場、翌2015年1月9日には後期ステージ・開幕戦の対ティブロネス・ロホス・デ・ベラクルス戦の後半26分にカルロス・エミリオ・オランティアと交代出場でメキシコサッカー1部リーグデビューを果たす。結果として、そのシーズンにサントス・ラグーナでリーグ優勝。左サイドハーフ、インサイドハーフ、ボランチなど、様々なポジションをこなすユーティリティプレーヤー。今シーズンの新補強選手の1人だが、プレシーズンマッチでのプレーを見ている限りでは、どれだけ今のチームに貢献することが出来るのか?未知数である。

 

 

19:ヘスス・アントニオ・モリーナ(ボランチ)

身長:183cm 体重:77kg

1988年3月29日生まれ(34歳)

デビュー:2007年8日24日(UANLティグレス)

経歴: 2007~2011年(UANLティグレス、106試合11得点)、2011~2014年(クラブ・アメリカ、134試合6得点)、2015~2016年(サントス・ラグーナ、84試合4得点)、2017~2018年(CFモンテレイ、86試合4得点)、2019~2022年(CDグアダラハラ、45試合3得点)

タイトル:2013年後期ステージ、2014年前期ステージ(クラブ・アメリカ)、2015年後期ステージ、王者決定戦(サントス・ラグーナ)、2017年前期メキシコ杯(CFモンテレイ)

メキシコ代表歴:30キャップ無得点(2013年FIFAコンフェデ杯ブラジル大会、2016年コパ・アメリカ100周年記念特別大会、2017年ゴールドカップ)

ソノラ州エルモシージョ市出身。2007年UANLティグレスに加入、8日24日の対CDティブローネス・ロホス・デ・ベラクルス戦(1-2)で1部リーグデビューを果たす。2009年5月9日の対モナルカス・モレリア戦(1-1)で初得点を決め、このゴールがUANLティグレス1部残留に繋がることになる。国際試合初出場は、2009年6月23日の北米スーパーリーグで得点。決勝戦(対シカゴ・ファイアーFC戦)に勝利して、優勝。同年後期ステージでTOPチームのスタメンとなり、翌年にはキャリアハイの13試合6得点。その後クラブ・アメリカへ移籍、2度のリーグ優勝などを果たす。そしてサントス・ラグーナでも同様にタイトルを手に入れる。さらにはCFモンテレイでも、メキシコ杯を優勝。メキシコ代表としても、数々の大舞台を経験。そのキャリアを買われ、CDグアダラハラでは主将としてチームを引っ張っていた。

 

 

30:エドガー・ジャイール・アラフィタ・ガルシア(ボランチ)

身長:160cm 体重:65kg

1996年10月18日生まれ(26歳)

デビュー:2023年1日8日(PUMAS)

経歴: 2012年~2013年ティブロネス・ロホス・デ・ベラクルス(1試合無得点)、2013~2014年アトレティコ・サンルイス(13試合無得点)、2014~2016、2017年クルブ・ネカクサ(42試合1得点)、2016年ロボス・デ・ラ・BUAP(12試合無得点)、2017年シマロネス・デ・ソノラFC(19試合3得点)、2018~2020年アレブリヘス・デ・オアハカFC(34試合2得点)、2020~2021年アトランテFC(40試合3得点)、2021~2022年Pumasタバスコ(49試合5得点、全てメキシコサッカー2部リーグ)

ベラクルス州ポソリカ生まれ、アトレティコ・サンルイス下部組織出身。守備的ボランチまたはディフェンダーとしてプレーする。プロデビューしてから2部リーグのクラブを転々とした後、2021年にPumasタバスコへ移籍。昨年末のプレシーズン合宿で、ラファエル・プエンテ新監督にTOPチームへ抜擢され、プレシーズンマッチを経て先日のリーグ開幕戦で1部リーグデビューを果たす

 

 

35:ホルヘ・アントニオ・ルバルカバ・カストロ(左サイドハーフ)

身長:180cm 体重:63kg

2001年7月23日生まれ(21歳)

国籍:米国・メキシコ

デビュー:2022年1日10日(PUMAS)

経歴:2020~2021年オセロット・コルトン・アカデミー(ユナイテッド プレミア サッカー リーグ、米国2部リーグ)、2021~2022年(Pumasタバスコ、2試合無得点)、2022年~現在(PUMAS、24試合4得点)

米国カリフォルニア州生まれ、2019年にCDレガネス(スペイン2部リーグ)の下部組織へ。2020年にはカリフォルニア州立大学サンバーナーディーノ校(CSUSB)コヨーテと契約、その後オセロット・コルトン・アカデミー(ユナイテッド プレミア サッカー リーグ、米国2部リーグ)でプレー。翌年PUMASへ移籍。デビュー戦で初得点をマーク。メキシコサッカー・アンダー21代表として、2022年トゥーロン国際大会へ出場(第3位、4試合1得点)した。そして昨年にはFIFAワールドカップ・カタール大会において、メキシコ代表チームの実戦形式や試合形式、またはそれに近い形の練習相手として参加。彼もまたメキシコサッカー1部リーグの一線級相手とのスピードに慣れるまで苦労をしているが、今シーズンこそは飛躍の年になるか。

 

 

77:ダニエウ・アウヴェス・ダ・シウヴァ(右サイドハーフ)

生年月日:1983年5月6日(39歳)

国籍:ブラジル

身長:171cm 

体重:81kg 

経歴: 2001~2002年ECバイーア(ブラジル1部リーグ、37試合5得点)、2002~2008年セビージャFC(スペイン1部リーグ、251試合16得点)、2008~2016、2021~2022年FCバルセロナ(スペイン1部リーグ、408試合22得点)、2016~2017年ユヴェントスFC(イタリア1部リーグ、33試合6得点)、2017~2019年パリ・サンジェルマンFC(フランス1部リーグ、73試合8得点)2019~2021年サンパウロFC(ブラジル1部リーグ、95試合9得点)

タイトル:UEFAカップ(2005~06,2006~07年)、UEFAスーパーカップ(2006年)、国王杯(2006~07年)、スペインスーパーカップ(2007年、全てセビージャFC)、FIFAクラブワールドカップ(2009,2011,2015年)、UEFAチャンピオンズリーグ(2008~09,2010~11,2014~15年)、UEFAスーパーカップ(2009,2011,2015年)、スペイン1部リーグ優勝(2008~09,2009~10,2010~11,2012~13,2014~15,2015~16年)、国王杯(2008~09,2011~12,2014~15,2015~16年)、スペインスーパーカップ(2009,2010,2011,2013年、全てFCバルセロナ)、イタリア1部リーグ優勝(2016~17年)、イタリア杯(2016~17年、全てユヴェントスFC)、フランス1部リーグ優勝(2017~18,2018~19年)、フランス杯(2017~18年)、フランスリーグ杯(2017~18年)、フランススーパーカップ(2017~18年、全てパリ・サンジェルマンFC)

最高の攻撃力を有すとも讃えられる右サイドバック。小柄だが当たりには強くフィジカルで存在感を示す。無尽蔵のスタミナで爆発的なスピードのオーバーラップだが決して荒削りではなく、精度の高いクロスやパスでアシスト数も多いのが特徴。多彩な軌道を描くFKを持っている。過去に8度、世界年間ベストイレブンに選出された。バルセロナ時代ではジョゼップ・グアルディオラが築いた黄金チームの1人となり、UEFAチャンピオンズリーグやラ・リーガを制覇。ユヴェントス、パリ・サンジェルマン、ブラジル代表などで40回のタイトルを獲得した。

ブラジル代表としては、2019年、36歳でチーム最年長として2019年コパ・アメリカ・ブラジル大会に出場、プレスを物ともしない足元の技術と攻守にわたるハードワークを見せベテランとしてチームを牽引し、自国開催のプレッシャーを跳ね除け優勝に貢献、大会MVPにも選出された。2021年、東京2020オリンピック競技大会に出場するU-24ブラジル代表にオーバーエイジ枠で選出され、決勝の相手であるスペインとの対戦を含む全試合にフル出場、優勝を果たした。

文字通り、チームの大黒柱。昨シーズンから加入するも、何度もチャンスを創出して危機を救ってきた。今シーズンから本職である右サイドバックとして出場するようになるも、年齢的に全盛期のプレースピードはすでに保っておらず、どこまでテクニックでカバー出来るか?が大きなポイントとなりそう。

 

 

201:アレク・アルバレス・ベルムデス(左サイドハーフ)

身長174cm・体重67kg

2004年4月2日生まれ(19歳)

デビュー:2022年3日19日(PUMAS)

経歴: 2022年~現在(PUMAS、9試合無得点)

昨年メキシコサッカー1部リーグデビューした下部組織出身選手の一人。リーグ戦以外にもCONCACAFチャンピオンズリーグ準決勝1stレグでワシントン・コロソに代わって後半途中出場した。前述のデビュー戦で、ジオゴ・デ・オリヴェイラによる得点をアシストした。これからの伸び代に期待したい選手の一人。

 

 

251:ホセ・ゴンザレス(右サイドハーフ)

ホセ・ダニエル・ゴンザレス・ピチャルド

身長172cm・体重69kg

2004年11月12日生まれ(18歳)

経歴: 2022年~現在(PUMASタバスコ、2試合無得点)

メキシコリーグ2023年後期ステージ 選手紹介(DF編)

 

1.フリオ・ホセ・ゴンザレス(ゴールキーパー)

身長:182cm 体重:80.7kg

1982年9月18日生まれ(29歳)

デビュー:2014年4月19日

経歴:2007~2017年サントス・ラグーナ、2017~2018年タンピコ・マデロFC(2部リーグ)、2019年CDティブローネス・ロホス・デ・ベラクルス、CDプラビアーノ(スペイン3部リーグ)、2020年~PUMAS

タイトル:2012年後期ステージ、2014年前期ステージ・メキシコ杯、2015年後期ステージ、2014〜2015年・年間王者決定戦(すべてサントス・ラグーナ)

メキシコ代表歴:2011年アンダー20ワールドカップ

サントス・ラグーナ下部組織出身。近年の黄金時代を経験、さらにはスペイン3部リーグにも在籍したキャリアを持つ。1昨シーズンはPUMASに加入して初めてのシーズンであったが、正ゴールキーパー:アルフレード・タラベラが守っていた守護神の座をリギージャ(プレーオフ)準決勝までしっかりと守り、その存在をアピールした。そしてアルフレード・タラベラが移籍して、正ゴールキーパーとして迎えた昨シーズンであったが、残念ながら期待されたパフォーマンスを発揮することなく、今シーズンは再び第2(ベンチ控え)ゴールキーパーとして臨む。

 


2:パブロ・ベネベンノ(右サイドバック)

身長:177cm 体重:65kg

2000年1月3日生まれ(23歳)

デビュー:2021年7日25日(PUMAS)

経歴: 2021年~2022年、2022年~現在(PUMAS、20試合無得点)、2021~2022年(Pumasタバスコ、30試合1得点)

メキシコシティ生まれ、下部組織出身。右サイドバック、または左サイドバックとしてプレーする。2021年~2022年には、Pumasタバスコ(2部リーグ)にレンタル移籍をするも、2022年には再びTOPチームへ復帰。現在に至る。昨シーズン第2節から本格的にTOPチームでプレーをするようになったが、最初はミスばかりして1試合は出来が良い試合も中にはあったが、やはり一線級の対戦相手との試合では全く歯が立たない感じ。今季2シーズン目となるが、早くも正念場を迎えたと言っても過言ではない。

 

 

3:ホセ・リカルド・ガリンド・グティエレス(センターバック)

身長:179cm 体重:71kg

1998年1月13日生まれ(25歳)

デビュー:2021年7日25日(PUMAS)

経歴: 2018年~2020年、2022年~現在(PUMAS、29試合無得点)、2020~2022年(Pumasタバスコ、34試合1得点)

メキシコシティ生まれ、下部組織出身。センターバック、右サイドバック、または守備的ミッドフィールダーとしてプレーする。2020年~2021年には、Pumasタバスコ(2部リーグ)にレンタル移籍をするも、2022年には再びTOPチームへ復帰。現在に至る。2021年グリッタ前期ステージから1部リーグの試合に起用されるようになったものの、2部リーグから昇級したばかりで1部リーグやCONCACAFチャンピオンズリーグ決勝などでは、MLSのTOPチームのスピードに付いていけない試合が目立った。 2022年グリッタ前期ステージで再び起用された試合でも、相手フォワード陣に安易に交わされる場面が目立った。そういった意味では、彼もまた今シーズンが正念場になるだろう。

 

 

4:ジョナタン・アレハンドロ・サンチェス・エルナンデス(センターバック)

身長:182cm 体重:70kg

1994年3月13日生まれ(28歳)

デビュー:2013年4日10日(クラブ・アメリカ)

経歴: 2013~2014年クラブ・アメリカ(6試合無得点)、2015年CDイラプアト(以降、全て2部リーグ・3試合無得点)、2016~2017年アレブリヘス・デ・オアハカFC(51試合1得点)、シマロネス・デ・ソノラ(14試合無得点)、2018~2020年べナードスFCユカタン(53試合無得点)、2020~現在アトランテFC(97試合5得点)

タイトル:2021,2022年前期ステージ2部リーグ(共にアトランテFC)

サンルイスポトシ州シウダーバジェス市出身。昨年PUMASとの親善試合でも、手堅いプレーをしていた選手。アトランテFCの選手たちは過去3度にわたる1部リーグ昇格戦(現在はコロナ禍のため、実際に昇格はしない)を2度優勝しており、両チームともにスピード感溢れる試合を繰り広げている中で、しっかりとした守備を見せていた。キャリア最初のクラブがクラブ・アメリカで、入団するにはある程度の技術が無いと不可能なことであり、その後のキャリアで2部リーグとは言えその技術に磨きをかけたのであろう。今回新たに1部リーグでプレーをする上で、そのスピードに付いていけるか?がポイントとなる。

 

 

16:アドリアン・アレクシ・アルドレテ・ロドリゲス(左サイドバック)

身長:175m 体重:71g

1988年6月14日生まれ(34歳)

デビュー:2006年1月21日(モナルカス・モレリア)

経歴: 2005~2006年ドラドス・デ・シナロア(7試合無得点)、2006~2011年モナルカス・モレリア(207試合5得点)、2012~2014年クラブ・アメリカ(74試合無得点)、2014~2016年サントス・ラグーナ(67試合1得点)、2016年~現在、クルス・アスル(211試合9得点)

タイトル:2013年後期ステージ(クラブ・アメリカ)、2014年メキシコ杯、2015年後期ステージ(サントス・ラグーナ)、2018年メキシコ杯、2019年メキシコスーパーカップ、2021年後期ステージ(クルス・アスル)

クルス・アスルが久しぶりのリーグ優勝を果たした後で戦力外通告され、PUMASへ加入するもメキシコサッカー1部リーグのTOPチームのサイドアタッカーらによるスピード溢れる攻撃には対峙出来ておらず、加えて肝心な攻撃参加をするだけの余裕が残念ながら見られない。ぶっちゃけ現在のチームにおける最大のウィークポイントとなっており、もう少し頑張らないと今シーズン限りで契約を破棄される可能性すらある。

 

 

23.ニコラス・オマル・フレイレ(主将:センターバック)

身長:187cm 体重:83.2kg

1994年2月18日生まれ(28歳)

経歴:2012年AAアルヘンティノス・ジュニアーズ(アルゼンチン1部リーグ、93試合出場4得点)、2017年CAトルケ(ウルグアイ1部リーグ)、PECズヴォレ(オランダ1部リーグ、21試合出場1得点)、2018年SEパルメイラス(ブラジル1部リーグ)、2019年LUDキト(エクアドル1部リーグ、13試合出場4得点)、2019年~PUMAS

国籍:アルゼンチン

そのポテンシャルによってすっかりセンターバックのレギュラー定着し、守備陣の中心としてのキャプテンシーを発揮しつつある。セットプレーからのヘディングシュートなどの貴重な得点源でもあり、今シーズンも引き続きアルトゥーロ・オルティスとそのポジションを安定したプレーで守り抜いて欲しいものだが、怪我が多いのが問題であり、加えてこれまで見せてきたパフォーマンスが下がっているのが、一線級相手との対戦で目立つようになってきている。同僚であるアルトゥーロ・オルティスがユーティリティな部分を見せてきている中で、もう少し対応の仕方を変えないとチームの失点率を下げられないだろう。年齢的にも、今シーズン次第では契約更新は厳しいかも知れない。

 

 

25:アルトゥーロ・オルティス・マルティネス(センターバック)

身長:181cm 体重:73kg

1992年8月25日生まれ(30歳)

デビュー:2013年(クラブ・レオン)

経歴:2007〜2008年CDウニオン・デ・クルティドーレス(元メキシコ1部リーグ、現在は存在しない)、2008〜2010年セラヤFC(現メキシコ2部リーグ)、2010〜2011年CFモンテレイ、2011〜2012年コラスFC(現メキシコ2部リーグ)、2012〜2014年クラブ・レオン、2015〜2016、2019〜2021年ミネイロス・デ・イサカテカス(現メキシコ2部リーグ)、2017年レオネス・ネグロス(現メキシコ2部リーグ)、2018〜2019年コレカミノスUAT(2部リーグ)、2021年Pumasタバスコ(メキシコサッカー2部リーグ)、2022年PUMAS

タイトル:2013年前期ステージ、2014年後期ステージ(クラブ・レオン)

ヌエボ・レオン州モンテレイ市出身。メキシコサッカー1部リーグで連覇することになるクラブ・レオンを率いていたグスタボ・マトサスに「生まれつきのセンターバックとしてプレーするための身長、才能を持った選手として目を付けられ、主にカップ戦などで活躍。その後再び2部リーグを転々とした後に、Pumasタバスコへ。当時TOPチーム不動のセンターバック:ホアン・バスケスが東京オリンピックで活躍した後イタリアのセリエAへ移籍したため、そのポジションへ。その割には意外とすんなりとメキシコサッカー1部リーグのスピードに順応、今やチームの欠かせないピースとして、その長身から繰り出されるセットプレーからのヘディングを武器に攻守に貢献している。また今シーズンはユーティリティプレーヤーぶりをも発揮しており、守備陣の中で最も頼れる選手になりつつある。

 

 

26:カルロス・セバスティアン・ソサ(ゴールキーパー)

身長:183m 体重:77kg

1986年8月19日生まれ(36歳)

国籍:ウルグアイ

デビュー:2006年(CAペニャロール)

経歴: 2006~2011年CAペニャロール、2008年セントラル・エスパニョールFC(共にウルグアイ1部リーグ)、2011~2012年ボカ・ジュニアーズ、2012~2015年CAベレス・サルスフィエルド(共にアルゼンチン1部リーグ)、2015~2017年CFパチューカ、2016年ミネイロス・デ・イサカテカス(メキシコ2部リーグ)、CAロサリオ・セントラル(アルゼンチン1部リーグ)、2017~2020年モナルカス・モレリア、2020年マサトランFC、2022年CAインデペンディエンテ(アルゼンチン1部リーグ)

タイトル:2010年後期ステージ、2009~2010年ウルグアイ1部リーグ(共にCAペニャロール)、2011年前期ステージ、2012年アルゼンチン杯(共にボカ・ジュニアーズ)、2012年開幕リーグ、2014年アルゼンチン・スーパーカップ(共にCAベレス・サルスフィエルド)

ウルグアイ・モンテビデオ市出身。CAペニャロールの下部組織出身で、2006年にTOPチームデビューを果たす。2010年後期ステージでウルグアイ1部リーグ優勝。2010年のコパ・スダメリカーナ(南米サッカー連盟が主催する、クラブチームによる国際大会)と2011年のリベルタドーレス杯に出場。後者のトーナメントで決勝進出するも、ネイマール擁するサントスFCに敗れ準優勝に終わる。2011年にはボカ・ジュニアーズへ移籍し、2011年前期ステージでアルゼンチン1部リーグ優勝。2年連続でリベルタドーレス杯決勝に進出するも、今度は現ブラジル代表チッチ監督率いるSCコリンチャンス・パウリスタに敗れる。その後、CAベレス・サルスフィエルドへ移籍。2012年開幕リーグ決勝では、対ニューウェルズ・オールドボーイズのイグナシオ・スコッコのペナルティキックを阻み、再びリーグ優勝。2022年5月にウルグアイ代表に召集され、6月の親善試合(対パナマ戦)に出場。11月10日に最終選考に召集されたが、母親が亡くなったためウルグアイへ一時帰国。グループHにおける予選リーグを2敗1分で敗退、その後正式に契約して、今シーズンから正ゴールキーパーとして守備陣の失点を抑える。

メキシコリーグ 2023年後期 第2節 プレビュー

 

我々の目的は、爪跡を残すことだ:セバスティアン・ソサ

 

ウルグアイ人のゴールキーパーは、PUMASがメキシコサッカー1部リーグのどのチームとでも戦える良い陣容を持っていることを認めた

 

セバスティアン・ソサは、FIFAワールドカップ・カタール大会に代表チームへ招集され、今シーズンPUMASへ加入。チームが重要な役割を果たす能力を信頼している

「我々は非常に優れた選手を擁する幅広い陣容を持っていて、メキシコサッカー1部リーグのどのチームとでも戦えると思っている。 自分とチームメイトの目的は、認識されないようにすることではなく、実績を残してタイトルを獲得できるようにすることであり、それがPUMASというクラブに相応しい。」と、彼は語った。

 

 

そして彼は、メキシコサッカーにおけるこの新しい機会に非常に満足していることを強調した。

「メキシコに来れたことに、非常に満足している。とてもモチベーションがあって、PUMASのような素晴らしいクラブに加入することでやる気満々だ。今、自分のキャリアでとても気分が良い瞬間だ。1つの自分が気に入っている挑戦だ。このクラブで深く爪跡を残して、サポートらに相応しいリーグ優勝をすることが出来るように、チームメイトやコーチ陣と共に同じ方針に従っている。」

 

そして彼は、与えられた歓迎に感謝していると付け加えた。

「ソーシャルネットワークやメディア、スタジアムにおける出待ちなどで大きなサポートと愛を感じている。我々が同じ方針に従うために、全員のサポートを必要としている。我々の側では、サポーターがチームの一員であると感じて参加できるように積極的に影響を与えることだ。」

 

彼は2020年にマサトランFCにおいて最後にプレーをした後、メキシコサッカー1部リーグに戻ってきたのかを説明した。

「メキシコサッカー1部リーグは、アメリカ大陸のサッカーで最も競争力のある3つのリーグの1つであると思う。自分にとって、ここのサッカーは常に魅力的であった。なぜなら、ゴールキーパーが常に試合に参加しているからだ。各チームには数人の代表チームの選手がいて非常に魅力的なリーグになっているため、どんな選手にとっても自分が考える良いレベルを超えて面白いと思う。」

 

 

「ウルグアイとアルゼンチンの両方でCAペニャロール、ボカ・ジュニアーズ、CAインデペンディエンテ、CAベレス・サルスフィエルドといったビッグクラブでゴールマウスを守るチャンスがあった。その各クラブに所属しながら、それを良い方法で行わなければならなかった。それが例外ではないことを確信したいが、最も重要なことはチームプレーだ。」

 

ウルグアイの代表チームで過ごした時間について、次のようにコメントした。

「母国を代表してFIFAワールドカップに出場できる機会を得たことを誇りに思う。これは全てのサッカー選手が望み、夢見ていることだ。日々、自然なトレーニングを心がけている。 自分は2026年FIFAワールドカップ北中米大会のカナダ・米国・メキシコ3か国共催にも出場したいという願望を持っており、ハードワークをし続け、クラブで全力を発揮しなければならない。それだけの価値があり、モチベーションアップすることは出来る。 FIFAワールドカップ次大会には 39 歳で出場しなければならない。それが無謀であるとも、今まで誰も成し得なかったことではないと思うが、調子が良ければチャンスはあるだろう。」

 

一方で、開幕戦で勝利をすることの重要性を強調した。

「勝つことは常に重要だ。 それは信頼を築き、チームは成長し続け、前進を続ける。 今週末は大きなチャレンジが待っているので、良い結果が得られることを願っている。」

 

 

そういった意味で、彼はチームのラファエル・プエンテ新監督との仕事がどのように行われてきたかについてコメントした。

  「ビッグクラブであるというピューマの特徴の 1 つである、主役を張るチームを育てることだ。 コーチング陣が提案するスタイルに満足している。 我々サッカー選手がベストな方法でそれを実行し、良い結果を得ることが出来ることを願っている。 信頼関係が築ければ、物事がうまくいくようになるからだ。」

 

そしてゴールキーパーとディフェンスの間の取り決めについて次のように語った。

「フリオ・ゴンザレスと話したが、同じ方針であることが分かった。 重要なことはゴールキーパーの集団が強力であり、そこにいる必要がある人がサポートされなければならないということだ。優れたチームメイトとのフェアなチーム内競争だから、どちらが正ゴールキーパーの座を手に入れてもベストな方法でそれを行うだろう。」


「昨シーズンにリギージャ(プレーオフ)進出出来なかったことは、クラブに対する大きな借りだ。ピッチの中における一部分を責めることは、少し不公平だ。現代のサッカーでは全員で攻撃し、防御する。 経験豊富な選手たちと非常にうまくやっている若手選手たちの両方で、非常に優れた守備ラインを見つけた。 スタッツは冷静で、主力のチームはシーズン全体で13~14得点している。だからこそ、しっかりとした守備をしなければならず、チーム全体でゴールを守ることに専念しなければならない。 バランスが取れていて、守備が強いチームである限り、競争力を維持出来る。」

 


今週末土曜日の対戦相手であるサントス・ラグーナについて、次のように語った。

「彼らが持つ攻撃のポテンシャルと、強烈なプレッシングは分かっている。 これらは、分かっていなければならないファクターだ。 間違いなく、難しい試合になるだろう。どんな対戦相手に対しても、どんな状況であっても、対等に戦うことが出来るという自信に満ちている。」

 

「22年のユニホームランキング」を海外サイトが発表、PUMASが第1位に

 

 30のユニホームがノミネートされ、4281 人が投票

 

クラブや代表チームのユニホーム情報を日々発信している海外サイト『FOOTY HEADLINES』は1月12日、2022年のベストユニホームランキングを発表した。

 

クラブ、代表を問わず30のユニホームがノミネートされ、4281 人が投票。その第1位は、メキシコの強豪PUMASのサードキット(1027票)。同メディアによれば、テラコッタ色が特徴的なこのシャツには、PUMASのファンが1000人以上投票したという。

メキシコリーグ 2023年後期 第1節 裏話-2

 

 

この試合のチーム主将はニコラス・フレイレが出場停止のため、ファン・ディネンノ。

ちなみに、この試合前に昨年末の12月29日に逝去されたペレのトリビュートが行われました。(選手たちのユニフォームは特別バージョン)

 



さて、ここからは試合の内容について触れていきたいと思います。

 

 

ラファエル・プエンテ新監督が開幕戦にスタメン起用したのは、上記11名。フォーメーションは、4−2−3−1でした。

セバスティアン・ソサ、アルトゥーロ・オルティス、ホセ・リカルド・ガリンド(ニコラス・フレイレが昨シーズン最終戦で退場処分のため、1試合出場停止)、パブロ・ベネベンノ(後半1分、ダニエウ・アウヴェス)、アドリアン・アルドレテ(後半33分、ジオゴ・デ・オリヴェイラ)、エドガー・アラフィタ後半13分、マルコ・ガルシア)、ウリセス・リバス(後半1分、アレク・アルバレス)ホセ・ゴンザレス後半1分、ホルヘ・ルバルカバ)、グスタボ・デル・プレテ、エドゥアルド・サルビオ、ファン・ディネンノ。(太字の2名はメキシコサッカー1部リーグデビュー)

 

 

オフェンス面では、サイドバック(このチームの場合、パブロ・ベネベンノとアドリアン・アルドレテ)、サイドハーフ(このチームの場合、ホセ・ゴンザレスとエドゥアルド・サルビオ)によるサイドアタックがメインになり、サイドハーフは縦への直線的な突破やセンタリング、中へ絞ってのシュートが有効。サイドバックとサイドハーフによる連携でサイドを攻略できれば、非常にバランスの良い戦術と言えます。フォワードが1枚で孤立することを避けるためにも、サイドハーフ、トップ下のポジションは積極的に前線に飛び出すことが必要となりますが、サイドバックの加入が急務だと書いたのは両サイドバックが全くサイドアタックを出来ていなかったからです。

 

 

ディフェンス面では、中盤での積極的なプレッシングでボールを奪取し、ショートカウンターを仕掛けることが有効。サイドハーフが下がることでディフェンス時の人数も十分に確保できるため、より安全にゲームを進めることが出来る。ただし攻められて押し込まれる展開が続くと、前線へのボール運びが難しくなり、攻撃が停滞してしまうリスクが有ります。この点で実際の試合では、中盤におけるプレッシングは掛かっていませんでした

 

 

この上記の2項目が理由で、ラファエル・プエンテ新監督が試合後の記者会見で語っていた「前半はこれまでやってきたことに対して非常にかけ離れたものとなった」訳です。ウリセス・リバス(後半1分、アレク・アルバレス)の交代に関してだけ言えば、本来であればイゴール・メリタオでしょうし、この試合(もっと言えば、昨年末のプレシーズンマッチもそうでしたが)に出場しなかった、セサル・ウエルタやブライアン・フィゲロア昨日の2部リーグPumasタバスコ戦に先発出場、先制点)、そして新補強選手であるヘスス・モリーナらが揃って来れば、もう少し主導権を握って前半から攻勢に出れていたかも知れません。

 

 

試合のスタッツを見ても分かる通り、ボール支配率が70%と30%。攻撃のメインは先制点を挙げたエドゥアルド・サルビオがいた右サイドが圧倒的でした。ホルへ・ルバルカバには、次節以降にもっと攻撃に絡めるようなプレーを改めて期待したいところ。いずれにしても第2節以降は、これらの部分を改善していけるかどうか?が鍵となっていくでしょう。そしてこのチームが持っているポテンシャルが100%発揮出来るようになるには、何だかんだ行っても遅くとも第5節までは時間が掛かるのではないかと個人的に判断しています。

 

メキシコリーグ 2023年後期 第1節 裏話-1

 

気楽に行こう

 

試合の前半はチームが機能せず、PUMASサイドには非常に無関心さが目立ったが、何とか状況を逆転させた。

 

 

後半開始の際に交代出場したアレク・アルバレス、ホルヘ・ルバルカバ、ダニエウ・アウヴェスのプレーが試合結果に大きな影響を与え、その後交代出場したマルコ・ガルシアが気合を入れてプレーをしたのは、試合勘を取り戻すのに良かった。

 

 

アルトゥーロ・オルティスはどのポジションでもこなせるし、上手くプレーが出来る。守備陣の中でベストプレイヤーと言える。

 

サイドバックの加入が急務だ。注意しなければならないのは、FCファレスはサイドバックがマークに付いていない隙を突いて先制した点。このポジションで状況を逆転出来ないと、苦しむことになるだろう。

 

1年のスタートを白星で飾り、次節はアウェーでサントス・ラグーナと相まみえることになる。

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メキシコリーグ 2023年後期 第1節 レビュー

 

「彼はTOP3だ」ラファエル・プエンテ監督は、ダニエウ・アウヴェスをベンチスタートにした理由を説明、彼のプレーを称賛した

 

PUMASの監督は、チームの前半におけるプレーを残念がった

 

ラファエル・プエンテ監督は、ダニエウ・アウヴェスを史上TOP3であると判別した。PUMASが2023年後期ステージの第1節における対FCファレス戦に勝つために最も重要な要素はダニエウ・アウヴェスであった。監督はアウヴェスがメキシコサッカー1部リーグに加入してから初めてベンチスタートであったことを分析し、前半はチームが望んだ多くのことが出来なかったが、何とかそれをリカバリーすることが出来たと考えた。

 

 

「最終的に勝つことは常に重要であり、ホームゲームで勝ち点3を挙げることは良いことだ。前半はこれまでやってきたことに対して非常にかけ離れたものとなったが、後半に入ってあらゆる意味で見方が数的優位であると思うとそれは複雑になるため、チームとサポーターが待ち望んでいた勝利を得ることが出来た。」と、ダニエウ・アウヴェスのケースについて話す前に前置きをした。

「この勝利を評価し、分析し、最も公正な判断を下すのは、我々次第だ。ダニエウ・アウヴェスに関して言えば、FIFAワールドカップ・カタール大会に出場した後、チームのプレシーズンにおける最終段階から参加した彼は先発するべきではないと判断した。」

 

 

そして後半から出場したアウヴェスは、昨シーズンと同じポジションであったミッドフィールダーではなく右サイドバックにポジショニングしたにもかかわらず、攻撃での活躍が目立った。 彼は45分間でチームの2得点に絡むプレーをした。

「ダニエウ・アウヴェスは史上最高の右サイドバックではないにしても、少なくともTOP3の右サイドバックだ。もし我々がそのポジションにおいて史上TOP3の駒をもっているのであれば、そこにポジショニングさせる。ただ他の人々の見方があれば、それを尊重する。」と、述べた。加えてこの試合は、彼にとって監督としてのオリンピック・スタジアムにおけるデビュー戦であった。

 

 

「このチャンスを活かして楽しむことが出来て、非常に幸せだ。このチームの指揮を執ることは、自身にとって夢だった。2名の下部組織出身選手をメキシコサッカー1部リーグデビューさせることは特に自慢できることではないが、意思決定の段階においてGOサインを出す際に公正であるために、今週とそれまでのプレシーズンにおいて彼らはスタメン出場するに相応しいと判断した。」

 

 

最後にFCファレスのガブリエル・フェルナンデスを退場処分し、さらにPUMASの勝利を決定づけたペナルティキックの判定を下した主審:オスカー・マシアスによるレフェリングについて話すことを避けた。

「我々が審判団によるレフェリングについて、話すことは何もない。自分は彼らの仕事に敬意を払ってきた。前半のチームの出来は望んでいたものに対してかけ離れたものであったが、後半に入ってからはボールを散らして相手チームの守備をこじ開けるための忍耐力があった。それをベースにして、勝利を得ることが出来た。」と、説明した。

 

メキシコリーグ 2023年後期 第1節 UNAM 2-1 Juarez

 

PUMASが2023年後期ステージにおけるラファエル・プエンテ監督の初戦を勝利で飾る

 

 

PUMASはオリンピック・スタジアムにおいて、対FCファレス戦を1点ビハインドで初勝利

 

 

PUMASは2023年後期ステージ開幕戦で、ラファエル・プエンテ監督の初勝利を飾り、確かに非常に苦労してトラブルもあったが、勝利を求める気持ちを決して失わず、最後まで粘り強くFCフアレスを2-1で下し、最後のペナルティキックをめぐって物議を醸し出した。そして、この逆転劇はダニエウ・アウヴェスの存在が大きな重みを成した。ラファエル・プエンテがPUMASの監督としての初戦にピッチへ送ったスタメンには、昨シーズン最終節にイエローカード2枚で退場処分を受けたニコラス・フレイレに代わってリカルド・ガリンドが、また中盤にはエドガー・アラフィタとウリセス・リバス、そして右サイドバックにはダニエル・ゴンザレスが入った。そしてダニエウ・アウヴェスは、メキシコサッカー1部リーグに来て以来初のベンチメンバーとなった。

 

 

試合は序盤からPUMASが攻勢でボールを支配していたが、エドゥアルド・サルビオとグスタボ・デル・プレテらがより鋭く切り込むべき最終ラインにおける明確さを欠いていた。FCフアレスは、そのビルドアップがスリークォーターを超えた時のみプレッシングをした。そして前半は、幾つかのファールによって試合を中断した時間帯があった。PUMASはその都度、リスタートを余儀なくされた。しかしながらその結果は全て同じであり、相手ゴールキーパー:アルフレード・タラベラが守るゴールを脅かすことはなかった。

 

 

PUMASには試合をスピードアップして、FCファレスの守備陣を打ち破る激しさを欠いていた。ファン・ディネンノがその右足によるシュートを放つも、相手ディフェンダーのカルロス・サルセドがスライディングで防いだ。PUMASがトライをするも得点に至らず、パスワークにミスがあった。実際にそのビルドアップ時にボールを失い、ファレスFCは辛抱強く両サイドにボールを散らして、ヘスス・ドゥエニャスがボールを奪った際にガブリエル・フェルナンデスへスルーパスを出した瞬間にPUMAS守備陣は切り裂かれ、センタリングをファーサイドへ送るとノーマークになっていたアラン・メディナがこれを押し込み、前半29分に先制した。

 

 

PUMASにとってこの状況を打開する持続性を試された1戦は、勇気を持って取り組むことなく、良い試みは随所に見られたものの期待されていた明確さを欠いた。試合は前半41分、ガブリエル・フェルナンデスが数分間に受けたイエローカード2枚による退場処分で展開が変わった。PUMASの明確な得点チャンスはグスタボ・デル・プレテが放ったオーバーヘッドキック気味のシュートだったが、味方のファン・ディネンノに直撃し、その後相手ディフェンダー:アレハンドロ・アリバスによってクリアされた。

 

 

ハーフタイムを迎えた時点で1点ビハインドで、相手チームは1人少ない10人。PUMASはホームゲームで勇気を示すことを要求され、当然のことながら後半に爆発することを余儀なくされた。PUMASはサブメンバーの交代出場を始め、ホセ・ゴンザレスに代わってホルヘ・ルバルカバ、ウリセス・リバスに代わってアレク・アルバレス、そしてパブロ・ベネベンノに代わってダニエウ・アウヴェスがそれぞれピッチへ繰り出した。

 

 

その後ホルヘ・ルバルカバは左サイドからカットインして、右足で上げたセンタリングは、待っていたフォワード陣には届かずゴールポストへ直撃した。PUMASはFCフアレスを交代することを余儀なくし、FCフアレスは守り切って抵抗するプランに変更した。エドゥアルド・サルビオは右サイドから切り崩して、真ん中で待っていたファン・ディネンノへパスを出すも、右足で放ったシュートはポスト直撃。幸運の女神にも見放された。PUMASにとって、敵は残り時間になりつつあった。FCフアレスは、それを明確に認識していた。出来る限り抵抗して、ボールをゴールから可能な範囲で遠くに置き、スペースを少しずつ閉めなければならなかった。

 

 

PUMASは攻め続けたが、相手守備陣の隙を突くことが出来ず、その壁を破ることが出来るようなプレーをする能力に欠けている選手たちは不安を見せ始めた。しかし後半32分、ついにPUMASはダニエウ・アウヴェスによって、この均衡を破ることに成功する。右サイドにいたエドゥアルド・サルビオへの正確なパスで抜け出し、最後はアルフレード・タラベラの右手をすり抜けるゴールで同点に追い付いた。

 

 

それは決定的な瞬間であり、まだ追い越す時間は残っていた。ラファエル・プエンテ監督はすぐさまアドリアン・アドリエッテを下げて、ジオゴ・デ・オリヴェイラを投入。逆にFCフアレスのエルナン・クリスタンテ監督はマキシミリアーノ・オリベイラを下げベントゥーラ・アルバラード、アラン・メディナを下げてマリオ・オスナを投入し、守りを固めた。ファン・ディネンノはコーナーキックからのヘディングシュートを外し、PUMASは勝ち点3を求めて自身を圧迫した。

 

 

そして目が眩むようなカウンターアタックで、アルフレード・タラベラがエドゥアルド・サルビオに対する接触が最初は後者によるシュミレーションを取られイエローカードが掲示されたが、物議を醸したVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるレビューは最終的に主審:オスカー・マシアスによってペナルティキックの判定に覆された。キッカーはファン・ディネンノ。ここで漸く幸運の女神が微笑んだのは、最初ゴールポストに当たってそのままゴール奥に吸い込まれたからだ。こうしてPUMASは手を焼いたが、2023年後期ステージを笑顔で開幕し、勝ち点3という結果はラファエル・プエンテ監督に自信を与え、チームに安定感をもたらすことになった。

 

 

 

 

メキシコリーグ 2023年後期第1節・プレビュー

 

対FCファレスは、我々が示すための1つのトライだ:グスタボ・デル・プレテ

 

2023年後期ステージ開幕戦でPUMASはプレーのアイデアを体現し、期待が高まっていることを認めた

 

 

グスタボ・デル・プレテは、今週末の日曜日にオリンピック・スタジアムにおいてFCファレスを迎え撃ち、2023年メキシコサッカー1部リーグ後期ステージ開幕に向けて自信が有り、楽観的な見通しを感じている。

「チームは、非常に良い感じだ。実際に長く、多くの試合をこなした良いプレシーズンだった。今は日曜日の試合に集中していて、これまでやって来たことを示す1つのトライがホームゲームである。スカイ杯では良い試合をして、プレーのアイデアを体現したことが見て取れた。しばしばミスを犯したがサッカーとはそういうもので、今はそれを克服しなければならない。」

 

 

「(監督が)我々にもたらしたアイデアに非常に自信を持っている。なぜなら、それはより良いプレーが出来ることを示したからだ。 新しいトーナメントが開幕すると、そこには新しい期待がある。 ただチームメイトをサポートすることを考えなければならず、逆に彼はそれを返してくれる。重要なことは選手、コーチ陣、サポーターが一体となって素晴らしいトーナメントを過ごすことが出来ることだ。」と、付け加えた。

 

 

そして、新しいシーズンに主役を張れることを期待していると語った。

「時にミスを犯すこともあるが、リスクは冒すつもりだ。コーチ陣は、リスク管理も我々の仕事であると言っていた。チームが団結しているということは、良いことだ。チームに対して大きな自信を持っていて、主役を張るつもりだ。それがやる気を起こさせ、実際にそうなるだろうと感じている。」

 

 

「今まで取り組んできたことに非常に自信を持っている。 昨シーズンは 素晴らしい内容では無かったが、今はこれからのことを考えなければならない。個人的には、自身のプレースピードが速くなった気がする。 昨年はプレシーズンなしでリーグ戦開幕を迎え、標高の問題で少し苦労をした。」

 

 

「メキシコリーグと相手チーム、彼らのプレー方法、そしてここでのサッカースタイルについては、もうよく分かった。チームでは、別のプレースタイルに取り組んでいる。それらはコーチ陣による異なったスタイルであり、まずはそれにフィットしなければならない。 そして今、新監督の考えをピッチで伝えるための十分な時間があったと思う。」と、強調した。

 

 

チームの構成について、次のように述べた。

「良い選手たちが揃っていると思う。ヨーロッパで長い間プレーしてきた経験豊富な選手や、新加入選手であるヘスス・モリーナのような素晴らしい選手がここにはいることは非常に重要で、多くのことを与えてくれる。そしてダニエウ・アウヴェスが戻って来たことも、同じく重要だ。なぜならば、彼は素晴らしい選手だからだ。彼はピッチの内外で多くのことを助けてくれる。 それらを最大限に活用するには、それらを利用しなければならない。」

 

 

日曜日の対FCフアレス戦について、次のように述べた。

「非常に難しい試合になるだろう。ただ我々のホームゲームであって、サポーターたちとより多くの得点を生むために、時間の大半を支配しようとしなければならない。全ての試合が非常に複雑であって、それらは選手たちのネームバリューで勝つわけではない。最高の試合をした方が勝つ。」

 

 

「我々は主役を張りたいし、ホームゲームでサポーターらと共にそれをプレーで示す。すなわち、コーチ陣のアイデアで勝ちに行く。当初は少し苦労したが、試合をこなすうちに自分たちのスタイルでプレーを出来るようになった。前へ出て、試合に勝とうとする。チームは結束していて、力強く、自分たちが何をしたいか?分かっていて、それを日曜日にピッチで体現しなければならない。」

 

そういう意味で、現時点でチームの成果については考えていないと述べた。

「アルゼンチンでよく言うように、『1試合、1試合。1歩、1歩。』。リーグ優勝をするためにハードワークをしたいが、その間に非常に多くのことが起こり得る。」

 

 

最後にPUMASの下部組織出身選手が役割を果たすことが出来るか?という質問に対して、こう答えた。

「良い素質を持った選手たちがいる。若手選手たちは、多くのことを示し続けている。アンダー20でリーグ優勝し、これは大きな長所だ。多くのチャンスがあるので、ますます多くなっていくだろう。下部組織出身選手たちに非常に大切にしているクラブなので、それは非常に良いことだ。我々は、彼らをサポーターしなければならない。」と、締め括った。